現在、市場に出回っているリールの中からサクラマスジギングにピッタリのモデルをチョイスする為に必要なリールの知識、特徴を解説。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
スピニングリールとベイトリール
ジギングで使用するリールには、大きく分けてベイトリールとスピニングリールがあります。
ベイトリールはラインを直線的に巻き取る構造を採用しているもの、スピニングリールは巻き取る方向を直角にかえて巻き取る構造になっています。
ベイトリールの特徴

ベイトリールはラインの進行方向と巻き取り方向が同一方向であるため、巻き取りパワーのロスがない構造となっています。魚が強く引いてもリールの巻き取りパワーが強いので、大型魚とのやり取りに優れた特性があります。
また、同一方向に巻き取ることでラインに捻れが生じない構造なので、イトよれ防止には好都合となっています。構造上、ラインの放出抵抗があるので、使用するジグの重さが軽い時は使い難い場合もありますが、ジグの重さが重い場合、巻き取りパワーがあるので使いやすい場面もあります。ジギングでの使用を考えた場合、ラインの放出抵抗が逆に余分なラインの放出を抑制することになり有利に使えます。
ベイトリールには大きく分けて2つの基本形があり、サイドプレートの形から丸型とロープロファイル型に大別されています。丸型のベイトリールはベイトリールの基本的な形状で、大型から小型まで様々なサイズのベイトリールに採用されています。ロープロファイル型のリールは比較的、小型でコンパクトな構造、小型のリールに多く採用されています。
ただし、スピニングリールと比較して、ルアーをキャストするには一定の技術が必要です。
スピニングリールの特徴
スピニングリールはラインの巻き取り方向が進行方向から90度変換しているため、構造上巻き取りの際にパワーロスが多くなります。また軽いジグの扱いに適していますが、ジグを投入した時のイトふけは多めに出ますので、潮の流れが速い場面など扱い難い場面もあります。
一方、ベイトリールと比較して、巻き取りスピードが速いために釣りの手返しやテンポの速い釣りに向いています。キャストするのも簡単ですので、広く面を釣る場合に有利となります。
サクラマスジギングのリール
サクラマスジギングではベイトリール、スピニングリールともに使用できます。

ベイトリール活用法
イトふけが少ない→底取りがしやすい、分かりやすい。
デジタルカウンターあり→中層を釣るのに有利。
イトよれが少ない→ライン絡みなどのトラブル防止。
巻き取りパワーが強い→魚とのやり取りや深場で有利。
スピニングリール活用法
キャストが簡単→チョイ投げなどで広く探れる。
巻き取りスピードが速い→テンポが速い釣り、手返しが速い。
ベイトリール、スピニングリールそれぞれにメリットがありますので、理解したうえで活用してください。
どちらのリールも巻き取りスピードの違う機種がありますが、時として巻き取りスピードが釣れる釣れないに大きく作用する場面もありますので、複数の巻き取りスピードの違う機種を用意して使いこなすのも大事になってきます。
基本はハイスピードタイプのリールを使用。ただ、すべてのリールをハイスピードタイプで揃えるのではなく、巻き取りスピードの遅いタイプのリールも必要な場面もありますので、複数のリールを購入する場合は考慮してみることをお勧めします。
筆者オススメのリール
最後に、著者のオススメリールを紹介します。
ベイトリール
・オシアジガー
1000HG
1500HG
1500PG
・オシアコンクエスト
300HG
300PG
・オシアコンクエストCT
300HG
300PG
・グラップラー
300HG
・ソルティガIC
100
300
300H
スピニングリール
・ストラディックSW
4000HG
・ツインパワー
4000
オフショアサクラマスジギングでの使用率No. 1はオシアコンクエストCTの300HGでしょう。
丸型で有りながら小型コンパクト、巻き上げもパワフルで定評のあるオシアコンクエストにデジタルカウンターを装備したのがオシアコンクエストCTです。
オシアジガーも人気があります。サクラマスだけではなく幅広いターゲットを釣りたいならオシアジガーがオススメです。
ロープロファイル型のグラップラーは小型コンパクトですので、手の小さい女性でも扱いやすいモデルです。
オシアコンクエストCTの対抗馬としてデビューしたソルティガICも最新機種だけに期待できます。
スピニングリールは4000番サイズがオススメです。

<堀籠賢志/TSURINEWSライター>
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