3月12日、三重県・大紀町の錦漁港で泳がせ釣りとカマスゲームを楽しんだ。残念ながら泳がせ釣りは不発に終わったが、カマスは28~35cmまでを30匹以上と満喫できたので、その模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
アジング&アジ泳がせ釣り
半月ほど前にアジ狙いで立ち寄った三重県・大紀町の錦漁港。それなりには釣れたのだが、予想より小ぶりだったこともあり、10匹だけキープして早々に移動となった。そして帰宅後、そのアジをさばいてみると、そのうち2匹に歯型が付いているではないか。
3月12日の夜、仕事を終えたその足で、三重県・大紀町の錦漁港に向けて車を走らせた。狙いはもちろん、あの歯型の主だ。

深夜に現地へ到着してみると、ポイントでは数人の先行者がカマスを連発させていた。これも気になるが、それより気になるのが歯型の主。取りあえずエサを確保すべく、1gのジグヘッドにパワーイソメをセットして常夜灯周りを探る。
しばらく反応はなかったが、ボトムまで落としたところで18cmほどのアジがヒット。やせてはいるが、彼には重要な任務がある。大切にバケツで泳がせ、あとはカマスも視野に入れてキャストを再開する。
気づけばカマスに熱中
先行者の状況を見ればアジの外道でもヒットしそうなものだが、これが意外にも食ってこない。そのうち、アジそっちのけでカマスに熱くなっている自分がいた。
あっちの常夜灯こっちの明暗と小忙しく探っていると、細長い影がチェイス。

同様のパターンで何匹か食わせたが、軟らかいサオとフロロカーボンラインのせいかフッキングが決まらない。何とか2匹追加するが、これはタックルから間違えている気がする。
試行錯誤も不発
面倒だが仕方ない。一度車に戻り、PEラインを巻いた強めのメバルタックルに持ち替える。ジグヘッドも1.5gにして周辺を探るが、反応はゼロ。もはや、先ほどまでのパターンさえ通用しなくなった。
そこで先行者を観察してみると、ヒットポイントはかなり沖のようだ。ジグヘッドを3gに変更し、ワームはダイソーの2inchシャッドテールをセット。これで飛距離は問題ないだろう。
ところが、これでも食わない。
移動が奏功し35cm級頭にヒット
ここでも数人の先行者が連発させている。適度な距離を空けてフルキャストするが、相変わらずアタリはない。しばらく考え込んだが、こうなればもう他力本願。先行者にルアーやヒットパターンを聞いてみるが、何も特別なことはしていないようだ。
しばらく苦戦していると、気の毒に思ったのか先行者が場所を空けてくれた。お言葉に甘えてお邪魔すると、何と一発!ピンスポットというほどタイトではないが、やはり釣れる範囲は限られているようだ。

ここからは絶好調で、キャスト毎にフォールでアタリが出る。あとは、アワセのタイミングさえ合えばヒット連発。アベレージは30cm前後だが、たまに35cm級も交じって楽しませてくれる。
泳がせにはヒットせず
しばらくすると少し離れた場所が空いたので移動。ここでもカマスは絶好調だ。スペースに余裕ができたところで、バケツのアジを背掛けにして泳がせてみることにした。
ここから何度かアジが暴れる気配はあったが、特に事件が起きることもなく午前4時の潮止まり。ここでカマスのアタリも止まった。泳がせ仕掛けを回収してみるとアジは無傷。背後で私をマークしていた猫に進呈し、少し早いが終了とした。
カマス爆釣で大満足
今回の釣果は28~35cmまでのカマスを30匹以上。一時はどうなるかと思ったが、最終的には上出来の結果となった。厚意で場所を空けてくれた先行者には、もう感謝しかない。結局、歯型の主の正体は分からずじまいだったが、満たされた心で帰途に就いた。

アカカマスは春先、大きな群れで熊野灘沿岸部に回遊してくる。時期的にはそろそろ終盤だが、今年の春は海況の予測が付かない。回遊魚だけに絶対はないが、南伊勢から紀東方面にお出かけの際は、ぜひとも狙ってみていただきたい。

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<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
▼この釣り場について錦漁港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年4月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。