春先は海藻が旬を迎える季節だ。今回はその中でもわかめ、さらには「茎わかめ」に注目したい。
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茎わかめ
茎わかめとは、わかめの葉の部分ではなく、文字通り茎(芯)の部分である。元来、日本の朝食と言ったら、炊きたての銀シャリにとうふとわかめのお味噌汁……筆者はそうであると思っている。古いだろうか?
お味噌汁にしてよし、サラダに付け加えてよし、乾燥させてふりかけにしてよし、まさにわかめは海の万能選手といってよいのではないだろうか。
一般にわかめといえば葉の部分だけが注目されがちだが、実はわかめの魅力は葉の部分だけにはとどまらない。茎の部分もわかめの可能性を広げてくれる。今回はそんなわかめの茎の部分、茎わかめについて筆者なりに説明したい。

わかめは健康食材
わかめは元々海のサラダと呼ばれるように、健康的で美容にもよい。食物繊維が豊富で、低カロリー、その中でも茎わかめは海藻類にしか含まれない、アルギン酸やフコイダン、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれていて、さらにカルシウムやマグネシウムも葉の部分よりも多く含んでいる。
アルギン酸には整腸作用やコレステロールを下げる効果があったり、特にフコイダンは免疫力を高めたり、がん予防としても注目されていて、健康な頭皮作りにも役立つ。わかめは葉から茎、根(めかぶ)まで、全てが健康、美容にいいスーパーフードなのだ。
レシピ豊富で美味
わかめが健康によいのは、先にも述べたが、わかめは健康だけでなくその美味しさやレシピの多さにも注目したい。新鮮な根(めかぶ)はごはんのお供に最適だし、もちろん茎わかめも美味しさでは葉や根の部分に負けてはいない。サッと茹でてポン酢で食べるのもいいし、佃煮にしてもいい。その食感を生かして、きんぴらなんかもおススメ。
料理が苦手なら、茎わかめの加工品が今ではコンビニで簡単に手に入る。梅酢で味付けされているものが多く、これがけっこうイケるのだ。梅酢との相性が抜群によく、お子様のおやつやお酒のおつまみに最高。
ついつい食べ過ぎるので注意が必要なくらいだ。コリコリとした食感に、梅酢の酸味が合わさって、止められなくなる危険な美味しさといったところだろうか。わかめの葉と茎と根、どれも美味しくいただくことができ、美容や毎日の健康作りにもオススメ。

食べ過ぎは逆効果
健康でヘルシーなわかめだが、やはり食べ過ぎには注意したい。もちろん、茎や根(めかぶ)も同様だ。特に茎には豊富な食物繊維が含まれているため、食べ過ぎると、逆にお腹が痛くなったり、気分が悪くなったりもする。
さらに、茎わかめを中心とした海藻類にはヨウ素という成分が含まれている。ヨウ素は体に悪い成分ではないが、やはり取り過ぎると甲状腺機能低下などを引き起こし、体にあまりよくない。1日に15~20gを目安に食べるといいと言われている。
コンビニ、スーパー等で売られている茎わかめが一袋約30gくらいなので、その半分と思ってもらえばいい。また、茎わかめはコンビニなどで簡単に手に入るが、美味しいからといって食べ過ぎるとあっと言う間に塩分の取り過ぎになってしまうので気を付けたい。
茎わかめを中心としたワカメ類は、適量を守れば健康や美容にいいが、やはり他の食材同様に過度な食べ過ぎは体に逆効果なので覚えておきたい。

<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
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