冬を迎えるこの時期は、釣り物が少なくなり、海に行かなくなるアングラーが多い。「海だけに向けていた視線を少し広げてみると、綺麗な釣り場で必ず時合が来るエリアトラウトフィッシングがあって、海釣りの人もハマると思うよ!」とにこやかに教えてくれたのが、「オフィスユーカリ・石川社長」だった。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部)

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管理釣り場でのエリアトラウトフィッシング

冬の時期は、天候や海水温などの面で釣り物が少なくなり、オフシーズンとなる人もいるだろう。だが冬は何も釣れない時期かというとそうではなく、冬でも楽しむことができる釣りもある。その1つが「エリアトラウトフィッシング」、いわゆる管理釣り施設でのルアー釣りだ。

【ルアー1つでエリアトラウトを半日楽しむならどのルアー?】オフィスユーカリへ無理難題
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魚が見える管理釣り場(提供:TSURINEWSライター藤田聡)

施設内にはニジマスやブラウントラウトなどが大量に泳いでおり、それを見るだけでも楽しい。施設によっては、「放流」と呼ばれる活性の高い魚を放つタイミングがあり、そこが時合となるため、比較的初心者でも釣りやすいのだ。

そんな「エリアトラウト」を、海釣りアングラーに向けて「冬の釣り物」として提案したいと考え、四半世紀前からエリアトラウトの発展に尽力してきた「オフィスユーカリ・石川優美子社長」へインタビューを敢行した。

海釣りタックルのエリアトラウトへの流用

海釣りを楽しむアングラーがエリアトラウトに参戦する際、最も気になるのが「海釣りのタックルをエリアトラウトにも流用ができないか」だろう。その点について伺った。

海釣りタックルは流用可能?

正直言うと、難しいと思います(笑)。ただ、「メバリング・アジング」で使用する、「4gくらいのルアーが投げられる7ft未満の竿」であれば使えないこともないはずです。

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アジングで使用する7ft未満の細い竿(提供:TSURINEWS編集部)

流用が難しい理由

海釣りの場合だと、岸壁や堤防での釣りは自身の立ち位置から水場まで少し距離がありますよね。そうした場合「ラインの伸び」が利用できます。

それが「エリアトラウト」となると、手前まで魚を寄せる関係で、「ラインの伸び」が利用できず、魚の引きを竿で吸収することになり、結果的に「口切れ」を誘発しやすくなってしまうのです。まあ、一回海釣りタックルでやってみるのも手ですね。どれだけ釣りにくいか分かると思います(笑)。

【ルアー1つでエリアトラウトを半日楽しむならどのルアー?】オフィスユーカリへ無理難題
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移動中にも気さくに取材に応じていただく(提供:TSURINEWS編集部)

入門用として使う分にはアリ?

「最初の1匹」を釣るために使うのはアリだと思います。先ほど例に挙げた「アジング・メバリングの7ft以下の竿」なら流用できないこともないので、一度お試ししてみてください。

トラウトロッドを使うと違いがわかる?

使ってみれば、違いは絶対わかります。弊社でも入門用として、比較的安価でも本格的に使えるトラウト用ロッド【First magic】を出しています。竿の調子も、「ミディアムテーパー」な為、汎用性が高いです。専用ロッドと海釣り用のタックルを使って比較してみると、「口切れ」の回数は前者の方が明らかに減るはずです。

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オフィスユーカリの入門ロッドFirst magic(提供:TSURINEWS編集部)

初心者向け厳選ルアー

エリアトラウト用のルアーは、スプーン一つとってもカラー展開が本当に多い。いくら海釣りで慣らしていたとしても、これだけカラーが多いと、どれを使えばいいのかわからない方も多いはずだ。その点について、石川社長に「これさえあれば半日は遊べるルアー」を厳選してもらった。

新発売の【MINI KURA】

これは、うれしい質問ですね(笑)。今回新発売したばかりのクランクベイト【MINI KURA】はバッチリですよ!投げて、巻くだけでめちゃくちゃ釣れます!普通のプラグは早巻きをすると、クルクル回ってしまい、魚に見切られてしまうことが多いのですが、この【MINI KURA】はそれが一切ないことが強みです。

カラーは全15色で、11月中旬には先行販売として「ブレカブト・ブレクリ・ブレベリー」の3色を展開します。残りのカラーは1月を予定していますので、お楽しみに。

【ルアー1つでエリアトラウトを半日楽しむならどのルアー?】オフィスユーカリへ無理難題
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「MINI KURA」(左:ブレカブト・中央:ブレクリ・右:ブレベリー)(提供:TSURINEWS編集部)

レンジキープのしやすさ

エリアトラウトの場合、魚のいるレンジにルアーを引き続けられるかどうかが重要になってくるが、それがスプーンだと難しい。その点プラグであればキャストした後でも沈むことなく、レンジキープができる。

この「MINI KURA」はスローシンキングで、早巻きすれば下に潜り、スローに巻けば表層をキープできる。巻く速度でルアーを引くレンジを簡単に選択できるのも初心者にとっては使いやすいポイントだ。

クランクベイトを使って最初の1匹を狙おう!

エリアトラウト初心者は、とりあえずスプーンを用意しがち。しかし今回の取材を通じて、クランクベイトという選択肢の方が、「最初の1匹」をキャッチする為の近道ではないかと感じた。

この冬、海釣りのオフシーズンを選択する前に「MINI KURA」を持って管理釣り場に足を運んでみてはいかがだろうか。

エリアトラウトのキホン 「スプーン」と「クランクベイト」の使い方

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海用ルアーでエリアトラウトに挑戦 釣果があった3つのルアーとは?

<TSURINEWS編集部・河野>

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