アオリイカは主に春に大型を狙った釣りと、秋の新子狙いがメジャー数釣りが最も期待できる季節です。今回訪れた北九州市では、船からのティップラン初めてのティップランで苦戦するもなんとか良型のアオリイカをキャッチしました。

(アイキャッチ画像提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)

秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【...の画像はこちら >>

数釣りが期待できる季節

秋のアオリイカは気候などに左右はされるものの、高活性であることが多いです。陸っぱりのアングラーが手出しできない分、ティップランエギングではプレッシャーの低い状況でイカを狙えます。さらに秋の数釣りに期待が持てるのも魅力です。

秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
初のティップランエギングを楽しむ(提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)

使用したタックル

ロッド:EMERALDAS EX BOAT 511MLS-SMT
リール:EXIST LT2500S-H
スプール:SLP WORKS SLPW EX LTスプール2 2500S
ハンドル:SLP WORKS SLPW カーボンライトハンドル /ゴールド 50mm
ノブ:パワースクエアコルクノブ
ライン:SUNLINE ソルティメイト PEエギULT HS8 0.6号
リーダー:イカメタルリーダー SV-I エステル 2号

秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
当日のタックル(提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)

使用ルアー

エメラルダス ボート II RV(ラトルバージョン)クリアー パープルオレンジ
エメラルダス ボートジョイント ライトブルー杉

船宿について

遊漁船「Booth」さんは、北九州市の門司港からアオリイカをメインターゲットに、春はボートエギング、秋と冬はティップランエギングで出船しています。

お問い合わせ先

遊漁船Booth 船長 井原 健
TEL 090-3322-3420

予約・お問い合わせは、10時~19時でお願い致します。

公式HP(https://r.goope.jp/booth/

公式LINEでも予約や出船の確認ができます。

ティップランエギングの手順

9月26日、この日は中潮で天気は少し荒れた天気となり、午前8時からの出港でした。ここからは、ティップランの基本的な釣り方について、順番に説明します。

1. エギをキャストor落とす

落とす方向は、船長さんから指示があることが多いですが、一般的に船の進行方向とは反対側にキャストします。

船が流れている場合は足元、流れていない場合は少しキャストしてください。

2. 素早くボトムを取る

エギを落とした後は、ボトムまでエギを送ります。スプールに指を少し当ててラインにエギの抵抗を受けながら落としていくとボトムについた時わかりやすいです。

エギがボトムに着くと、スプールに抵抗を感じていたところが「ふわっと」軽くなりますので、この一瞬を見逃さないようにしましょう。

この時、船は常に流れ続けているので、ラインが「ふわっと」した瞬間を見逃さないこと。着底を見逃してしまうと、どんどん流されて根掛かりしたり、他の釣り人に絡まったりしてしまうため注意しましょう!

3. バットでエギの重さを感じながら巻きジャクリ

エギがボトムについたのを確認したらリールで余分に出てしまったラインを巻き取り、バット部分を使って巻きジャクリを行います。回数は5回程度入れ、アオリイカにエギがあることをアピール。

この時、大きくシャクる必要はありません。海面に対し、ロッドが水平方向よりやや下側になる位置からスタートし、そこからエギの重みを感じながらロッドをシャクリ上げます。

エギングのシャクリのように大きくロッドを煽るのではなく、エギの重みをバット部分で感じ取り、リールでラインを巻き取り竿の振り幅を抑えてリズミカルにアピールしましょう。大きくロットを立ててシャくりを入れると穂先部分にラインが絡まり、ロッドが折れるため要注意です。

4. アクション後はエギを安定させる

シャクリの後はアオリイカからのアタリを待ちます。ロッドは、海面に対して平行に保ち穂先にエギの重みをしっかりと感じるようにしましょう。

この時、ロッドは平行に保つようにしますが、ラインは海面とロッドに対して45度になるように意識。ラインの角度が浅い場合はエギが流れすぎているため、仮面シンカー等でウエイトを調節しましょう!ラインの角度が90度近い場合は、エギのウエイトが重すぎるため軽くしてみてください。

ロッドの穂先にはエギと潮の重さがかかり少し撓った状態になります。

もちろん船は潮に流されているため、エギも一緒に移動していることになりますが、この瞬間がアオリイカが抱きつく1番大切な時間になりますので、『全集中が必要』となります。

穂先部分に集中しアオリイカからのアタリを待ちます。エギを止める時間はおおよそ5秒~10秒ほど、活性の高いアオリイカが近くにいればすぐに反応が出るでしょう。

秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
ステイさせる時間が重要(提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)

さまざまなアタリの出方がある

この時のアタリの出方はさまざま。エギを引っ張るようなアタリもあれば、エギがボトムについた時のようなふわっと竿の穂先が戻るようなアタリもあります。

秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
テンションが抜ける場合もアタッている(提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)

アタリがあればすぐにアワセを入れましょう。最初はアタリがわからない場合は、怪しいものもアワセを入れましょう。アタリがなければボトムまで再びエギを落とし再びアオリイカにアピール。アタリがなければエギを1度引き上げエギを入れ直します。

秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
穂先をグッと引き込まれるアタリ(提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)

ティップランにおける重要なこと

ティップランで使用するエギは、通常のエギングで使用するエギより重いです。陸からのエギングでは、フリーフォールやテンションフォールでアオリイカがエギにアタることがほとんどですが、ティップランではフォール中にアオリイカがアタルことはほとんどありません。

エギを止めてアオリイカに見せる時間が、非常に大切です。

ステイ時にエギが水平に動くように意識する

ティップランにおいて、アオリイカがアタるのはステイ時がほとんど。この時にエギの動きがおかしいとアオリイカはヒットさせることは難しいです。ステイさせる時には、ロッドの先端がブレないようにロットをしっかりと固定しましょう。

船全体で30杯ほどの釣果

初のティップランは、船上が一時お祭り状態になり、私も良型のアオリイカをキャッチすることができました。

事前準備がとても大切だと改めて感じ、ロッドアクション、エギの姿勢のキープ、エギのウエイト調整など、釣果に直結する部分も多くあります。この辺りは、次回以降の記事でまたまとめたいと思います。

この日は最大500g程のアオリイカをキャッチし終了。これから気温が下がるに釣れて良型のアオリイカが狙える季節です。釣果も上り調子によくなっているとのこと。皆様もこの秋はティップランデビューしませんか?

秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
秋のティップラン釣行でアオリイカ船中30杯超えと数釣り堪能【北九州】
500gのアオリイカをキャッチ(提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)

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<ふくしまりょうた/TSURINEWSライター>

▼この釣り船について
遊漁船 Booth
出船場所:門司港
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