4月21日、東北宮城県亘理へのマガレイ釣りに行ってまいりました。小型交じりではあるものの、マガレイ、マコガレイ、ソウハチカレイ合わせて30枚の好釣果となった釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井英雄)
船カレイ釣り
今回利用した船宿は、宮城県亘理町荒浜漁港の「第一良寿丸」です。関東の船宿と比較すると、船代にはエサ代が含まれており、リーズナブルに感じます。船頭さんをはじめ、宿の方も親切です。
当日のタックル
サオは金剛1.7m、119g、標準40号負荷で小突きやすく疲れにくいもの。それは他社製と比較しても決して高いものではなく、むしろ安価なぐらいでした。
リールは、サオの軽さに合せ、リーズナブルな汎用タイプのプリード150Hです。当初、大型カレイにはパワー不足かと思いながらも、サオのハリ(サカナを浮かせてくる)のよさから、巻上げ力には不足はなくサオとの絶妙なバランスを感じられました。
当日の状況
4月21日の4時30分、漁港船着き場集合、予約時に座席を指定するので、先着での座席取りのうっとうしさがなく便利です。乗船予定者全員そろったところで、4時50分には出船。当日の天気は晴れ。潮回りは中潮です。波高は朝方ややウネリがあるものの、しだいにベタナギ。水深は、今回やや深く45~50mでした。
開始1時間で10枚
開始合図から、投入~着底後、小突くと同時にヒット。その後1時間で10枚までサクっと釣り上げ、大物かと思わせる重量感ある引きは、久しぶりの小型ながら3枚掛けもありました。
しかし、型がイマイチ。やはり25cm以上でないと、どうも持ち帰ることに引け目を感じ、また帰宅後、釣れた分をさばくことも考えると、将来ビッグになって会おうと、積極的にリリースします。
ハリサイズ変更で小型を避ける
その後の経過では、15枚からなかなか増えず、小型のリリースが続きます。また今回は意図的に小物を排除したかったので、カレイ専用バリは大きめの14号を使用。もう一方ではいつも使用している丸セイゴ13号。
昨年船上で出会った地元の「うまい人」は、アジバリ(ネムリに似た小さなハリ)を使っていたのには驚かされた。しかし、この方、小物も随分と掛けていたので、これは参考とせず。ハリを大きくしている分、ノリ、モタレ~聞きアワセまでは順調ながら、引きを感じながら掛けるまでが難しく感じます。

痛恨のタイムロス
20枚を超したあたりで、9時を回ったころでしたが、仕掛けがフワっと軽くなったので、オマツリかと巻き上げてみたところ、オモリ、テンビンともロス。「なんで???」よく見たところ、仕掛けのテンビンに通す撚糸が経年劣化で切れておりガッカリ。
さっそく予備の仕掛けに予備ハリを着け再投入。テンビンまでロスするとは思っていませんでした……。タイムロスに、自ら腹立たしさがこみあげてきます。
この時間帯から少しアタリが遠のき、まったり気味。
ロスタイムや、小物まで釣っていたら、もっと枚数は伸ばせたでしょうが、そこはグッと堪え、「今日もいい釣りができた」と概ね満足し、結果良しと納得です。
最終釣果
23枚の内訳は、マコガレイ43cm1枚、マガレイ35cm3枚、ソウハチ35cm3枚、マガレイ30cm5枚、同 25cm11枚。
ちなみに、東北方面に行く際、近所の魚屋で貝類を調達します。今回もホッキと赤貝を約500円分求め、家で予め切りきざんでエサの大きさに準備。マコガレイは、貝だけのエサをマルっとひと飲みでアタってきましたので痛快でした。今回は出会えなかったイシガレイにはさらに有効のはずです。
なお、船中トップは45枚、スソ15枚。つまり、平均的な釣果でした。ただ、45枚の方は断トツで、ほかの方は概ね30枚台でした。当日は潮先にいたので、いい結果にもつながったのかもしれません。

ハリサイズ調整が奏功
ハリは少しサイズ大きくしました。現在のマガレイの主体となるサイズ、釣り上げたサイズの分布をみても35cm未満が多いため、勧められているハリのサイズは専用ハリ、丸セイゴ及び流線などでは12号と思われます。あまのじゃくな筆者は14号にしました。
矛盾する点もありますが、カレイは、ハリが多少大きくても食ってきます。小型でも、14号にうまく掛かる場合もあり、アタッて掛かるまで時間を要する場合は、やや食い気に乏しい個体は、諦めることにしました。
仕掛けで意識したこと
ハリ数は2~3本。長さは60~80cm。東北では、これでもかというほど派手な飾り物をする仕掛けも目にします。自身が意識するのは、以下3点です。
・ハリスの絡み防止のための蛍光パイプをつける
・枝バリ用の交換を容易にするため自動ハリス止め、もしくは簡易交換用ビーズを使用
・小突きの効果ができやすいように極端に長い仕掛けにしない

なお水中ライトについては、筆者的には効果は未知数と思っています。仕掛け全体の重さ、絡みなど検証ができていないため。「蛍光」類の小道具を使うだけで十分と考えています。
エサについて考察
最後に、エサについて考察しました。
イソメ類
看板にしている対象魚は「マガレイ」なので、イソメ類の方が食いは良好。長いイソメを三つに切って、房掛け×2にして、ボリューム感を出します。これでかなり食ってきます。
イソメが長すぎると、ノリ~掛かりまでの間、エサだけかじられることや、飲まれることが多くなる気がします。今回、ほとんどが口周辺にしっかり掛けられたので、エサが長すぎていないと思えました。
貝類
貝類は、前述のマゴガレイのこともありましたが、今回の実験では往時茨城鹿島でやっていました貝とイソメのハイブリッド。保険ではないですが、貝類でもマコ、イシとも反応、マガレイでも貝+イソメなら随分と食ってきます。そのため、3本バリ仕掛けには、「貝だけ」「貝+イソメ」「イソメだけ」と、変化を持たせました。
今回は、イソメありきへのアタリが多く、おかげさまで「ノリ、モタレ~聞きアワセ~掛ける」 までの動作が奏功してか、前項と重複しますが、大多数がしっかり口辺に掛かり、ハリを飲まれたサカナは2枚/30枚でした。
個人的な感想と意見になりますが、貝類の効果は大型、そしてマコ、イシガレイにと有効と感じ、思いを新たにしました。
船釣りデビュー時に注意すべき10のコト 陸っぱり経験者は見落としがち? - TSURINEWS
世界遺産知床で船カレイ釣り 肉厚の50cm級が入れ食いで圧巻の釣果 - TSURINEWS
<永井英雄/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について第一良寿丸
出船場所:荒浜漁港
The post 船カレイ釣りで「マガレイ」中心に30枚 持ち込んだ貝エサが的中? first appeared on TSURINEWS.