堤防からの夜アナゴ釣りに出かけた筆者。目標は家族分のマアナゴ3匹。

当日の状況からポイント選びやエサを検討し、見事1時間で目標達成となった釣行をレポートします。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野口昭伸)

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アナゴ釣り

行こう行こうと思ってしばらく行けていなかったアナゴ釣り。言い訳をするなら、先々週から気温が上がりエギングに注力していたため行くことができなかったのだ。

しかし今週に入り久々の雨が降った。再び気温が下がり始め、ナイトエギングの釣果が渋くなってきた。とはいえ、こんな気温でも天草アナゴは年中OK、雨などの天気にも左右されにくい。翌朝には雨が降り始める予報だったため当日は早めに始動。18時に夕飯を済ませ、天草アナゴ釣行へ出発したのだった。

当日の状況

当日は中潮で0時満潮。20時ごろに釣具店でゴカイを購入し、天草上島西部の釣り場へ向かった。天草上島西部なら、もしアナゴがダメでもアジが狙えるかも?という保険の意味合いもあった。

しかし予報では北風4m以上。ぶっ込みをしていたが、北風が強くラインメンディングが面倒になってきた。保険だったアジングも、強風とあっては難しい状況である。

ここで私はアジの可能性を捨てて場所移動し、天草上島東部の堤防から落とし込みでアナゴを狙うことにした。

マアナゴを狙い撃つ

アナゴは天草一帯でどこでも釣れる。但し場所によって釣果がかなりかわる。天草下島はクロアナゴ比率が高く、天草上島西部は半々、天草上島東部はマアナゴ比率が高めだ。

これはマアナゴが砂泥に住むのに対し、クロアナゴは岩場の隙間に住んでいることが主因だ。砂泥がメインの八代海。これに面している天草上島東部は、必然的にマアナゴが多くなる。今日の目標は家族人数分の3尾。確実にアナゴ3尾を獲ることに専念するため、天草上島東部への移動を決めた。

次の釣り場に移動する前に再度釣具店へ寄り、冷凍キビナゴを追加購入した。移動先の堤防はゴカイエサのままだと、フグ、ゴンズイ、ウミケムシまで釣れてしまう。アタリの回数は減るかもしれないが狙いの魚以外を避けるためにキビナゴに変更したのだった。

夜の堤防釣りでマアナゴ3尾 ポイント&エサ選びの工夫が的中
準備したアイテム(提供:TSURINEWSライター野口昭伸)

タックルと釣り方

使用タックルは、ロッドはスカイロード(エギング)SKR-862E、リールはシマノ14サハラC3000HG、PEライン1.0号、リーダー5号がセッティングされたタックルに、タル付きオモリ8号、ハリス5号、マダイバリ12号を付けて挑んだ。アナゴは「ハリスが細くないと食わない」なんてことがないため、これより太くても問題ない。

釣り方

落とし込みは単純で、エサの付いた仕掛けを堤防から足元へ落とすだけだ。下オモリ仕掛けにするとアタリは出やすくなるが、オモリ自体が足元の敷石に根掛かりする恐れがある。アナゴは繊細なアタリが出ることはなく、大概は思い切りのいい、明確なアタリが出る。根掛かりのリスクとそもそもアタリが取りやすい魚だということもあり、基本的に上オモリ仕掛けで作っている。

仕掛けは着底したら少しだけ、イトを巻き取っておく。敷石があるので穴へ入り込んで根掛かりしないように、底スレスレにさせておくイメージだ。ちなみにキビナゴエサが底から浮いているとカサゴやフグなど他魚種にやられやすい。アナゴは死んだ魚も食べる腐肉食性なので、エサの着底を必ずイメージすること。ここまで済んだら後は置きザオでOK。

釣法というほどではないが、私は複数本のサオを展開しないようにしている。サオを2本以上置くと目が届かずアタリが管理できなくなるからだ。かと言ってサオ同士の間隔を狭めて置くと、足元直下の釣りなので、広範囲を探れず、意味がない。

夜の堤防釣りでマアナゴ3尾 ポイント&エサ選びの工夫が的中
タナが決まれば後は置きザオ(提供:TSURINEWSライター野口昭伸)

10分後にマアナゴ登場

置きザオをし、10分後。アタリが出始める。

落とし込みのアナゴのアタリは特徴がある。「コツン…!コツン…!」とドアノック程度にティップを真下へたたく。エサを飲み込み終わると今度は、ラインが振り子のように左右へ振れ出す。振れ始めたらアワセの合図だ。

1尾目は手ごろなサイズのマアナゴだった。釣れたアナゴはハリスごとカットしてクーラーへ入れる。魚をさばく際に、ハリは洗って回収し、再利用する。そのため、予備でいくつか作っておいたハリスを結び直し、手返しよくアナゴを狙っていく。

夜の堤防釣りでマアナゴ3尾 ポイント&エサ選びの工夫が的中
本命登場(提供:TSURINEWSライター野口昭伸)

1時間で目標3尾達成

継続して狙っていると30分後に2尾目がヒット。2尾目も私が好んで狙っている150g以下のサイズだった。150gまでのマアナゴは、煮ると小骨が当たらなくなるボーダーラインのサイズと言われているためだ。

そこから10分後、3尾目ヒット。これは少し大きめで150gを超えたサイズだった。

目標の数が釣れたところで本日は納竿。堤防へ移動後の実釣時間は21~22時。1時間という短時間ではあったが3尾の釣果を得ることができた。

いつもであればこの堤防でキビナゴを使うと、タチウオやカサゴ、キジハタなども釣れるが、今回はマアナゴのみの結果となった。

夜の堤防釣りでマアナゴ3尾 ポイント&エサ選びの工夫が的中
今回の釣果(提供:TSURINEWSライター野口昭伸)

手軽に楽しめるアナゴ釣り

落とし込みは、シンプルな仕掛けで、根掛かりリスクを避けつつ、キビナゴ20尾300円でアナゴを狙える釣りだ。必要な消耗品も、ハリス・ハリ・エサ・オモリくらいで、オモリとハリもなくさない限りリサイクルが可能だ。

近縁種であるクロアナゴは、1mを超える個体もおり、そもそも大型化しやすく引きが強いため、狙って釣る人もいる。ぜひおすすめしたい釣りではあるが、アナゴは夜釣りでないと釣れないので、寒さや風などの対策、ヘッドライトや安全装備は十分に行うように推奨する。


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<野口昭伸/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
上島
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