今回は、釣り場に生息する「蚊」について、快適に釣りをするための対策を筆者なりに考えてみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
釣り場にいる蚊の種類
今年の夏はかなりの猛暑であった。人間の命さえ奪いかねない気温では虫も動きが鈍かった。

もちろん、釣り場にも大量に生息していて、大群で襲って来るから厄介だ。特に河川で釣りをする場合など、昼夜関係なく腕が黒くなるほど寄って来る。それほど今年の蚊は怖い。蚊は、デング熱や日本脳炎などのウイルスを媒介するので注意が必要だ。
それでは、釣り場でよく見かける蚊について紹介したいと思う。簡単な説明になるが、参考にしてほしい。
ヒトスジシマカ
黒くて縞模様のある普通の蚊だが、河川の草むらに大量にいるので、釣りやキャンプで一度は刺された事はあるかもしれない。

しかし、これがデング熱やジカウイルスなどを媒介するなんともヤバイやつなのだ。デング熱は、2014年に日本で約70年ぶりに流行したので、なるべく刺されないようにしたい。
アカイエカ
茶色い蚊で主に夜に動く。もちろん野外にもいるが、この蚊が1番怖い。なぜなら仲間のコガタアカイエカは、日本脳炎ウイルスを持っているからだ。

河川のシーバス釣りで、暗い橋脚下などに入ると必ず蚊に刺されるが、ほとんどがシマカだ。しかし、中にはこのアカイエカもいる。刺された実感はないが、運良くウイルスに感染しなかっただけかもしれないと思うと本当に怖い。
ユスリカ
緑色の見た目はヤバそうな蚊だが、実は吸血しないのだ。よく、橋脚の上の街灯に蚊柱といった大量の虫を見たことがあるだろう。あれがユスリカだ。

目や耳に入ると厄介なので避けて通りたいが、歩いて釣り場を移動する時などは急いでいるので突破するしかないが、口に入ったりした時などは最悪だ。刺しはしないが、あまり遭遇したくない。
蚊の対策には蚊取り線香
さて、夏~秋にかけて釣り場ではこの蚊に悩まされることが多い。夜などは少しひんやりして来たので長袖長ズボンは基本だが、それでも蚊は遠慮なく刺す。そこで、有効な蚊の対策を考えてみたい。

蚊取り線香
釣りで使うならやはり蚊取り線香が1番だ。100円ショップで手に入り、コスパも良い。さらに、ライターと入れ物さえあれば室内でも使える。一方、虫よけスプレーだが、今や様々な種類が市販されている。
虫よけスプレー
虫よけスプレーを使うなら、洋服の上からでも効果のある物を選びたい。さらに、風で香取線香が役に立たない時に使うと効果的だ。香取線香と虫よけスプレー、両方を上手く使い分けるのが刺されないポイントなのだ。

もしも刺されたら
それでもやはり釣りに夢中になると、完全に刺されないようにするのは無理だ。そこで、蚊に刺されてしまった後のケアについても説明しよう。
1番は掻かないことと、潰さないことだが、どちらも難しいだろう。刺されて掻くとさらに痒みが広がるし、手でパチンと叩いて潰すと血液が飛び散る。これがもし、別人の血液であったら不衛生だし感染症も怖い。刺されてしまったら冷やすと痒みが弱まるが、やはり薬を塗る方が早い。

万が一、熱や倦怠感など体に異常が現れたら虫刺されと侮らず病院での診察をおすすめする。釣りを楽しむには健康でなくてはならない。
「夏の陸っぱり釣行で活躍!」蚊取りランプ『Mosguard-G』が新発売
夏の夜釣りの大敵は『蚊』 快適な釣行のために有効な5つの対策を紹介
渓流釣りで体験した怖い話 誰もいないはずの渓に漂う蚊取り線香の香り
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>