今回紹介したいのは、愛知県西部を流れる庄内川、新川、五条川の庄内川水系。都市型河川だが、河口域は国際的に重要な湿地帯の藤前干潟が広がる豊かな自然環境が残されている河川です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター戸田英明)
都市河川のルアーシーバス釣行
私が成立させているのが、河口より10Km前後と離れた都心部でのシーバスゲームです。このゲームを成立されるキモはボラの幼魚の有無です。ボラは出世魚と呼ばれる魚の一種で、幼魚の1番小型のサイズを一般的にハク、次にイナッコと呼び、このベイトフィッシュの群をいかに探せるかがシーバスのヒットに繋がる要素です。
ボラの幼魚が河川に姿を現すシーズンは4月~11月頃で年回りに寄って前後し、水温の下がり方や群の量の増減でシーバスのヒット率は変化します。

イナッコの探し方
まずは、水面にザワザワと波立つ様な感じを探します。探すポイントとして、街灯の光が水面に当たる所、水門から出る排水や橋脚に水が当たり出来るヨレ、リバーチャネルなどの地形変化でできたカケアガリで、地形の把握は明るい内の干潮時に前もって下調べをしておくといいと思います。
筆者のタックル例
ロッド:18ワールドシャウラ2701FF 7ft
リール:ツインパワーC3000番
メインライン:アバニSLJマックスパワーPE X8の0.8号
リーダー :ハードコアエギングリーダーフロロカーボン100%6~10lb。状況によりシーバスショックリーダーフロロカーボン16lbも使用します。
実際のタックル明記をするのは、ご自身の手持ちのタックルや釣具店で触ってみてどんな感じなのかを少しでも知って貰って今後の釣行に活かして貰うためです。
使用するルアーはベイトのサイズに合わせて
主なベイトフィッシュが小型の幼魚であるので、大きさが7cm前後のミノーやシンキングペンシル、1.8gから3.5gのジグヘッド単体で、ワームも1.5~3.5inchと小型です。小型のルアーでより飛距離を出し、川の流れによるウォータープレッシャーがかかる中でもコントロールをするために、フィネスラインを使用しています。
使用感をよくするにためとはいえこれにはリスクもあり、細い分ラインにダメージを受けるとラインブレイクに繋がるので、サイズに問わずシーバスをキャッチ、根掛かり後、長時間のキャスト後は必ずラインチェックをし、新たに結びます。

使用するルアー例
ルアーマンなら気になる具体的なルアーは、ハードルアーは名古屋港のド定番ルアーで、ミノーはビーフリーズ65S、65S、シュガーミノー50F/S、ジャークソニック、ハードコアミノー70F、シンキングペンシルはS.P.M55、75などです。
ソフトルアーはジグヘッドがデルタマジックSVー51やラウンドマジックSVー52の2.5gをメインに1.8~3.5g。フックサイズは#4番。
セットするワームはメバル職人ミノーSS 1-1/2inch、ミノーS 3-1/2inch、熟成アクア活メバルミノー1.6inch、熟成アクア活メバル STグラブ2inchの組み合わせです。
カラーはパール、グロー、チャートをベースにしています。ルアーは私なりのセレクトなので、まだまだ有効なルアーはあると思います。自分だけの必殺ルアーを探してみるのもいいかと思います。

狙うレンジは表層から中層
先ほど説明したように、水面に幼魚の群れを見つけ出すことができれば、シーバスの泳層も表層付近と浅いです。ベイトフィッシュの泳層レンジを通すイメージで狙っていきます。
ルアーのアクション
水面を泳ぐ群をアングラーが追えるスピードから想像できるように、幼魚なので泳ぎは早くはなく、水の押しも弱いと考えられることから、ハードルアーとソフトルアーともに表層レンジをスローのタダ巻きが基本アクションとなります。
川の流れを意識する
そして、その場の川の流れ方は常に意識します。ヒットチャンスが多いのが流れのヨレで、速い流れと遅い流れがぶっかって巻くような流れや、ルアーに当る水流の感覚がかわるレンジになります。
潮回りも影響
反応がいいのは、潮回りの大きい満潮前後から下げ潮が効いてるタイミングですが、あまり水深がある河川ではないので、干潮時はポイントが干上がり隆起してしまうのでチャンスが短かったりします。逆に潮回りの小さい時はポイントが干上ることが少ないので、上潮と潮が動いてるタイミングもシーバスのヒットチャンスがあります。

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<戸田英明/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について庄内川
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