随分昔に、オフショアへデビューを果たすも、「船酔い」の試練に勝てず、釣行から遠ざかっている筆者。しかし、釣具愛は未だに冷めない為、売却などの処分に踏み切れず、倉庫に眠らせている状況でした。

そこで、岸タコを狙う「デビルエギング」への流用を思いつきました。今回は、岸タコを、ジギングタックルで狙うタックル流用術をご紹介したいと思います。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に...の画像はこちら >>

ジギングロッド流用で岸タコ釣り

根に張り付いたタコを引き剥がすのには「ロッドパワー」がかなり必要となります。そこで、青物の強烈な走りに対応出来る強さは、タコのそれと同等と考えました。

更に、感度が良い点も、昨今の「タコ専用ロッド」とコンセプトは一致していると感じています。もしかして、タコエギング用ロッドの「源流」的な物では無いか?と自分勝手に確信して、流用を決意しました。

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
過去に岸から釣れたタコ(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

タックル紹介

ロッド:SEA POWER V 50-240
リール:SALAMANDER GT3500 ベイトリール
ライン:PEライン3号
リーダー:フロロ4号

選んだタコエギ

キャスト用として「蛸墨族ONBU 3.5号 タコエギラトルブレード搭載」を選びました。

固めの餌なら、ワンタッチでセット可能で、しかもステンレス製ワイヤー付き。更には、「根掛かりしない」と断言したいくらい、「根掛かり率」は低いのが良い点です。

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
キャスト用のエギタコ(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

壁際で縦の釣りをするときは「タコゆらハンター」を使います。釣れる理由は不明ですが、コレが効きます。メーカー推奨は「連結」との事ですが、個人的に使いやすい様に、「単体」で使用しています。

セットする餌

定番のタコ用の「豚の脂身」です。いつも、これが決め手で釣果を得ています。

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
豚の脂身で釣果アップ(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

狙う時期

地域で異なりますが、岸からタコを狙うシーズンは「春から夏にかけて」と言われています。筆者のメインフィールドである上天草一帯では、5月~9月が最盛期となり、堤防側を「岩蟹」が歩く姿が目安となります。

この「岩蟹」を捕食する為、タコは接岸して来るのです。

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ゴロタ石の堤防はねらい目(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

狙うポイント

ここからは、岸からタコを狙う際のポイントを説明します。

漁港一帯

舟道は深く水深もあり、タコが身を潜めるのに好む場所です。積極的に狙います。

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
船影もねらい目(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

遠浅の磯場付近

根掛かりの可能性が否めませんが、身を潜めている可能性も高く、「カケアガリ」の傾斜が急な場所は要チェックです。

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
カケアガリもアツい(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

堤防のスリット

この間に身を潜めているケースが多く、スリットの幅からは想像も出来ないサイズがいることもあります。堤防のスリットは全て、「探る価値」ありです。

ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
ジギングロッド流用で岸のタコを狙う「デビルエギング」 倉庫に眠るタックルを再利用
タコが好きそうな堤防のスリット(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

誘い方

ここからは、2つのシチュエーションでの誘い方について説明します。

キャスト編

タコエギでボトムを取り、ロッドをサビキながら、「チョン・チョン・チョン」と小刻みにタコエギを揺らして、ズル引く感じで行います。

壁際狙い編

堤防のスリットを見つけたら、壁際に沿うようにボトムを取り、少し巻いてチョン・チョンと上下に揺らして誘います。当たりが無い場合は、1m程棚を上にセットして探っていきます。

当たりの取り方と合わせ方

一般的な表現としては「重くなる」とあり、重さを感じたら完全にタコが乗るのを待って、「鬼合わせ」とあります。

筆者としては、ジギングタックルの恩恵からか、タコが触った時から少し「モワッ」とした感触が手元に来ます。この時に根に張り付かれてしまう前に、聞き合わせして、乗っていたら追い合わせを強めに入れる様にしています。

やり取り

バーブレスフックを起用したタコエギが多い為、タコの存在を感じたら、基本ゴリ巻きです。勿論、ポンピングのやり取りは厳禁です。必ずバレます。

一気に浮かせて、ロッドパワーに任せて、そのまま引き抜きいてください。

まとめ

今回の釣行では、釣果が出ずに残念でしたが、コレからがシーズン本番に突入する為、近日に「リベンジ釣行」を予定しています。

釣れなかった理由を探ると、筆者の勝手なイメージですが、釣行後の翌日に「梅雨入り」した点を踏まえ、「真水」を嫌うタコは、「梅雨」を察知し早めの退散をしたのでは?と理解しています。

デビルエギングへチャレンジを検討されてる方は、晴れの天気が続き、気温と水温が上昇し、タコの活性が上がった頃を見計らって、釣行を予定するのがおすすめです。

それにしても、今回は時期が少し早かったと反省しています。

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<松永一幸/TSURINEWSライター>

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