釣り人は、結婚、就職、入学など、人生の様々なターニングポイントで釣りを辞めるか続けるかの選択をしてきたはずです。それでも長年釣りを続けている筆者が、「釣りを辞めたくなった出来事」ベスト3を、今回はご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
釣りを辞める選択肢
釣りを長くやっていれば、一度くらいは『釣りを辞めよう』と、思ったことがあるのではないでしょうか?純粋に魚だけを追いかけていたあのころが懐かしい、戻りたい、そんなふうに思ったことはありませんか?結婚、離婚、再婚、就職、転職など、人生の様々なターニングポイントで、釣りを辞めるか続けるかの選択をしてきたと思います。
筆者も例外ではありません。このままでは釣りができない!いっそ辞めてしまおう!君のためなら釣りを捨てる!などと禁断の領域へ足を踏み入れたこともあります。それでも何だかんだでここまで続けてこられたのは、釣りを辞めた自分を想像できなかったからです。釣りを愛する人は、結局は釣りが全てなのです。仕事よりも、家族よりも、奥さんよりも”釣り”なのです。違いませんか?
そこで今回は、そんな人間を狂わせてしまう、魅惑の趣味”釣り”を辞めてしまいたくなった出来事ベスト3をご紹介致します。辞めたくなったのに、なぜか続けてしまっている。そんな釣りを愛する全てのばかちん達に読んでいただきたいと思います。

中学生で釣りにハマる
筆者が本格的に釣りを始めたのは中学生のころでした。山あり川あり、海もある。おまけに美人も多い?という恵まれた千葉県という環境もあって、学生時代から近くの川や海でハゼやフナ、ブラックバス、美女などを釣ってました。
高校生で木更津の沖堤防に渡り、カレイ釣りにハマりました。段差やヤジロベー仕掛けなど、当時流行った仕掛けを自作で作ったものです。
辞めそうになった時も
しかし、受験や就職を期にだんだんと釣りから遠ざかり、さらには、車やバイク、女性関係など、お金の掛かることが徐々に増えていき、金銭的にも精神的にもこのまま釣りを辞めてしまいたくなりました。
それでも、釣具屋の店員や釣り人と話していると、自然とまた釣りに行っている自分がいました。そして、今も釣りを愛する自分がいます。色々ありましたが、やはり、釣りと人生はリンクしていると筆者は思います。そして、長く釣りをしていれば大なり小なり辞めたくなる期間ってあるものですよね?
それでは、そんな瞬間をランキングにしてみましたので、見ていただきましょう。
※あくまでも筆者の独自目線でのランキングです。
第3位:失恋
あぁ、これはもう、釣りどころではないと思います。人生最悪の瞬間ですよね。一緒に釣りをした思い出は何だったのか?アオイソメが触れないと言って、手を取り合って付けてあげた、あの甘い時間を返せ!なんて思いますよね?筆者にもあります。詳しい体験談は別の機会にしましょう。とにかく、失恋は釣り人に大きなダメージを与えます。釣りなんて当分できない!楽しめない!いっそ辞めてしまおう!なんて思うことでしょう。
釣りが癒してくれる?
逆に失恋の痛手を釣りが癒してくれる、なんてこともあるでしょう。魚を釣っている時だけ、失恋を忘れさせてくれる。それも釣りですよね。

第2位:怪我
これは怪我の大きい小さいに限らず、よくありがちだと思います。筆者の体験を話すと、指にハリが刺さって抜けなくなるやつです。シーバスフィッシングでの出来事です。サイズのいいシーバスが釣れて完全に油断してました。シーバスが強烈に暴れてルアーのフックが返しの部分までガッツリと親指に突き刺さったのです。
もう、これは想像を絶する痛みでした。さらに、どうやっても抜けないのです。思いっきり引き抜こうとしても、ビクともしません。魚はまだ口にハリが刺さっていて、暴れるたびに、ハリが指の奥へ奥へと深く突き刺さったのです。もうダメだと医者へ行くことを覚悟した時、ひときわ強烈に魚が暴れて、皮膚の上にハリ先が見えたのです。すかさずカッターで皮膚を切って、ハリの返しをカットしてことなきを得ました。
ここまでくると痛みはマヒして感じませんでしたが、刺さった直後はルアーフィッシングはもう辞めよう!そんなふうに思いました。こんな怪我をするなんて向いてないんだと本気で思ったのです。
一時的なもの?
幸い、これは怪我が治ればリベンジだ!とばかりに自然と釣りに出かけてしまうものです。つまり、一時的なものが多いです。でも、くれぐれも怪我や事故には気をつけましょう。

第1位:失業
当たり前ですが、釣りにはお金がかかります。ルアーやロッド、リール、ガソリン代に食事代、貴族の遊びだと言われるだけはあります。それもこれも、仕事をしてこその趣味であり、遊びなのです。その元が絶たれれば、自然と辞めざる得ません。それが一時的な休止ならいいですが、新しい仕事を理由に余裕がなくなった、とか抜かして辞めて行く人を筆者はたくさん見てきました。
やはり冒頭でも書いたように釣りは人生とリンクしているのです。仕事が安定していないと辞めるというより釣りそのものができなくなるものです。しかし、仕事をすればするほど釣りの時間は減り女房子供がいれば、さらに釣りができなくなる。仕事もあって、釣りに行ける資金があってもそれが釣り人にとって幸せとは限りません。
釣りだけに人生賭ける?
いっそ、何もかも捨てて、釣りに人生を賭けた生き方をしてみたいものですが筆者にはその度胸はありません。やはり、仕事があって、家庭があって、その中でいかに釣りに集中するか?釣り人も人生にアジャストして行かなければと思います。

辞めることができないのが釣り
いかがだったでしょうか。釣りを辞めたくなる出来事はおそらくもっとあることでしょう。例えば、釣ったアジを刺身で食べたら、アニサキスに当たってもうアジ釣りなど辞めてしまおう!なんて思ったとか。海辺の自販機を前に、強風で千円札を海に寄付したとか。釣りをしていれば色々あります。それでも釣り人は釣りを辞めない。なぜでしょう?それはやはり釣りは人生だからなのです。
海に千円札を寄付してもシーバスが10匹釣れたらそれでチャラなのです。釣りはただの趣味では片付けられない、不思議な魅力があるのです。ルアーフィッシングのゲーム性、サビキ釣りの奥深さ、投釣りの爽快感楽しみは無限大です。楽しみが無限にある趣味なんて筆者は他に思い付きません。
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<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
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