関東、いや日本を代表する大型狙いの聖地・亀山湖(千葉県君津市)のトップシーズンが近づきつつある。日本各地の乗っ込みによる大型釣りが終了しても、同湖はレンタルの舟があるのでむしろこれからが盛期なのだ。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)

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亀山湖の概況

大型ゆえに日並みやポイントの差は激しくなってしまうが、それをも克服してしまうほど釣れたときの喜びは大きい。今回は亀山水産センターを起点にしたポイントガイドとともにお届けしよう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【千葉県・亀山湖】
亀山湖の概況図(作図:週刊へらニュース編集部)

7月3日現在、満水から45cm減。アオコが発生し透明度は高くない。アオコと聞くとイメージが悪そうだが、こと亀山湖の大型釣りに関しては好材料。表層水温は朝のうちは25度前後でも、酷暑の午後には30度近くまで上昇する。

釣況はポツポツといったところで、やれば型は見られそうだが超大型は今のところ口を使っていない。今後、長雨や台風などの大雨で水が入れ替わったタイミングが狙いめかもしれない。

ポイント

亀山湖のポイントを紹介しよう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【千葉県・亀山湖】
10ft艇なら免許不要でエレキ付きレンタル可(提供:週刊へらニュース編集部)

(1)ダムサイト周辺

入釣禁止ブイの西側にあるコンクリート護岸。所々にロープを結ぶクギが打ち込んである。日中、真正面から太陽光を受けるので暑さ対策と偏光サングラス必携。

(2)ホテル下

ポイント(1)のさらに西側の森の下。水産センターからよく見える位置で、とくに早朝のモジリはハンパな数ではない。あれが口を使えば面白そうだが、今期は入釣者が少なく実績は未知数。

(3)竹ヤブ

モジリの数と釣況が比例しやすいポイント。ひん繁に気配があるなら狙う価値あり。

(4)川面台

水位が2m以上減水すると沖に立ち木が現れるので、そうなるとチャンス大。現在の水位なら中間付近にある出っ張り~西側角が狙いめ。ただし風が吹かなくても流れが出やすい。

(5)トンネル下

ポイント(4)対岸にあるコンクリート護岸から、さらに西側にある小ワンド手前までが狙いめ。ワンドの先からサッタ下方面はあまりよくない。現在の水位よりも減水すると背後の樹木を絞れなくなり、舟が着けづらくなる。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【千葉県・亀山湖】
直近で好調なトンネル下の岩盤(提供:週刊へらニュース編集部)

(6)サッタ下

公園の東側にある岩盤エリア。公園に寄るほど浅い。ここも川面台同様に水位が下がると立ち木が現れ、舟を前に出しやすくなり釣果が上がる。近年はあまりモジリがなく入釣者が減ってしまったが、過去の大型実績は十分。

(7)島裏

レンタルボートよりともがある島の対岸(1号橋側)が実績ポイント。背後の木を利用して(絞って)着舟するので、減水次第では着舟がしにくい。

それを嫌うなら対岸の竹ヤブ側だが実績は乏しい。

(8)笹川入口の大立ち木

川(赤い橋)を正面に見て右側の角に減水すると大立ち木が現れる。この先端付近に舟の頭を縛り左右のロープはなるべく近くの立ち木に結ぶ。岸から取ってしまうとバサーが通れなくなり、かえってウキの前を通られやすくなる。釣り座は北向きが理想。

(9)笹川

無数のポイントがあり紹介しきれないほど。この時期は午前中が右岸(上流を向いて左側)、午後は左岸が日陰になりやすい。

(10)広瀬

笹川最上流で水深は2~3mほど。ジャミやカメが多いが、魚っ気があれば面白い。

(11)桟橋

多くの舟宿で近年は桟橋直着けの舟釣りをOKとしている所が増えたが、亀山水産センターはその草分け。桟橋直下の魚を狙うので全長の短い10艇をレンタルすると理想的。桟橋先端よりも根元付近がよく、向きは東側の実績が高い。長竿はほぼ不要で、竿9~15尺タナはチョウチン~1本前後。なお、桟橋直着けでのバサーへのクレームはいかなる場合も御法度。休憩などでバサーが桟橋に戻り大きな物音を立てようと、文句を言うのは筋違いと心得よう。

釣り方とエサ

夏期は宙釣りのみ。底釣りは度外視してOK。問題になるのはタナだ。浅ダナがメインの片倉ダムと異なり、亀山湖は真夏でも長竿のチョウチン釣りが効くことがある。よってタナの選択肢は無限大。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【千葉県・亀山湖】
タックル図(作図:週刊へらニュース編集部)

エサはマッシュ系両ダンゴまたは両マッシュ。記者が知る限りエサの傾向は2種類ある。

(1)ネバ系の軟エサ

フレーク系ではない粉状マッシュをベースに、ネバばる麩や粘力などの増粘材を入れ、極限まで軟らかいタッチにする。比重が重めになりがちなので2~3mm径のパイプトップ、軟エサなので大バリが必要。

(2)自然のネバリをコントロール

マッシュが持つ自然のネバリを利用して、あまり練り込まず指圧だけでナジミ幅をコントロールする。難易度としては(1)よりも上だが、開きがいい分だけナジミ途中の受けや止めが出やすい。硬めのタッチを使うなら大バリ不要だが、サラリとした軟らかめなら大バリでないとタナまでエサを持たせられない。またどちらかと言うと(2)のほうがハリスは長め。初心者なら(1)のほうがナジませやすい。

以下はブレンドの一例。

巨べら、マッシュダンゴ、尺上、カクシン、グルバラ各200cc+粘力付属スプーン山盛り2~6杯+水1000~1100cc。ドロドロの状態で数分放置して、その後振り込める硬さになるまで藻べらを差し込む。藻べらはあくまで振り込み調整のためで、エサの持たせ具合は粘力の量で調整。藻べらを足す際は練り込まず熊手でかき混ぜる程度。ノーマルのエサボウルだとこぼしやすいので、小バケツとか風呂おけ(ケロリン)などがあると便利。

<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
亀山湖
舟代:¥2900(入釣料含む)。釣り台、ライフジャケット必携。レンタルエレキセットあり。
この記事は『週刊へらニュース』2022年7月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 今週のヘラブナ推薦釣り場2022【千葉県・亀山湖】 first appeared on TSURINEWS.
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