東京都・埼玉県を流れる柳瀬川では、6月1日から小鮎釣りが楽しめます。「アユ」というとハードルが高そうですが、そんなことはありません。

ここでは初心者向けのノウハウを解説します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)

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小鮎釣りが楽しめる柳瀬川

狭山丘陵の湧き水を集めて流れる柳瀬川。かつては汚染されたドブ川でしたが、近年浄化が進み、隅田川・新河岸川経由で遡上する天然鮎やオイカワの姿が見られるまでになりました。埼玉県内の新河岸川合流点から清瀬市内までがポイントになります。

解禁は6月1日

柳瀬川の埼玉県側は、埼玉南部漁協の管轄。東京都側は、漁協管轄はありませんが、解禁はいずれも6月1日となっています。以前、5月中に竿を出して警察に検挙されたケースもあるそうなので注意が必要です。

下流部は遊漁券が必要

埼玉県新座市や朝霞市で竿を出す場合は、遊漁券が必要になります。日券1000円となっており、コンビニ決済が可能です。詳しくは埼玉県漁業協同組合連合会のWebページを参考にしてください。

都内は遊漁券無しでOK

東京都清瀬市地区の柳瀬川は、遊漁券無しでも小鮎釣りができます。清瀬水再生センター付近から清瀬橋(空堀川合流点)までの間がポイントになります。

初心者おすすめポイント

清瀬市地区の柳瀬川は、河川改修が進んでおり、堤防から容易に川に降りることができます。川に瀬と淵が人工的に造成されており、小鮎のたまり場となっています。

お手軽『小鮎釣り』のススメ 簡単&美味で釣り入門にも好適【柳瀬川】
流れと水深のあるポイント(提供:TSURINEWSライター菊池英則)

淵はもちろん、チャラ瀬にも小鮎は居着いているので、ウキ下を調節することで対応できます。好ポイントの淵のポイントに先行者がいる場合は、チャラ瀬を狙っても大丈夫です。

小鮎釣りの仕掛けとエサ

小鮎釣りには、金属製のラセンに、金色のカラバリ3本を使ったご当地仕掛けを使います。多摩地区や埼玉県西部の釣具店で購入できます。手に入らない時は、市販のいわゆる「オランダ釣り」用の仕掛けでも流用可能です。

エサは「よせアミ」を使用します。ご当地仕掛けのラセンに、練った「よせアミ」を団子状に付けて流すことで、流れとともにバラける赤い寄せエサに小鮎が寄って来て、金色のカラバリに食いつくという仕組みです。ウキには、ラセンが河底を引きずっても流せるような、少し大きめの玉ウキを使います。

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仕掛けとよせアミ(提供:TSURINEWSライター菊池英則)

よせアミは釣り場で練っても大丈夫ですが、自宅の調理用ボウルなどで粉を水で練っておくと、より使う量と硬さが調節できるのでオススメです。

小鮎の釣り方

釣り方は、練った寄せエサをラセンを覆うように団子状に絡ませるという作業をして、流す方法になります。毎回、寄せエサをラセンに絡ませるのは面倒ですが、丁寧に寄せエサを付けて流すことが釣果につながります。

竿は最低5.4m程度の長さがあると、余裕を持って仕掛けを流すことができます。小鮎を散らさないように静かにポイントに近づき、少し川から離れて、立ち位置より上流に仕掛けを投げ込みます。撒きエサが流れている中に、小鮎が瞬間的に寄ってきます。

アタリは鮮明に出る

小鮎が金色のカラバリに食いつくと、玉ウキが一気に動き、アタリは鮮明に出ます。タイミングは一瞬なので、逃さないようにしましょう。

手早く岸に上げる

アタリが出たら、竿を立てて糸を張り、バレないように岸に上げます。小鮎の引きは予想以上に強く、カラバリには、カエシが無いので、糸を緩ませないようにして、手早く岸に上げましょう。渓流釣り用のタモ網を用意すると、取り込み時のバラシが少なく便利です。

群れを探そう

小鮎は群れていることも多いため、1尾釣れたポイントで、粘ってみることも有効です。特に、チャラ瀬が深くなっているポイントや、エン堤の下などには、魚がたまっているので、先行者がいない場合は、好ポイントになります。

天気急変や感電に注意

柳瀬川は都市河川なので、梅雨時の降雨や、夏場の夕立ちで、一気に増水することがあります。雨がパラパラ降ってきたら竿をたたむ方が賢明です。また、河川近くに高圧電線があるポイントでは、くれぐれも感電に注意してください。

小鮎を味わおう

釣れた小鮎は、天ぷらなどで味わうことができます。頭は残して内臓を取り、天ぷら粉をまぶして油で揚げます。

あらかじめ焼いておいた小鮎を、醤油とみりんを入れた白米と一緒に炊くと、ぜいたくな鮎飯を味わうこともできます。

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鮎飯も美味(提供:TSURINEWSライター菊池英則)

リリース&マナーを守ろう

このように、手軽に楽しめる柳瀬川の小鮎釣りですが、10cm以下は採捕禁止なので、小さなものはリリースしましょう。

また、柳瀬川は川遊びをする子どもたちも多いため、決して釣り優先ではありません。川遊びに配慮して、ハリなどを放置しないように心がけ、ゴミは必ず持ち帰るなど、せっかく再生した環境を汚さないように心がけましょう。

<菊池英則/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
柳瀬川

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