どんな釣りでも厄介者扱いされるターゲット、クサフグ。主に海釣りでお目にかかる魚だが、塩分濃度の低い淡水域にも生息している。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
クサフグとは?
クサフグに限らず、フグ類は船からのカットウ釣り以外ではあまり釣りのターゲットにはしない。ましてやルアーで狙うなど、マニア以外にいないのでは?と思ってしまう。ゆえにあまりクサフグについて知らない方も多く、筆者もその1人だ。そこでまずはクサフグについて調べてみた。
やはりフグと言えば毒だが、クサフグも有名なテトロドトキシンを内臓と皮膚、特に肝臓、腸、卵巣には強い毒性を含む。食べられないわけではないが、やめておいた方がいいだろう。
触った手でおにぎりや缶ジュースを食べたり飲んだりするのもやめておこう。筆者の経験からお腹が痛くなったり、口の中がピリピリしたりする。これがフグ毒のせいかは定かではないが、クサフグを触って手を洗わないで食事をすることはおすすめしない。
ほんの少しでもヤバイ毒だとわかるので、触る時はタオルかプライヤーを使うことを徹底し、触ったのならば必ず手を洗おう。

生息域と食性
クサフグは海水が薄い淡水域にも普通にいるようで、過去には鮎の友釣りにも掛かった事があるとか。近年は温暖化の影響もあるのか、市街地の河川でもちょくちょく見られる。そもそもなぜ塩分濃度の低い河川にまでいるのかはよく分かっていないらしい。

フグは雑食で、エビやカニ、イソメ、貝類などが主食だが、ルアーに反応するくらいなので、弱った小魚も食べる。ルアーで狙うとしたら、エビやカニ、小魚などが豊富で、底が砂地の河川がベストだ。

ルアーでの釣り方
ルアーは常に動かして見切らせないのがコツ。竿を煽って、トゥイッチやジャークで誘い続けるのが釣果への近道だ。そうすると水面付近までルアーを追ってくるので、サイトフィッシングが楽しめる。
しかし、口が小さくてなかなか掛からないし、掛かっても外れやすい。これはこれで夢中になってしまうが、何だか生意気に感じてくる。
アタリはツンツンとするたけでほとんど引かないし、釣り味は皆無。やはりこの釣りはマニア向けだ。

他のターゲットと同時に楽しむ
川で見つけたら本格的に狙ってみても面白いが、どんな河川にでもいるわけではない。
ベイトや潮、地形などある程度の条件は必要。実はシーバスやクロダイを見つけるよりも難しいと筆者は感じている。
優しく接して楽しもう
川で釣れるクサフグは、10~15センチがいいところ。毒があるとはいえ、その容姿はマスコットのようにかわいい。
これはフグに限らずだが、釣り上げたのちアスファルトの上などに放置するのは絶対にやめよう。小さくても釣り人を楽しませてくれるのだから、せめて優しくリリースしたい。
クサフグはルアーで積極的に狙うターゲットとは言い難く、ポピュラーではない。しかし、シーバスやクロダイが釣れない時など、夢中になれるターゲットとして覚えておくと、釣りの楽しみが広がるのではないかと思う。

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<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
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