先日、ショアジギングでタチウオを釣りに行ったが、暗くなってから青物が釣れた。青物が夜に釣れることは多くのアングラーにとって意外なことだと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター森貴生)
石津浜でタチウオ回遊中
釣行先の石津浜の最近の状況であるが、連日タチウオの回遊があり、定置網でも水揚げされている。筆者もコンスタントにタチウオを釣っていて、浜はアングラーでいっぱいになる日もある。注意したいのは気温が下がってきたせいか、ベイトが入れ替わりの季節になりつつあることである。具体的に言うとサクラエビ、シラス等のマイクロベイトからサッパなどの冬のベイトに変化するタイミングである。

当日の状況
釣行当日は既に多くのアングラーがいたので希望の場所に入れず、エサ釣り師の隣に入らせていただいた。まだ明るい時間帯だったので、ベイトの確認で海を観察すると、波打ち際でサッパらしき群れが断続的に泳いでいるのを目視できた。数日前のマイクロベイトと入れ替わった印象だ。
日没後にボイル発生
太陽が完全に隠れてタチウオが釣れる良い時間に差し掛かった頃、真っ暗な海面から波が弾ける音が不規則に聞こえてきた。夕マヅメにボラが跳ねる光景を思い出してほしい。ボラは連続もしくは規則的にジャンプする。しかし聞こえてくるのはバシャ!バシャバシャ!という、決して大きくはない単発的な音であった。
メタルジグに50cmイナダ
暗くてしっかり目視できないが、約20m先、カケアガリのかなり手前であることは予測できた。ベイトが何かのフィッシュイーターに追われている小さなボイルと判断し、タチウオ狙いのメタルジグをそのままキャスト、5秒フォールからのゆっくりタダ巻きするとガツン!と青物特有のアタリがあった。無事ランディングしてみると約50cmのイナダであった。

ナブラ撃ちのメタルジグの操作
昼夜関係なくボイル、ナブラ撃ちでのメタルジグの操作方法を説明させていただく。目の前でボイルやナブラを発見すると気持ちが高ぶってしまい、メタルジグを速巻きするアングラーが多いのではないだろうか。確かに水面下では小魚が追われて逃げ惑っているのだが、メタルジグを同じように速く巻くとフィッシュイーターに食べられることなく逃げきってしまうことが多々ある。
だからこそ、気持ちを落ち着かせて小魚の下にメタルジグを沈下させ、ゆっくりタダ巻きすることで、フィッシュイーターの餌食となる可能性が高まる。速巻き一辺倒ではないことを覚えておくべきだろう。

夜にも青物が釣れる
筆者は夜にサバ、イナダ、アジ、サワラを釣ったことがある。狙って釣った魚もあるが、釣り場での状況判断で釣り上げたことが多い。夜は視界が悪いが、五感を敏感にして海の中をイメージできれば思いがけない釣果に恵まれることがある。これからの寒い季節は大きな魚が釣れるチャンスがあるので是非参考にして欲しい。
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<森貴生/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について石津浜
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