今回お世話になった、流神丸さん(旧平海丸)では、四季を通して色々な釣りが楽しめます。以前、鰤や真鯛を爆釣させていただいたこともあり、今回のアオリイカのティップラン釣行。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荒木清)
当日の様子
この日は曇り空。少し風もありますが、ティップランには全然問題ないと思います。朝6時、船長が到着し第一声が「時間ずらしましょう、凪が悪い……。」とのこと。不安しかない中、朝7時、予定通りに船は港を出港。
ですが、波が高い……。うねりも多少あります。そんな中にさらに追い打ち、船長が「場所に行ってみて危ないようなら帰りましょう」とのこと。安全第一なので、仕方がありません。
場所に無事に到着し、釣りをやりますが船の上下でZさんは船酔いし、ティップはアタリが取りにくい状態。ですが、負けず嫌いな為、ロッドを持ち、必死に頑張ります。
流神丸でのティップラン
この日は船長を含め7名です。流し方はドテラ流しで、両舷と片舷です。今回は両舷での釣りです。自分とZさん、女性のお客さんが左舷、右舷は船長と仲乗りさん、他のお客さん2名で開始。
始めは右舷側が有利で、左舷の自分たちのラインは船の下に入ってしまい、やりにくい状態が続きます。そんな中でやはり有利な右舷側の方たちがアオリイカを上げ始めます。
タックル

型がよくなってきているため、エギは、3号→3.5号でダイワのエメラルダス・ボートジョイント「ケイムラクマノミ」を使用します。
邪魔をする魚を攻略
アタリはあるものの、掛からず、かかっても魚と判断。シャクリを止めると「ガツガツ……ゴンゴン」とアタックしてきます。試しに合わせて見るとかからず、エギを回収すると……でかいフグが(笑)。この日は他にフクラギが追っかけて来たのです。そんな時は場所を移動するか、エギを変えることにより、変化することがあります。

以前、ティップランをやっていた時に、レッドカラーを使っていたのですが、魚にアタックされ放題で、エギをチェンジしマーブルやオレンジにした時に、魚のアタリがなくなり、無事にイカを釣ることができたのです。その時期や環境でカラーや形など、根魚や青物、フグなどが嫌うものがあるかもしれないと思ったからです。
カラーチェンジでアオリイカ登場
レッドカラーからマーブル系にチェンジし、第一投。5回シャクリを入れてステイでヒットです。ステイも長めに取り、掛かった一杯、400gの良いサイズです。

Zさんも船酔いとの戦いに勝ち、無事に復活。同じカラーを進めてやってもらうとアタリ!「やっと来た~」とほっと一安心です。

良型アオリイカ連発
やっぱり自分の信頼しているエギは強いです。マーブルで連続HIT。以前、真鶴のボートでこのエギを使い2kgを筆頭に、良型を10杯釣った時にはびっくり。他のカラーも試しましたが、あまり釣れず、変えると釣れると言う、珍事件&面白い現象が発生し驚きを隠せず、なくなると困るため、即何本かストック用に買ったものです。

あっと言う間に、数十杯のアオリイカが……。恐るべし新潟のポテンシャル、恐るべしマーブル。
風向きが変わり好転
右舷側から吹いていた風が今度は左舷側へ。ここはチャンス到来とばかりにやっていると、女性のお客さんもヒット。それを機に自分やZさんも続きます。

ティップランはやはり風向きが重要です。

当日の釣果

・アオリイカ19匹
・スミイカ1匹
スミイカとアオリイカは我慢できずにその日に頂きました。しかし凄い数……。楽しい釣行で、本当に自然や船長に感謝したいとます。
野締め・神経締め・氷締め
・野締めは、イカの場合、水から出し、違う容器やザルに上げ、そのまま放置。イカが白くなったら完成。魚には不向きです。
・神経締めは、イカの神経にナイフや専用の道具を刺し、締めます。この時も、刺したと同時に色が白くなります。「胴体・足側2か所」です。
・氷締めは、海水氷の中にそのまま入れ、締めます。この締め方は魚で主にやるやり方で、状況にもよりますが、イカの場合、やらないことが多いです。冷凍やけ防止が重要です。

上の写真のイカは生きていて、茶色?黒?に見えます。写真の赤マル2か所辺りに斜め45度にナイフを入れます。

締めるとこの通り綺麗な半透明の身になります。
美味しく持ち帰るために
皆さんは、釣ったアオリイカはどうしてますでしょうか?自分は神経締めなどをし、ジップロック等の袋に入れて、クーラーボックス内の氷の上にタオルを被せ、その上にジップロックに詰めたイカをおきます。
魚もそうですが、直は冷凍やけをしてしまう可能性があります。そのために、いつもこの方法でイカを持ち帰っています。長く放置して置くと、死んだことに気づかない等で、腐敗の原因にもなります。イカや青物は特に腐敗が早いですから、注意が必要です。
自宅で簡単!墨取り方法
釣った後や、帰ってきてからの処理で面倒くさいのが、イカ墨。少し破れただけでも大変です。処理中に服なんかに飛んだ時には最悪です。皆さんも経験はあるかと思いますが、まだ経験がない方や、墨取りに苦労している方がいたら、この記事を見て少しは楽になればと思います。
用意するものは、薄手のビニール手袋と専用の墨取りキャッチャーやハサミがあれば簡単にできます。

まずは釣ったアオリイカを裏側にして写真右側のように開きます。

墨袋を見つけたら、そっと墨袋の下にある膜を一緒に持ち上げ、そこをハサミで切ります。切った後は墨袋をつぶさないように、取れば上の内蔵も簡単にとることができます。
イカも裏表があるので注意が必要です。表側を切ってしまうと、墨袋を潰す可能性があります。勿論、あまり釣れていない時は、船の上で締め→墨取りまでやれば、帰ってからの作業が楽になるので、時間があればお勧めです。
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<荒木清/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について流神丸
出船場所:名立漁港