東京伊豆諸島の八丈島でカンパチが釣れていると聞きつけ、釣り仲間と2泊3日で日程を検討。私を入れた4人で久しぶりに釣行し、本命90cmを仕留めたのでリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 塚田順)
八丈島でカンパチを狙う
4月半ば、東京の羽田空港で待ち合わせて一路、八丈島へ。同地に行くのは平成10年以来のこと。今回は泳がせ釣りで大型のカンパチを狙うとあってワクワクドキドキ。子どものころの遠足を思い出してしまった。飛行機なら島まで1時間もかからない。船旅なら11時間で、どちらを楽しむかは自由だ。

島の空港からは送迎バスで移動、その後はレンタカーでアサギクへ。すぐに八重根港から第8幸漁丸で出船。
初日はあえなく不発
天気がよく、絶好の釣り日和で気分は最高。私は右舷ミヨシからレンタルタックルで挑戦する。

泳がせで狙うため、まずはエサになるムロアジを釣ることからスタート。ここでアクシデント、ムロアジ用の竿を陸に置いてきてしまった。仕方がないのでカンパチ用の竿で釣ることにする。
タナは20m前後。
翌日カンパチに再挑戦
翌日、4時にアサギクへ。前日と同じ港から5時にで出船。港を出ると風が強く、ポイントまでにびしょ濡れになってしまった。

この日はしっかりムロアジ用の竿を用意してスタンバイ。船長から「タナは20m」の声がかかり、さっそく仕掛けを投入。指示ダナの下2mに落としてシャクり上げながらタナに合わせるが、アタリはない。仕掛けを回収、投入を繰り返す。
カンパチ狙いの仕掛け
なんとか4尾確保したところで、いよいよカンパチを狙う。この日もレンタルタックルで挑むが、この日はロッドホルダーが合わず取り込み時に注意が必要な状況に。やはり使い慣れた道具を持参したほうが無難だと実感した。仕掛けは前日に使用したものと同じ、専用仕掛けをセット。ハリス50号2m、オモリ300号。

水深は80mほど。ムロアジを海面に放ち、オモリとともに沈める。海底に着いたらイトフケを取り、慎重に10mほど上げながら探っていく。アタリがなければ再び海底に落として探り直す、その繰り返しだ。
「さて、どこで食うかな」と期待しながらポイントを移動を繰り返す。その間にエサは2尾消費してしまった。「私の釣り人生を賭けて大物を釣りたい」とか「せっかく八丈島に来たのだから」とか、いろいろ考えてしまう。
90cm超え11kg&15kgカンパチ浮上
海底から4.5m上げたところで竿が震えた。ミチイトが勢いよく出ていく様子に「カンパチだ!」と確信。電動リールを巻き始めるが、イトはどんどん出ていく。必死になって巻き上げるが魚は止まらない。それだけ大物なのだ。
ドラグを強く締めてなんとか寄せ、海面に浮いたところでギャフを掛けて船中に引き上げた。初めて良型カンパチをゲット。続いて松永さんにもこの同じ魚がヒットした。

下船後、アサギクに戻って検量。私の魚は90cm11kg。松永さんは95cm15kgだった。釣友の三船さんや永栄さんは釣ることができず少し残念。
五目釣りで多彩な魚種も
翌日はレンタカーで島内を見てまわり、八丈植物公園や大阪トンネル展望台、みはらしの湯、昼食には寿司を食べるなど観光を満喫した。

ちなみにカンパチ以外では五目釣りなどでアカハタやメダイ、ウメイロ、オナガダイ、キハダ、アカヤガラなど多彩に上がり土産は堅い。

<週刊つりニュース関東版塚田順/TSURINEWS編>
▼この釣り船についてアサギク
出船場所:神湊港・八重根港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2021年5月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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