金洲は4月から解禁となり、この時季はオキアミでカツオを狙って毎年乗船している。金洲には静岡沿岸の乗合船が集まるが、御前崎市の御前崎港が最も近い。

7月22日に御前崎港の船宿から釣行してきたのでレポートする。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

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金洲カツオ釣りのタックル

カツオ釣りの魅力は、激しい引きを堪能できること。非常に俊敏な魚であり、釣り上げるまでのスピード感と掛かってからの激しい抵抗で油断を許さない緊張感がある。また激しく暴れるためにバラシも多い。そして釣ったカツオをその日のうちに食べること。これこそ釣り人の特権だ。

タックルはロッドがインデペンデンス(グラス)、リールはダイワシーボーグ500MJというハードなものを準備した。金洲では20kgを超えるキハダが掛かることを想定し、ハリス30号3mを勧められる。

私もこれを使用したが、ハリス30号だと太すぎるのかなかなか食わなかったので、途中から20号に変更した。

金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
タックル図(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

1流し目は右隣でヒット

7月22日、午前3時半に到着し準備を始めた。釣り座はくじ引きで決まる。私は左舷ミヨシを釣り座とした。午前4時に出船し、金洲に向け航行する。航程2時間で到着した。

海の色が青い。これが金洲の第一印象だ。

投入の合図を待ってエサを付けていると、カゴからこぼれたオキアミに一斉に魚が群がる。おそらくムロアジ。魚影の濃さがよく認識できる。

「はい!ではお願いします。15mね」。アナウンスを聞き、一斉に仕掛けを投入。船長の指示ダナは15m。早速右隣でヒットした。私もこれに続けとばかり同じ15mに合わせて仕掛けをとどめるが、ここではアタリはなかった。

金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
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航行中に日の出(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

次の場所で本命カツオゲット

次の場所では15mでアタリがなかったため1m上げてみると、ドスンとサオ先が海中に突き刺さった。カツオに違いない。

しかし本当によく引く。船長からサメがいるので掛かったらすぐに取り込むようにとアナウンスが流れる。

フルパワーで一気に巻き上げ、テンビンを手に取る。あとは3mを手繰るだけだが、カツオが反対向きに泳ぐためなかなか寄せることができない。ちょっと間を取って一気にハリスを手繰ると、船長がカツオをタモですくってくれた。1年ぶりのカツオだ。

金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
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うれしい今年初のカツオ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ヒラソウダやムロアジのゲストも

続けての2匹目は少々小型だと見てみると、丸々と肥えたヒラソウダ。このヒラソウダは脂が乗っていてうまいよと、絞めてくれた。左隣でもヒットしたが、少し時間がかかりサメの餌食(えじき)となってしまった。

ゲストで30cmほどのムロアジも釣れてキープしていたが、カツオが釣れるのでムロアジはリリースしてカツオのみをキープ。

10時を過ぎると日差しが強烈になり暑いが、暑さを忘れて没頭していると、11時30分に納竿の合図。この日は全員安打で1人4~10匹。私の釣果はカツオ7匹、ヒラソウダ3匹、ムロアジ数匹。

金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
筆者のクーラーボックス(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

オキアミワーム抱き合わせも効果的

オキアミによく似たワームがあり、今回試してみた。使用するハリはヒラマサ16号で、軸が太いためオキアミを付けると少々変形してしまう。

私はオキアミ3Lを準備したので問題なかったが、金洲ではエサ取りが多い。その対策としてワームを用い、実際にカツオを数匹キャッチできた。私はワームとオキアミを抱き合わせにしたが、この方法が最もカツオが反応した。

金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
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オキアミとオキアミワームの抱き合わせ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ヒラソウダも絶品だった

ヒラソウダはカツオよりひと回り小柄だが、丸々としてさばくと明らかに脂が乗っているのが分かる。刺し身とタタキにしたが、全くくさみがない。釣りも面白かったが、それにこのおいしさを体験できて大満足だった。

金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成
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釣りたてのカツオはピカピカ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

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<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年8月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成 first appeared on TSURINEWS.
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