三重県津市の香良洲海岸はいいキスの釣果が得られた。阿漕浦海岸でもキスが釣れ始めたという情報が入ってきたので、状況を見に釣行してきたのでリポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)

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阿漕浦海岸で投げキス釣り

5月上旬、三重県津市の阿漕浦海岸へ投げ釣りでキスを狙って釣行。

当日は中潮、満潮は午前4時41分、干潮は午前10時53分。潮としては悪くないが、満潮前後の時間帯を釣ることになる。今の時期は水深が浅い方が太陽で水温が上がりやすくキスの活性も上がると思うが、どうなることか。2020年は6月に入ってからキスの魚影が濃くなり、釣行するたびに束釣りできて思う存分楽しむことができた。今年も期待が高まる海岸だ。

釣果がよくなければ香良洲海岸へ移動することを考え、少し早めの午前3時30分に起床した。現地には5時ごろに到着。キス釣りなのかルアー釣りなのか分からないが車が何台か止まっている。取りあえず、御殿場荘に近い場所に車を止め、釣り具を持って砂浜へ向かった。

松林を抜けて砂浜に出てみると、キス釣りの人とルアー釣りの人が半々くらいの割合でポツポツといるようだ。

サーフでの投げキス釣りで本命50匹弱と快釣 小型主体も3連も【三重】
阿漕浦海岸の様子(提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)

当日の投げキス仕掛け

今回は事前情報がないので昨年よく釣れた護岸工事現場の矢板近くからスタートすることにした。

砂浜は荒れた様子はなく、海藻類も打ち上げられていない。水温が低いのか、アマモ等の海藻が生えていないのか、もしかしてキスは寄り付いていないのか、いろいろなことが頭の中をよぎる。

キスの大きさが分からないので、ハリは小さめの4号、ハリ数は8本で様子を見ることにした。

サーフでの投げキス釣りで本命50匹弱と快釣 小型主体も3連も【三重】
当日の仕掛け(作図:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)

1投目でピンギス2連掛け

1投目は5色半(1色は25m)へ投入。風はほとんどなく海はベタナギ状態だ。仕掛けの着水を確認してゆっくり探りを繰り返すと、しばらくして非常に小さなアタリが出た。何回か小さなアタリが続いたが、キスとは少し違う感じだ。4色ほど残して回収すると、ピンギス2連と小さなメゴチとハゼが掛かってきた。キスはいるのか?

エサを付け替え、2投目は6色半ほどへ投入。断続的に探りを繰り返すが、キスらしきアタリが出ない。4色ほど残して回収すると、ハゼとメゴチしか掛かっていない。見込みがなさそうなので矢板の中間辺りに移動した。ここも昨年はいい釣果を得たポイントだ。

サーフでの投げキス釣りで本命50匹弱と快釣 小型主体も3連も【三重】
阿漕浦海岸では2連掛けも(提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)

4~6色半を探り小型主体に追加

1投目は6色へ投入。探り始めて少しするとキスのアタリが出た。強いアタリではないが、サオ先にはっきりと伝わってきた。

追い食いを狙って探る速さを少し遅くすると、しばらくして小さなアタリが出た。そのまま探って4色残して回収すると、キスが3匹掛かってきた。少しいい型とピンギスだ。ピンギスは活性が高いようでハリをのみ込んでいる。

この後も同じような距離へキャストを繰り返して小型ながらキスを追加。釣り始めて3時間、潮止まりが近くなったことでアタリが遠のいた。このまま潮が動きだしてもいい釣果は得られない気がしたため、香良洲海岸へ移動した。

▼この釣り場について
阿漕浦海岸

後半は香良洲海岸へ

香良洲には午前10時ごろ到着。護岸を走って知人を探すと、いつも私がサオを出している場所にいた。松林から300mくらい南の場所だ。状況を聞くと早朝は良かったが今はアタリが止まっているとのこと。キスを見せてもらったが、まずまずの型が釣れていた。

サーフでの投げキス釣りで本命50匹弱と快釣 小型主体も3連も【三重】
香良洲海岸の様子(提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)

時合い逃すもピンギス3連掛けも

到着した途端にアタリが遠のいたらしくちょっと拍子抜けだが、1投目は6色半へ投入。沖5色から6色にかけてアマモがかなり残っているので注意が必要だ。

探り始める前に少し待ってみたが、アタリが出ないので探りを開始した。

半色ほど探った所でアタリがサオ先に伝わってきた。まだ弱いアタリだ。追い食いを狙って断続的に探りを繰り返すと、小さいアタリが続く。このまま探るとアマモに仕掛けが引っ掛かってキスが落ちてしまうので、5色残して早巻きで回収すると、比較的いい型とピンギスが3匹掛かってきた。相変わらず、ほかのハリにはコッパガレイとメゴチやハゼが掛かっていた。

サーフでの投げキス釣りで本命50匹弱と快釣 小型主体も3連も【三重】
後半は香良洲海岸、こちらも小型主体(提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)

アタリ少なく小型2匹か単発

エサを付け替えて6色半ほどへ投入。探りを繰り返して仕掛けを回収すると、潮が止まったので外道がこいのぼりのように付いてきた。

潮が動くまでのんびりキャストを繰り返して小型のキスを追加。やがて潮が動きだしたがアタリは少ない様子で、小型が2匹か単発で掛かってくることが多い。これ以上は期待できないと思い、午後2時まで粘って納竿とした。

最終釣果

釣果は阿漕浦海岸で17.5cm頭に24匹、香良洲海岸でも17.5cm頭に20匹となった。全体的に小型やピンが多く、若干いいのが少々という感じだ。

サーフでの投げキス釣りで本命50匹弱と快釣 小型主体も3連も【三重】
最終釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)

今後の展望

釣行当日は、阿漕浦海岸は出始めなのでキャスターが少ないのも納得できたが、香良洲海岸も少なかった。天候不順の影響で釣果が思わしくなかったのだろうか。コッパガレイやメゴチ、ハゼといったゲストの数が多かったことから、川の水がかなり入ったのではと推測された。

今後については、今は5色から6色近辺にアマモが生えているが、水温が上昇すると切れて探りやすくなると思う。また水温が上昇するとさらにキスの活性も高くなるので、数型ともに期待できるだろう。

まだ釣れ始めたところなので、釣果が安定してからでも遅くないような気もする。また釣りで発生したゴミは忘れずに持ち帰り、砂浜をきれいな状態に保とう。

<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
香良洲海水浴場
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年6月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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