天気が良かった3日間のうち、11月15日は釣友のお誘いで御前崎港の光福丸へオニカサゴ釣りに行ってきた。三十年ぶりの御前崎港で若干不安があったので、東名高速道路の三方原PAで待ち合わせて港へ向かった。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦)

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初めてのオニカサゴ釣り

集合は午前5時半なので少し車内で待機。当日は6人の乗合で、釣り座は船長の指示で私たち3人は右舷に並び、私は一番前に決まった。

午前6時に出港、1時間ほどでポイントに到着すると、小さく潮回りして「やっていいよ」と船長のアナウンスが入る。探見丸では水深130m。予想より浅かったので、オニカサゴ釣り初めての私は少し安心した。

初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
スッキリしている釣り座(提供:週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦)

最初はアタリなし

私のタックルは、硬めのロッド2mに電動リール3000、ミチイトPEライン4号にリーダー6号2mをPRノットで結び、片テンビンに仕掛けは5号2m、ムツバリ20号の2本バリ。エサは船支給のカツオのハラモ。大きめにカットしたイカの短冊も持参した。

慣れた釣りでは期待の1投目だが、今日は不安が先に立つ。150号のオモリは流されることなくやや斜めに入って着底した。根掛かりを恐れて急いで底を切る。1m上げて小さな誘いを繰り返すがアタリはない。

エサを確認するため仕掛けを回収すると、アヤメカサゴがぶら下がっていた。後ろの人に「アタリ分かった?」と聞かれ、なかったと返事をした。

初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
水深130メートルに潜むオニを狙う(提供:週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦)

釣友に本命がヒット

2投目はちょっと油断して根掛かりしてしまったが、自作の塩ビパイプにゴムを張り付けた通称・根掛かり外しを使うと、仕掛けから切れて上がってきて事なきを得た。

150号の重いオモリで誘いを続けるのはしんどいため、時々キーパーに置いて誘う。トモの釣友に30cmの本命オニカサゴが釣れた。顔を拝みに行くと、見るからにカッコいい姿をしており、うらやましい。私は小さいカサゴとキダイしか釣れていない。

初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
自作根掛かり外し(提供:週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦)

筆者にもオニカサゴがヒット

後ろ側の人も同サイズを釣っていたので釣り方を教わった。この人は根掛かりを3回しているが、根掛かりを恐れていては釣れないよと言われた。底をトントンしながら誘いを入れているそうだ。

私も素直に実行していると、やがてコツコツと今までにないハッキリしたアタリが出た。もしかしてオニかなと期待する。中層でロッドの先が動き、姿を見せたのは目測25cmのオニカサゴだ。小さくても1匹だと、内心とてもうれしかった。

その後、本命を2匹上げたが、ともにリリースサイズだった。船長やリピーターは「今日はダメな日だ」と嘆いている。

私は最悪な日を選んで来たんだとガックリ。仕掛けは10セット作ってきたが、使い切ったら胴つき仕掛けを即席で作ればいいかと思っていた。

40cm超えのウッカリカサゴを手中

正午を過ぎたころ、誘いに明確なゴンゴンのアタリ。アワセが早いと抜けると思い、十分食わせてから聞きアワセで掛かったことを確信。電動リールのスイッチオン。

「すっごく重い、待ち過ぎて根に入ったか」と思ったが、抵抗を見せながら上がってくる。これは絶対上げないかんと思いドラグを3ノッチ緩める。切れるのが恐い~。100mから上げてくる間、今日イチのハラハラドキドキだった。

隣の釣友がタモを持ってスタンバイ。海面に浮いてきたのは、オニではなくでっかいウッカリカサゴだ。難なくすくってくれて船の中へ。目測40cmオーバー。

本命ではないが満足の1匹だ。

初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
初のオニカサゴ釣りで本命と対面【静岡・光福丸】好ゲストに40cm超ウッカリカサゴ
40cmオーバーのウッカリカサゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦)

まずまずの釣果に満足

終了時間の午後1時まで、いい気分でのんびりした釣りができた。常連の話では、今日はアタリが少なく、釣れるときは5~6匹は釣れると言っていた。この話を聞いて次のチャレンジはあるのか迷うところだ。

午前2時の起床、そして慣れない釣りで疲れたので、居眠り防止に強強打破を飲んでおいた。

筆者初めてのオニカサゴ釣行の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦)

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<週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年12月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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