落ちアユパターンを狙ってシーバス釣行。アユのトモ釣りで有名な福井県福井市の九頭竜川へ車を走らせた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 小松大祐)
落ちアユパターン
朝晩の冷え込みを感じ始めるころ、大型のシーバスが栄養価の高いアユを求めて、河川の上流まで上ってくる。アユは年魚とも呼ばれ、晩秋になると産卵のため川を下り卵を産むと、1年の短い一生を終える。
産卵を終えて弱ったアユは、川の流れに身を任せながらフラフラと下っていき、それを落ちアユと呼ぶ。シーバスたちは、この捕食しやすい遊泳力の落ちた落ちアユを食べて冬に備えるのだ。
狙いは落ちアユを狙っている大型のシーバスだ。大型のルアーを弱ったアユのように流して釣る落ちアユパターン。シーズナルな釣りではあるが、コンディションのいいシーバスと出会えるチャンスが高いのが魅力だ。

10月23日、まだ明るい時間帯に河川に下りて下見をするが、落ちアユを目視で確認できず、まだ元気で小さなアユが浅瀬でピチャピチャ跳ねていた。「まだ早かったか……。それでも落ちアユを意識しているシーバスは河川に入ってきているはず」と、準備にかかる。
デイゲームで60cmアップ2尾
夜は冷え込むことを想定し、ネオプレーン製のウェーダーを履き、ウェーディング開始。小アユが跳ねていたこともあり、トップウォーターで様子を見る。
2投目、ドッグウォークさせて流れのヨレで数秒停止。

少し投げる場所を変えて、2匹目を追加。こちらも元気な60cmアップだった。
ないとゲームで75cm浮上!
周りが暗くなってきてミノーに付け替えキャスト開始。暗い時間帯はよりナチュラルに上流側にキャストし、ルアーを自然に流すことを意識する。いきなり暗い時間にエントリーしても、ルアーがどこにどのぐらいの流速で流れているか分からないので、明るい時間にある程度の下見をすることはお勧めしたい。
完全に日が落ちた後、張らず緩めずのラインから生命感が。ラインスラックを取ってアワセを入れると、ズシッと重みを感じた。一気に下流へ走ろうとするシーバスを、ロッド全体で受け止めて徐々に寄せてランディング。75cmの体高のある立派なリバーシーバスだった。

65cmクラス6匹追加で満足
その後も少しずつ立ち位置を変えながら、カケアガリに沿ってルアーを流すことで、コンディションのいい65cmクラスのシーバスを6匹追加。
年によって変わるが、11月ごろまで続くリバーシーバスの落ちアユパターン、皆さんもぜひ挑戦してほしい。最後にウェーディングする際は、安全第一でフローディングベストは必ず着用してほしい。
<週刊つりニュース中部版 小松大祐/TSURINEWS編>
▼この釣り場について九頭竜川
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年11月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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