オモリグに取り組み初めて3年の筆者が、現時点での研究成果をビギナー向けに解説。今回のテーマはタックルの選び方です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
オモリグのタックル
まだまだオモリグ専用ロッドは少ないですが、少しずつ増えてきています。専用ロッドでなくてもオモリグには使用可能ですし、タックルを増やしても船に持ち込むのは数本なので、使い回しができるのが一番です。今回はオモリグロッド、その他タックルについての考察です。

ロッドに求められる要素
オモリグの釣りは、キャスト→沈めてからジャーク→止めでアタリが出て→フッキングという流れが基本です。この一連の流れを楽にこなすことができるのが、専用ロッドです。
以上を踏まえ考察すると、オモリグに求められる性能はいろいろありますが、主には……
・キャストのしやすさ
・楽にジャークできる操作性
・アタリを見逃さない感度
の3点でしょう。
このためにロッドのレングスやグリップの長さ、ガイド設定などが考慮されています。
また、先にも触れましたが、船に持ち込めるタックルも限界がありますし、使い回しできることは便利です。このあたりを考慮してか、イカメタルとオモリグ両方で使えるものも出てきています。
リールはスピニング?ベイト?
オモリグロッドはキャストすることから、キャスト性能がいいスピニングロッドが機能、使いやすさなどの面から便利です。ただし、ロッドの長さなどは乗る船の大きさでも使いやすさはかわってきます。
しかし、スピニングロッドだけがオモリグに使いやすいか?と考えれば、答えはNOです。試しにオモリグをやってみたいがスピニングロッドを持っていないと躊躇する必要は全くありません。
オモリグでも、イカの居るレンジを叩くには今現在、自分のリグがどの深さにあるのかを知る必要があります。カウンター付きのベイトリールならレンジの把握が可能となり、スピニングにはない強みが生まれることもあります。
リーダーを用いたオモリグの仕掛けをベイトタックルでキャストするには少々慣れが必要ですが、必ずしもキャストしなければならない訳でもありませんし、慣れれば程度の差はあれ、ある程度の距離をキャストすることも可能です。
ベイトタックルでオモリグをやる場合、タックルパワーはミディアムヘビークラスをお勧めします。

ラインや小物、エギについて
オモリグでの使用を考えた場合、使用するメインラインはPEライン0.6号、リーダーを2.5号、オモリ下のリーダーは最低4号、ドロッパーを取り付ける場合は、2.5号のリーダー部分に1つ取り付けることもあります。エギを接続するリーダーは5号でも構いません。細いより、太いくらいの方が絡みなどのトラブルを防ぐ観点からオススメです。
リーダーの長さは長いほどいいか?といえばそんなことはありません。その日の潮流の強さが強ければ長めでも最大1m、潮流が弱い場合でシンカー周りにリーダー絡みが発生する場合は70cmまで短く設定するか、リーダーを6号まで太くするなどしてトラブルを未然に防ぐようにしています。
リーダーとリーダーの間にはスナップスイベルを使って、シンカーもココに取り付けます。そして、そのシンカーの重さは基本的に水深、潮流の強さなどを考慮して決めています。シンカーがボトムにタッチできる重さで流され過ぎないことが条件ですが、重過ぎてキャストした時にストンと素早く着底し過ぎてもよくありません。一般的には20~40号程度のシンカーがメインですので、このオモリ負荷を背負えるロッドであれば使用可能です。
餌木は通常のエギング用のエギを使っても構いませんが、最近は各社から、オモリグ用のエギも発売されています。私はモンロー餌木夜炊きチューン2.5号を愛用しています。

臨機応変な使い分けを
ここ数年、オモリグ人気が高まっていますが、何がなんでもオモリグだ!ということはなくて、その場、その時に応じたリグを駆使して釣るのがイカ釣りです。
例えば、イカがボトムから20m程度まで浮いて沈まない場合は、イカメタルのオバマリグの方が手返しも速く効果的。もしくは、ベイトタックルを使用しリーダーを30cmほどまで短くしたオモリグでバーチカルに狙うなど工夫も必要になってきます。
エギ自体は水中に置いておくだけでイカが抱きつくので、リーダーの長さ自体が釣れる理由ではありません。エギが自然に水中を漂うような使い方をすれば、リーダーの長さは短くても大丈夫なのです。波高があり、エギを静止し難い環境以外はリーダーが短くてもイカはよく抱いてきます。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>
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