夏の猛暑が収まり、徐々に冬へ向かって季節が進み始めた。神奈川県芦ノ湖周辺の木々も徐々に色づき始め、季節はターンオーバー。

同湖の10月後半の釣況を報告したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

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芦ノ湖でワカサギ&トラウト釣り

この時期、朝方に家族が食べる分だけのワカサギを釣り、その後にトラウト狙うというのが私のスタイル。水質のいい芦ノ湖のワカサギは食べて美味しい。一方、マス類の放流は春に集中して行われるため、秋に釣れるのはネイティブで、容姿・引きともに抜群だ。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
ポイント図(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

10月23日(日)は、元箱根からローボートで出舟。桟橋を離れて平和鳥居に向かって漕いでいくと、桟橋から20mほどの場所で魚探にワカサギの反応。アンカーを下ろさず、そのまま仕掛けを下ろす。すると、着底と同時に小気味いいアタリで8cm級の3点掛け。2本目の竿も上下に動いており、こちらは5点掛けと幸先がいい。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
元箱根で多点掛け(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

風に流されながらもコンスタントに釣れて、30分ほどで50尾超の釣果。その後、ワカサギ船団に合流し、2時間で117尾を釣り上げた。

コンスタントにトラウトヒット

10時すぎからは、成蹊から箱根園でトラウト狙い。当日のお目当てはイクラ。秋にはマスの親子丼を食べるのが我が家の慣例で、ヒメマス、コーホサーモンのメスがターゲットだ。

アジングロッドとフライの組み合わせで、ダウンショットゾンカーで探っていく。ゾンカーは、ティンセルとフラッシャーを混ぜたミニゾンカー。まずは、龍宮殿下で婚姻色の出た生還な顔つきのオスのヒメマスをキャッチ。続けて、これもやや色付いた40cm級のオスのコーホサーモンを釣り上げる。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
コーホーサーモン(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

さらに、真っ赤なオスのヒメマスと続き、20分ほどで3尾と狙い通りの釣果。さすがにオスとメスの釣り分けはできないので、あとは運のみだ。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
婚姻色の出たヒメマス(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

この日は、水深18~24mの底から2~3mのタナで釣れている状況。徐々に元箱根へ移動しながら、同じような場所を中心に探っていく。すると、30~35cmのヒメマスを中心にコーホサーモンもゲット。養魚場沖では3連釣もあり、コンスタントに釣れた。

価値あるスジコを堪能

釣果は28~40.5cm21尾。内訳はヒメマス17尾、コーホサーモン3尾サツキマス1尾。そのうち性別の判断が付かない3尾のヒメマスを持ち帰り、2尾にスジコが入っていた。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
色付いてきたサツキマス(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

芦ノ湖は孵化期の水温が高いためか、メスの割合が低い傾向がある。メスは10~20尾に1尾程度と言われており、とても価値の高い1尾。それでも、例年通りのマスの親子丼の食材を手に入れ、ワカサギの天ぷらとともに翌日の食卓に載った。

ワカサギは平均サイズ向上

10月29日(土)は、湖尻から出舟。この日も朝はワカサギ釣り。桟橋では水深19mほどの場所で釣れるとの話だったが、よく釣れたのは水深22~23mの底から1mほど浮いた場所。元箱根よりもサイズがよく、平均8~10cm。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
ポイント図(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

ただ、エサを付けただけでは食いが悪く、白サシの半分カットで食ってきた。このようなときは、赤虫のほうがいいかもしれない。釣果は、3時間で6.5~10cm154尾。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
今年はやや小ぶり(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

大物ヒットも痛恨のバラシ

10時半からは、対岸に渡ってトラウト狙い。立岩まで50分かけて漕いで行き、ゾンカージギングで底層からシャクリ上げてくる。すると開始早々、水深26mラインの底から10mのタナで、ズドンと重量級のアタリ。

クネクネと体をくねらせている魚信はあるものの、重くてまったく動かない。

1分ほどやりとりをしたものの、痛恨のラインブレイク。魚信からして70cm超級のブラウンだろうか。

その後は東岸に戻って探ってみるが、まったくアタリがないまま時間が過ぎていく。そこで、再び西岸に。

納竿間際に61cmニジマス登場

納竿間際の15時10分、水深24mの底から8mのタナで当日2度目のアタリ。やりとりをしている間は40cm級かと思っていたが、水面に浮いてきたのは後検61cmのニジマス。体高はないが、幅のある立派な魚体だ。当日の釣果はこの1尾のみだったが、秋シーズンに釣ったことに価値がある。

芦ノ湖でワカサギ&フライフィッシング堪能 61cmニジマス浮上
紅葉が始まった防ヶ沢(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

10月29日現在で、ところどころで濁りが出ていおり、水温も徐々に下がってきている。11月に入れば、水温が15度以下になり、ワカサギもトラウト類も活性がよくなってくるだろう。今年は、夏の大渇水があり、芦ノ湖の季節の進みが例年に比べて遅いようだ。

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<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
芦ノ湖
この記事は『週刊つりニュース関東版』2022年11月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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