長崎県・上五島で磯釣りを楽しんだ。なじみの渡船・潮騒で渡った有川・仏崎での釣りの模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・森正和)
上五島で磯釣り
東京オリンピック開催の真っただ中の7月31日と8月1日、日本選手の活躍に感動しつつ、私たち”釣りアスリート”も小さな感動を求め、長崎県・上五島へ3種目釣技に挑戦。なじみの渡船・潮騒の大船長と若船長に名礁(有川・仏崎)に上礁させてもらった。
1種目はイシダイ。この釣技のメダルライン(目標)は2kgオーバーのイシダイかイシガキダイ。2種目はアラ。この釣技のメダルラインは10kgオーバー。そして、3種目目は本命クロでメダルラインは40cmオーバー。
それぞれの種目に目標を定め、真夏の磯スタジアムで奮闘。しかし、残念ながらアラは健闘虚しく空振りに終わった。
イシダイの仕掛けは別図の通りとし、信頼と実績のタックルで挑んだ。エサはガンガゼ(ウニ)。

まきエサにはイシダイ用ウニダンゴを準備。小潮に落ちていたが五島の海流は強く、遠投すれは流れに乗り、30号のオモリも着底しないので足元狙い。
イシガキダイ40cm手中
複雑にわき立つ潮の中で吸い込まれる潮を探し、軽いオモリ(8号)で仕掛けを着底させることができれば、100%の確率でアタリがでる。自称上物釣り師の私は、ついつい早アワセになるが師匠の小川さんのアドバイスでアタリがあれば、サオ先を送り聞きアワセを入れると良いとのこと。

アドバイス通りの方法で釣ると、大量のイラに加え40cm1.5kgのイシガキダイ2尾をゲットすることができた。小川さんも同型イシガキを見事に2尾ゲットした。

本命イシダイを狙い、貝エサを使うもこの時期は一瞬でエサがなくなって勝負させてもらえなかった。
2日目はクロ狙い
2日目は、いよいよクロ狙いで納竿までの3時間の勝負。まきエサはオキアミ生1角にアミスペシャルを1袋混ぜたものを使用。シンプルイズベスト!このアミパワーに配合されたペレットが魚の視覚に訴え、さらに集魚効果をアップさせてくれるのでシンプル配合でもしっかり結果を出せる。

つけエサは、まきエサとの同調を考え比重の近いくわせオキアミV9(L)を準備。仕掛けは信頼あるサオとミチイト1.5号、ハリス1.7号に感度抜群のエイジア00号をセット。潮の流れが速いため、ウキを沈めぎみで攻める作戦。
まきエサワーク模索
セオリー通り足元にまきエサを入れ、魚の反応を見ると小っ葉グロの大群がエサ取りと一緒に寄ってきた。まきエサと同調させると一瞬でヒットする。釣れないより釣れた方が楽しいが少しでも型を見たいのが釣りアスリートのマインド。

四方八方釣法に切り替えた。
まきエサと仕掛けの離し方や時間・タナの取り方などで組み合わせは無限だが、ヒットパターンを見つけるゲーム性や効果はお墨付き(トーナメントシーンでも活用)。
30cm超え筆頭にクロゲット
この方法でパターンを探っていくと小っ葉グロの中から30cmオーバーを拾うことができた。結果、3種目ともメダルライン(目標)には届かなかったが、二日間の磯スタジアムでの釣りを楽しめた。

<週刊つりニュース西部版APC・森正和/TSURINEWS編>
▼この釣り船について潮騒
この記事は『週刊つりニュース西部版』2021年9月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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