随分昔に、オフショアへデビューを果たすも、「船酔い」の試練に勝てず、釣行から遠ざかっている筆者。しかし、釣具愛は未だに冷めない為、売却などの処分に踏み切れず、倉庫に眠らせている状況でした。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
ジギングロッド流用で岸タコ釣り
根に張り付いたタコを引き剥がすのには「ロッドパワー」がかなり必要となります。そこで、青物の強烈な走りに対応出来る強さは、タコのそれと同等と考えました。
更に、感度が良い点も、昨今の「タコ専用ロッド」とコンセプトは一致していると感じています。もしかして、タコエギング用ロッドの「源流」的な物では無いか?と自分勝手に確信して、流用を決意しました。

タックル紹介
ロッド:SEA POWER V 50-240
リール:SALAMANDER GT3500 ベイトリール
ライン:PEライン3号
リーダー:フロロ4号
選んだタコエギ
キャスト用として「蛸墨族ONBU 3.5号 タコエギラトルブレード搭載」を選びました。
固めの餌なら、ワンタッチでセット可能で、しかもステンレス製ワイヤー付き。更には、「根掛かりしない」と断言したいくらい、「根掛かり率」は低いのが良い点です。

壁際で縦の釣りをするときは「タコゆらハンター」を使います。釣れる理由は不明ですが、コレが効きます。メーカー推奨は「連結」との事ですが、個人的に使いやすい様に、「単体」で使用しています。
セットする餌
定番のタコ用の「豚の脂身」です。いつも、これが決め手で釣果を得ています。

狙う時期
地域で異なりますが、岸からタコを狙うシーズンは「春から夏にかけて」と言われています。筆者のメインフィールドである上天草一帯では、5月~9月が最盛期となり、堤防側を「岩蟹」が歩く姿が目安となります。
この「岩蟹」を捕食する為、タコは接岸して来るのです。

狙うポイント
ここからは、岸からタコを狙う際のポイントを説明します。
漁港一帯
舟道は深く水深もあり、タコが身を潜めるのに好む場所です。積極的に狙います。

遠浅の磯場付近
根掛かりの可能性が否めませんが、身を潜めている可能性も高く、「カケアガリ」の傾斜が急な場所は要チェックです。

堤防のスリット
この間に身を潜めているケースが多く、スリットの幅からは想像も出来ないサイズがいることもあります。堤防のスリットは全て、「探る価値」ありです。

誘い方
ここからは、2つのシチュエーションでの誘い方について説明します。
キャスト編
タコエギでボトムを取り、ロッドをサビキながら、「チョン・チョン・チョン」と小刻みにタコエギを揺らして、ズル引く感じで行います。
壁際狙い編
堤防のスリットを見つけたら、壁際に沿うようにボトムを取り、少し巻いてチョン・チョンと上下に揺らして誘います。当たりが無い場合は、1m程棚を上にセットして探っていきます。
当たりの取り方と合わせ方
一般的な表現としては「重くなる」とあり、重さを感じたら完全にタコが乗るのを待って、「鬼合わせ」とあります。
筆者としては、ジギングタックルの恩恵からか、タコが触った時から少し「モワッ」とした感触が手元に来ます。この時に根に張り付かれてしまう前に、聞き合わせして、乗っていたら追い合わせを強めに入れる様にしています。
やり取り
バーブレスフックを起用したタコエギが多い為、タコの存在を感じたら、基本ゴリ巻きです。勿論、ポンピングのやり取りは厳禁です。必ずバレます。
一気に浮かせて、ロッドパワーに任せて、そのまま引き抜きいてください。
まとめ
今回の釣行では、釣果が出ずに残念でしたが、コレからがシーズン本番に突入する為、近日に「リベンジ釣行」を予定しています。
釣れなかった理由を探ると、筆者の勝手なイメージですが、釣行後の翌日に「梅雨入り」した点を踏まえ、「真水」を嫌うタコは、「梅雨」を察知し早めの退散をしたのでは?と理解しています。
デビルエギングへチャレンジを検討されてる方は、晴れの天気が続き、気温と水温が上昇し、タコの活性が上がった頃を見計らって、釣行を予定するのがおすすめです。
それにしても、今回は時期が少し早かったと反省しています。
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<松永一幸/TSURINEWSライター>
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