金洲は4月から解禁となり、この時季はオキアミでカツオを狙って毎年乗船している。金洲には静岡沿岸の乗合船が集まるが、御前崎市の御前崎港が最も近い。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
金洲カツオ釣りのタックル
カツオ釣りの魅力は、激しい引きを堪能できること。非常に俊敏な魚であり、釣り上げるまでのスピード感と掛かってからの激しい抵抗で油断を許さない緊張感がある。また激しく暴れるためにバラシも多い。そして釣ったカツオをその日のうちに食べること。これこそ釣り人の特権だ。
タックルはロッドがインデペンデンス(グラス)、リールはダイワシーボーグ500MJというハードなものを準備した。金洲では20kgを超えるキハダが掛かることを想定し、ハリス30号3mを勧められる。
私もこれを使用したが、ハリス30号だと太すぎるのかなかなか食わなかったので、途中から20号に変更した。

1流し目は右隣でヒット
7月22日、午前3時半に到着し準備を始めた。釣り座はくじ引きで決まる。私は左舷ミヨシを釣り座とした。午前4時に出船し、金洲に向け航行する。航程2時間で到着した。
投入の合図を待ってエサを付けていると、カゴからこぼれたオキアミに一斉に魚が群がる。おそらくムロアジ。魚影の濃さがよく認識できる。
「はい!ではお願いします。15mね」。アナウンスを聞き、一斉に仕掛けを投入。船長の指示ダナは15m。早速右隣でヒットした。私もこれに続けとばかり同じ15mに合わせて仕掛けをとどめるが、ここではアタリはなかった。

次の場所で本命カツオゲット
次の場所では15mでアタリがなかったため1m上げてみると、ドスンとサオ先が海中に突き刺さった。カツオに違いない。
フルパワーで一気に巻き上げ、テンビンを手に取る。あとは3mを手繰るだけだが、カツオが反対向きに泳ぐためなかなか寄せることができない。ちょっと間を取って一気にハリスを手繰ると、船長がカツオをタモですくってくれた。1年ぶりのカツオだ。

ヒラソウダやムロアジのゲストも
続けての2匹目は少々小型だと見てみると、丸々と肥えたヒラソウダ。このヒラソウダは脂が乗っていてうまいよと、絞めてくれた。左隣でもヒットしたが、少し時間がかかりサメの餌食(えじき)となってしまった。
ゲストで30cmほどのムロアジも釣れてキープしていたが、カツオが釣れるのでムロアジはリリースしてカツオのみをキープ。
10時を過ぎると日差しが強烈になり暑いが、暑さを忘れて没頭していると、11時30分に納竿の合図。この日は全員安打で1人4~10匹。私の釣果はカツオ7匹、ヒラソウダ3匹、ムロアジ数匹。

オキアミワーム抱き合わせも効果的
オキアミによく似たワームがあり、今回試してみた。使用するハリはヒラマサ16号で、軸が太いためオキアミを付けると少々変形してしまう。
私はオキアミ3Lを準備したので問題なかったが、金洲ではエサ取りが多い。その対策としてワームを用い、実際にカツオを数匹キャッチできた。私はワームとオキアミを抱き合わせにしたが、この方法が最もカツオが反応した。

ヒラソウダも絶品だった
ヒラソウダはカツオよりひと回り小柄だが、丸々としてさばくと明らかに脂が乗っているのが分かる。刺し身とタタキにしたが、全くくさみがない。釣りも面白かったが、それにこのおいしさを体験できて大満足だった。

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<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年8月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 金洲のコマセカツオ釣りでトップ10匹【静岡】船中全員安打を達成 first appeared on TSURINEWS.