8月7日、いよいよ開幕した大阪湾のテンヤタチウオ釣りに、谷川の瑞宝丸を利用していってきた。開始早々から好調にヒットし、メーター超を頭に18匹の好釣果を得た釣行をリポートする。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝...の画像はこちら >>

瑞宝丸でテンヤタチウオ釣り

夏の大阪湾。いよいよ船タチウオシーズンが開幕。馴染みの泉南・谷川を基地とする瑞宝丸の尾崎泰之船長に連絡すると、「8月1日に試し釣りに出て、メーターオーバーも混じったよ。今年は出だしから型ええわ」とのこと。ちょうど予定が空いた8月7日に、早速瑞宝丸へ出向いた。

5時半出船とのことで、5時に休憩所へ集合。私はお気に入りの右舷のトモに釣り座を構えた。釣り客は9人。出船前に太陽の日が昇りだし、ぼんやりと辺りがオレンジかかり出した光景を見ながら、タックル準備。

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
夜明けの谷川港(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

当日のタチウオタックル

サオはサーベルマスターT82MH180に、リールはフォースマスター400。ラインはPEライン2号で、リーダーはナイロン8号。テンヤは、「掛獲船太刀魚テンヤ」40号で、カラーはパープルゼブラグローをメインで使った。

このテンヤは、ヘッドの形状がシャープで水切れがよく、潮が複雑な状況でもサオの動きをしっかり伝えてくれ、フックの角度が絶妙で、スロー巻きだけでなく、ジギング釣法などの誘いまくる釣りでも臨機応変に掛けアワすことができる万能テンヤ。

さらに、今流行しつつある、ヘッドの大きさに対してフックが小さいショートシルエットボディで、イワシを大きく見せることができ、アピールできる。

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
使用したテンヤ(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

洲本沖でスタート

出船前にエサのイワシと氷を受け取り、料金を支払って5時半に出港。「一気に洲本まで走るわぁ」と尾崎船長。港から30分ほどで洲本沖のポイントに到着。すでに釣り開始していた、谷川港の僚船から無線で「うち2本目上がったわ。メーターあら」とワクワクするような声が聞こえてくる。

「はい、どうぞー。水深74mね。底から15mくらいまで見ていってねー」と尾崎船長の的確なアドバイスが流れた。イワシを縛りつけたテンヤをまずは底まで落とす。底まで落とした後は釣り人次第。私流は、まずは底にいるタチウオに挨拶がてら、底を1m切った後、リールは巻かずに、2段と3段のシャクリを入れて、最後はフリーフォール。この後15秒ほどステイして食う間を与えて、反応がなければストップ&ゴーで、1mごとにシャクリを入れながら探っていく。

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
釣り場風景(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

開始早々1匹目の94cm

70m台では反応はなかったが、68mに差し掛かった時に、フワッと小さくサオ先が持ち上がった。食い上げのアタリ。

ゆっくりリールを巻き取りながら追わす。しっかり追っているか見るべく、1.5mほど巻き上げたところでステイ。テンヤの重さを感じ取ったサオ先が再びフワッと持ち上がった。「まだ追っている」。少しハンドルを速巻きし、掛けにいく。

2mほど巻き上げたところで、コンというアタリにかわり、少し待つと、コンがゴンにかわり、ゴン、ゴンと感覚が狭くなり、すぐにギューンッと絞り込む本アタリが出たところでアワセ。グググと感触。グン、グググ。底へ底へ走る姿に「あれ、これ、タチウオ?」と疑問を一瞬浮かばせたが、水面にギラリと光ったのは94cmの1匹目から良型のタチウオだった。

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
早々に良型ヒット(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

反応よく周りでも好調

朝一の流しは、入れ掛かりとまではいかないが反応はよく、周りでも、キュイーンという電動の音がどこかで高鳴っている状況。私と同じく右舷の塩塚さんや、成平さんもタチウオをヒットさせた。また、成平さんはその後、一気に走り出すアタリを捉え、良型サバをテンヤでゲット。お見事!

