PEラインが釣りの最中にいきなりプツン。たまに発生するトラブルです。

なぜそういったことが起こるのか、原因と対策について考えていきましょう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

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PEラインの特徴

PEラインの長所は、直線引っ張り強度が圧倒的に高く、伸びがほとんどないことです。そのため、イトを細くしても強度があり、感度がいい点から多くの釣りに使われます。

逆に短所は、摩耗に弱く根ズレで簡単にきれてしまうこと。伸びがないので瞬間的な力には対処しきれず切れてしまうことなどが挙げられます。メリットも、デメリットも多いイトです。

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メリットもデメリットも多いPEライン(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

PEラインどこから切れた?

釣りの最中にいきなりのラインブレイク。どこから切れてしまったのでしょうか?切れてしまった位置で大まかな原因を予測できます。

仕掛けに近い位置

この場合は根ズレもしくは魚の歯やエラなどの何かに当たって切れた場合がほとんどです。

ロッドティップ付近

この場合はロッドのトップガイドの破損が多いです。ガイドリングが割れていたり欠けていたりすると、そこにPEラインが当たって簡単に切れてしまいます。ロッドのトップガイドは色々な所にぶつけやすく、知らない間に壊れていることがあります。

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破損しやすいロッドティップ(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

リールに近い位置

この場合は、リールのスプールエッジの傷の可能性があります。地面にサオを置いた時などに傷が入っていることがあります。

よくわからない箇所

魚が掛かった瞬間などにアワせたら切れた場合は、色々と原因が考えられますが元々の強度を単純に超えてしまった可能性があります。また、使っていくうちに磨耗していて気づかないうちに傷が入っていた可能性もあります。

急に切れた

アタリを待っていたら何もしてないのに切れた……。実際に起こり得ます。原因は、サワラ、フグやタチウオといった魚達の歯です。色のついたPEに興味を持った魚にイトを噛まれると運が悪いとそのままプツリとやられることがあります。これはもう不運としか言えません。

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サワラの歯で切れた?(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

ラインブレイクの対策

道具やイト自体に問題がある場合は買いかえや修理をすれば大丈夫です。それらを治しても問題が解決しない場合はまずイトの号数を見直してみましょう。狙う魚に対してイトが細すぎるかもしれません。また、ドラグの設定は間違っていませんか?適切なイトの太さであっても、ドラグを締めすぎていると簡単にPEは切れてしまいます。

また、仕掛けに近い位置でのラインブレイクが頻発する場合はリーダーの結束部分が原因であることが大半です。PEは結ぶと本来の強度から大幅に弱くなります。そのため、FGノットやPRノットなどの強度低下の少ない結束方法を覚えましょう。

日頃のメンテナンスも大事

PEラインを海水で使った場合は必ず水で洗いましょう。リールのドラグは締めて水が入らないようにし、流水でイトについた塩分を落とします。完全に落とすことはできませんが、やらないよりは遥かにイトの消耗を抑えられます。

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メンテナンスも大事(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

また、市販のPEコートを施すことでイトに薄い膜をコーティングし寿命を伸ばすことができます。決して安くないPEライン。長持ちさせるためには日頃から気をかけてあげることが大事です。


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<檜垣修平/TSURINEWSライター>

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