テレビゲームに夢中の甥っ子(7歳)を誘って釣行し、釣り好きにすることができた。子供を釣り好きにさせるアテンドのノウハウ(コツ)について実釣と併せて紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
準備編
まず準備編として、「釣りに興味を持たせる」、「無理のない釣行計画」、「仕掛けづくり」、「安全対策&マナー」などが挙げられる。順を追って説明していこう。
釣りに興味を持たせる
釣りに誘っても本人が行く気にならなければ計画自体が台なしになってしまう。できれば釣行日の数日前から楽しみを共有したい。
筆者の場合は、大物を釣った時の話や失敗談など面白おかしく聞かせたり、釣り番組を一緒に見たり、子供のころ読んでいた釣り入門の本を甥っ子と一緒に読みながら説明して興味をひかせた。
釣りに興味が湧かなくても諦めずに、魚図鑑などを一緒にみて徐々に釣りの世界に引きずり込んでいこう。
無理のない釣行計画
集中力や体力を考慮して悪天候や長時間の釣り、難しい対象魚、重たいタックルの使用などは避けたい。
釣り場選びもとても重要!絶対に釣れる魚と場所を選ぼう。一度釣りに行って釣れなかったら釣り嫌いになってしまう可能性もあるので、極力釣れるターゲットを選びたい。
仕掛けづくり
年齢と経験に応じて仕掛けづくりの楽しさを教えてあげるとより一層釣りの世界にはまるはず(筆者はプランニングからイメージを沸かせながらの仕掛けづくり、前日眠るまでが、釣りの中で一番楽しいと思っている)。
安全対策&マナー
一番大切なのが安全対策。昨今釣りでの水難事故が多発している。足場のいい所を選ぶのは勿論、ライフジャケットは必ず着用すること(釣り堀など一部例外を除く)。また、紫外線対策と自分や他人のハリが眼に刺さらないようにサングラスの着用もお勧めしたい。濡れてもいいように長靴の着用も忘れずに。
また季節別では、夏は日焼け対策、冬は防寒対策もしっかりと。
そしてマナーだが、釣り場では少なくとも両隣の方に一言挨拶してから釣りを始めよう。釣り場で出会った方々は同じ趣味を持った仲間。一日お互い楽しく過ごしたい。またゴミは持ち帰るなど釣り人としての最低限のマナーも子供のうちから教育したい。
以上のことを踏まえて、今回は安全で絶対釣果が望める埼玉県川越市の「宇佐美養鱒場」へ釣行することに決めた。
宇佐美養鱒場の概要
宇佐美養鱒場は埼玉県川越市にある釣り堀。対象魚はニジマスとコイ。料金はニジマスが1kg3500円でコイは1時間700円(どちらも貸し竿とエサ込みの値段)。
営業時間などについての詳細については電話で要確認。
場所:埼玉県川越市藤倉1-18-1
TEL:049-246-8509

釣行中の心得
釣行中は自分も一緒に釣りを楽しみたくなるが我慢。サポートに徹しよう。タックルの準備からエサ付け、魚のハリ外し、釣り方のアドバイスなどと自分が釣りをしている余裕はあまりないはず。
このサポートこそが釣果とともに子供を釣り好きにするための最大のポイントなので徹底したい。
実釣
5月8日(土)は11時ごろに現地に到着。受付を済ませて貸し竿を選んで釣り開始。他のお客はいない。
釣り方は練りエサでのミャク釣り。魚が掛かればダイレクトに手元に伝わるので、子供でも簡単に魚信を取れる。エサも虫エサとは違い誰でも触れる練りエサなので、初心者にも安心だ。

まずは私が釣り方の見本を見せる。仕掛けを投入すると物凄い勢いで数十匹のニジマスがエサに寄ってくる。すぐに1匹釣れた。
釣り手は甥っ子にチェンジ。エサを付けてあげて、サオを一緒に持って投入。するとまたしてもすぐにヒット!甥っ子は両手でサオを持ち必死で魚の抵抗に耐えている。「サオを立てて」とアドバイスを送る。
ファーストキャッチは21cmのニジマス。

私がハリを外そうと魚をつかむと飲み込まれていたので、ウェストポーチに忍ばせてある小型のプライヤーを口に入れて外すことにした。
その後もエサが水面に着くや否やマスが寄ってきて「入れ食い。入れ食い」と甥っ子大喜び。最初は魚を怖がっていた甥っ子だったが、次第にバケツの中にいる魚を触れることができるようになり「ヌルヌルしていて気持ちいい」と言っていた。

最終釣果
釣果は、筆者がニジマス1匹、甥っ子ニジマス7匹(20~23cm)。重量に換算すると1kg弱。およそ30分弱でこの釣果なら大満足。
釣った魚はスタッフが捌いてくれて持ち帰り(現在新型コロナ対策のため現地で食べることができず残念)。

釣行後
飼いやすい淡水魚なら釣った魚を水槽に飼うこともお勧めしたい。水槽に釣った魚が増えて行くのは楽しいもので、きっと釣りに行くモチベーションも上がるはず。
新鮮な魚やスーパーなどでは売っていない珍しい魚を味わえるのも釣り人の特権。釣った魚はおいしく料理しよう。
今回はシンプルにバター焼きと一手間加えて腹開きにしたマスの上にバナナを乗せた「マスのムニエルバナナ乗せ」で食したが白ワインがすすんだ。

ニジマスは意外と釣り場によって味にアタリハズレのある魚。今回見た目も美しく、臭みもなく身がしまっていてとてもおいしかった。

甥っ子は興奮気味に「凄く楽しかった。美味しかった。また釣りに行きたい。」と言っていた。アテンダントとして最高の誉め言葉を貰った。
次は何を釣りに連れて行こうか考え中。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について宇佐美養鱒場
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