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
良型タチウオ(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

朝一の二流しで私は5匹を揃えたが、2匹は尾崎船長が通称する「箸袋サイズ」。

いわゆるベルトサイズにつきリリース。これは食いを重視して、枝バリをつけた2本バリにしてみた結果。枝に食ってくるサイズが小さいため、結局は1本リーダーで挑むことにした。

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同船者と良型タチウオ(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

3流し目。次は82mのカケアガリ。底では反応がなく、やはり68m辺りで前アタリが出て、65mまで追って掛けることができた。当日は、結構アタるタナは上の方だった。私が仕留めたのは80cm後半台だったが、いい群れに当たり、右舷の一岡さんや、左舷の大和さんや、四條畷駅前で飲食店を営まれている三鴨さんもメーター近いタチウオを仕留められ、写真を撮らせていただいた。みなさん、お見事!

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
同船者も次々と(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

潮緩むとドラゴンもヒット

時計は9時。速かった潮が緩みだし、そろそろ型が欲しいところ。頻繁にアタリを捉えていた私の左隣の成平さんが大きくサオを曲げている。底へ底へ引き込むサオに、体の重心を低くしてやり取りされている。グググッ、ググッ。

結構な引き、これは良型っぽい感じ。水面に浮いた際に、ギラリと銀色の魚体を輝かせながら自分の体を見せつけるように横にスライドしたのだが、想像よりデカイ……。「え、めっちゃでかいですやん」と思わずポツリ。抜きあげたのは、指7本超えの128cmだった。今日一のサイズを仕留められ、ご満悦。

私も負けじと当日の当たりダナの65m付近を徹底的に攻めて、底までテンヤを落とさず、同じタナばかりを探ったが、数は増やせるものの、どれも90cm台でサイズが伸びない。やっぱり底から地道に探り出さないといけないかと我に返り、底から5mまでばかりを探り、なんとか3回目の底取りからの探り中に、イトふけのアタリを取り、指5本の105cmをゲットした。これでなんとか一安心。

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
メーター超もキャッチ(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

最後は小島沖で追釣

メーター級をゲットしたところで潮が止まり、しばらくは我慢の時間。40分ほど辛抱したところで、10時半前に小島沖のアカマツへ移動。「昨日も後半はアカマツが良かったんよ。サイズも揃ってる」と尾崎船長。昨日と同じパターンにハマったか、水深74mで、1投目の底に落とした瞬間に、グググッとアタリがあり、90cm台のタチウオが迎えてくれた。

そこから私は6匹追加。

12時過ぎの終了までにリリースを含めると18匹揃えることができ、サオ頭をいただいた。

夜には、塩焼きでいただいたが、フワフワした甘みたっぷりの身が太陽に照らされ疲れ切った身体を一気に癒してくれた。家族も新鮮な身をバクバク食べていた。

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
真剣にサオ先を見つめるお隣さん(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

今後の展望

そんなタチウオ釣りは、これからが本番。釣行翌日の8月8日には、瑞宝丸で138cmが出るなど、シーズン走りから早くも大型が飛び出していて、今期はますます期待できそう。

瑞宝丸の尾崎船長は、このお顔の通り、親切・丁寧で、初心者にもわかりやすく教えてくれる他、船内には、男性トイレと水洗トイレがあり、女性でも安心。レンタルタックルも揃っているので、クーラー一つで乗船できる。今年こそタチウオテンヤデビューをお考えの方は、ぜひ瑞宝丸へ行ってみて。

大阪湾テンヤタチウオ釣りシーズン開幕 良型交じりで好調【瑞宝丸】
瑞宝丸の尾崎船長(提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)

<射手矢和晃/TSURINEWSライター>

▼この釣り船について
瑞宝丸
出船場所:谷川港

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