泉南のマイフィールドには、この夏よく通っていた。本命のアコウやヒラメは不発だったが、通ううちに、釣り人の会話から「タチウオ」という言葉が聞こえた。

周りのルアーアングラーはエギングが多い。これは一人勝ちできるのではないかとワインドの準備をした。6尾獲った釣行をレポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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アーリー・タチウオ開始

釣行日は8月24日。新月に向かう中潮回りで、時合いに上げ潮が絡む最高の条件。風もまったくなく、10gの軽さでも飛距離が出て、レンジがとりやすい。

PEラインは0.5号、リーダーに10lbを張って、先糸30lbを15cmほど張る。歯の対策と抜き上げは、これくらいで十分。実は前回、たまたま持っていった根魚用のジグヘッドと3.2inch太めのワームにアタリが出たので、今回は時合いのワインドを試すことにした。

それまではメタルジグで時間を潰した。回遊しているサヨリや小サバがいるが口を使わない。しかしシングルフックのメタルで水深を見ておくこと、スタックする場所を見ておくことには意味がある。ハリ数が増えるワインドリグになると根掛かりのリスクが高くなる。

海底のどこが危ないのか、デイで観察しておけば、貴重な短い時合いのミスが減らせる。

ワインドでタチウオ連発

日が沈んで、ワインドリグに切り替え。日没の気配も消えようというころ、ボトムでヒットした。ドンドンと叩くような引きで、まさかと思ったが、途中から単調に上がってくるだけ。

大阪湾・泉南エリア陸っぱりタチウオ釣り開幕 ワインドで6尾キャッチ
エソスタート(提供:TSURINEWSライター井上海生)

エソだ。大きさ40cmちょっとくらい。明るい時間にメタルにこいつが食ってきてくれたら退屈しなかったのに。リリースして再開すると、すぐにタチウオがきた。

大阪湾・泉南エリア陸っぱりタチウオ釣り開幕 ワインドで6尾キャッチ
今季初のタチウオ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

8月最終週スタートとなった。まあ早めの開始といえる。船ではもう少し早くに釣ったことがあるが、ショアではアーリー・タチウオである。大きさは指三本、上等ではないか。

そのあとは1投1尾の状態に。

実はタチウオワインドで釣るのは、2年ぶりである。去年はまったく沿岸に魚が入らなかった。これは幸先いいかもしれない。どれも同じグローピンクのピンテールワームを、最初はボトム上、終盤は中層から表層で釣った。かなり食い気だったと思うが、アタリが止まるのも早い。19時から約30分のヒット劇だった。最大で指四本。もうちょっと時間が続けば、と思いながらアジングに切り替えた。

潮通しのいい場所が狙い目

まだ大阪南港や北港では試していないが、今は湾奥のタチウオは厳しそうだ(ちなみにこの夏はチヌも渋い)。タチウオ含め回遊魚は、大阪湾では南から入ってくる。やはり紀北や淡路島といったあたりが狙い目になるだろう。渡船のアングラーは沖堤防で試してみてはどうだろうか。明らかに潮に乗って入ってくるので、潮通しのいいエリアで、上げ潮を見ながら釣るといい。

釣り方は何の変哲もないワインド。やはりワームは蓄光させた方が強い。必ずUVライトとグロー発光のワームを持って、ヘッドもチャートカラーのものを使ってワインドで釣ろう。アクションはボトム上からの誘い上げで、3シャクリ1フォールくらいが基本となる。

サイズは小さいが反応が早い

タチウオは沖では早ければ7月末、例年はお盆明けくらいからのスタートで、途中青物混じりになりながら12月まで釣れる。ショアでは9月~12月くらいまで。8月の釣果は反応が早い。また食い気も強いので、テンポよく釣れる。指三本でも独特の絞めこむような釣り味が魅力だ。

しかし秋のパターンと違って、今はほとんど時合いにしか反応しない。ただ、アタる時間が短い分、釣り人としても切り上げられやすい。夕マヅメにタチウオ、夜からはライトロックかアジングの二本立てで、近くの潮通しの良い海に向かってみてはどうだろうか。

大阪湾・泉南エリア陸っぱりタチウオ釣り開幕 ワインドで6尾キャッチ
当日釣ったタチウオ6尾(提供:TSURINEWSライター井上海生)

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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