春の代名詞とまでなった霞ヶ浦の大型狙い。人気ポイントは早朝から人で埋まり、長竿合戦が繰り広げられる。

このような混雑や長竿が苦手な人にお勧めなのが、霞ヶ浦からのソ上組が狙える茨城県稲敷郡美浦村を流れる清明川だ。川幅が狭いため長竿不要、狙う釣り人も少ないので静かに楽しめる。穴場とも言える小河川で、春本番の"カスミ"を楽しもう。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

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清明川の概況

陸上自衛隊土浦駐屯地付近を源に、稲敷郡阿見町の水田地帯を流れ、同郡美浦村で霞ヶ浦に注ぐ流長約6kmの1級河川。釣り場として開拓されているのは、下流域の美浦村が中心だ。

年間を通して狙えるが、釣り人が集中するのは春の乗っ込み時。産卵を控えた大型が霞ヶ浦から遡上し、40上はもちろんこと、毎年尺半クラスも数枚は出ている。とくに3月下旬~4月中旬がよく、地元の釣り人を中心に楽しむ姿が目立つ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
清明川の概況(作図:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

今期は冬場から釣り人が入っていたが、釣果が上がり始めたのは魚が遡上し始めた3月上旬。サクラの開花が例年より早かったが、同川は例年どおり今月下旬から本格化するだろう。数より型が魅力の釣り場のため目立った大釣りは少ないが、日によってはツ抜けも期待できる。

同川の周辺には乗っ込み狙いで有名な花室川や桜川、人気釣り場の土浦新川などがあるため釣り人が分散する。そのためか混雑感はさほどではなく、静かに楽しめるのも特長だ。

ポイント

国道125号バイパスにかかる城見橋から下流がポイント。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
清明川の橋下は足場が良好(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

川沿橋~吐き出し

比較的足場がよく、人気のポイント。吐き出し付近にかけてはボサが少ない東岸が人気。風向きによっては、本湖からのウネリがダイレクトに入るので要注意。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
清明川・川沿橋上流(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

川沿橋~清明橋

同川きっての人気ポイント。西岸のボサ穴が人気で実績も高い。川がカーブする中央付近は、常に釣り人が入っているためアタリ出しも早い。土手上の駐車スペースが狭いので注意を。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
清明川・川沿橋下流(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

清明橋~魚釣橋

西岸は断崖絶壁の場所が多く、既設釣り台が点在する。清明橋の上下は駐車スペースがあり、ボサが生えていない護岸になっているので入釣しやすい。なお、既設釣り台はトラブル防止のため、乗らないほうが無難だ。

魚釣橋~城見橋

魚釣橋の上流、東岸の流れ込み前が一番人気。他は各所にあるボサ穴や鎌で釣り座を作る。

城見橋周辺は護岸が剥き出しになり足場がいいが、4月中旬になると、橋の下流にあるゴム堰(ラバーダム)が開き、不規則な流れが生じる。全体的に傾斜が急なので、釣り台の設置には注意を。

釣り方とエサ

川幅は平均して15~16mで水深は1本強~1本半。長竿は必要なく8~15尺。平均して12~13尺竿で狙う人が多い。

釣り方は底釣りオンリー。不規則な流れがあるので、軽めの通しオモリを用いたライトドボンかハリスオモリで狙う。日によってはまったく流れないこともあるので、バランスの底釣りも可能。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】
清明川のタックル図(作図:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

道糸1.2~2号。ハリス0.6~1号。大型のアメリカナマズやコイもいるので太仕掛けは注意したいが、尺半クラスも狙えるので細仕掛けでは切られる。

エサは両グルが無難。

バラケを打っても構わないがマブナが続いたり、大型外道が姿を見せたらすぐに両グルに切り替えよう。私は両グルなら集魚性を高めるため、片方のハリに野釣りグルテンまたは野釣りグルテンダントツを付けるようにしている。

<週刊へらニュースAPC・中村直樹/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
清明川
入釣料:無料。釣り台必携。
この記事は『週刊へらニュース』2022年3月31日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城県・清明川】 first appeared on TSURINEWS.
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