釣りをしてかれこれ38年になりますが、釣りを始めてからというもの、いろんな出来事があり、酸いも甘いも…経験致しております(笑)。その中で今回は、自分が釣りのためについた「ウソ」をご紹介いたします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
魚を横取り【友人編】
自分がまだ小学6年生の時のことです。川崎の友人M君(当時中2)から、釣りに誘われて多摩川の六郷橋の下でウキ釣りをし、ハゼやセイゴ、手長エビなどを釣って楽しんでいました。
すると、いきなり彼が数釣対決しようと提案。そこからの数で始めるのかと思いきや……今、釣れているのも数に入れようと言ってきたのです。
自分はハゼ2匹、彼はハゼ5匹とセイゴを1匹。どう見ても彼が優勢(笑)。自分が「卑怯だ!」と言うと、彼は一言「大人の世界にようこそ」とニヤリと言った時の彼の顔は悪魔そのものでした(笑)。

勝つために友人の魚をこっそり拝借
しかも、100円を掛けての勝負、負けられません!当時、小学6年の自分の100円はとても貴重なものです。勝つにはどうすれば……と色々考えた結果、奪うことにしました(笑)。
現時点で彼が9匹、自分が8匹だったので、彼が場所を移動した隙に、彼のビク(入れ物)からハゼを3匹頂戴し、追い抜きを狙いますが、世の中うまくはいきません。
そこから釣果は二人とも失速し、彼が「あれ?俺、こんなもんだったっけ?」と聞いてきたので、「そんなもんでしょ?」とウソ(笑)。心の中でザマーミロと叫んでやったのです。
二人とも大人になり、その話をした時の彼の驚いた顔は、今でも忘れられないです。その後はハイボールを盗んだ数、おごらされました(笑)。
結果はマジビンタ【彼女編】
まだ、20代になる前の話です。その日は前もって休みを取り、一人でアナゴやキス、メバルなどを狙いに京浜運河にて釣りを開始。当時付き合っていた彼女は、釣りが嫌いな人で、魚も触りたくないと言うお方。
休みはほぼ、一緒にいたため釣りに行く機会が減ってしまいます。そこで私は、仕事と噓をつき釣りに出かけたわけです。釣りは午前から夜中の2時までやっていました。釣果も13匹と良く、ターゲットも色々釣れて満足。中でも、アナゴが5匹釣れたのには感動し、仕事仲間や釣り友に自慢をして話します。
その次の日のことです。彼女から呼ばれて家に行き、話している時だったのですが、お母さんに「今、何釣れるの?」と聞かれました。
気持ちよく「昨日ですね~アナゴ、キス、夜にメバルなんか釣れましたよぉ~!」と話すと、彼女の顔が曇りはじめ……、自分が言った事にやばさを感じた時。「バシッ!」と彼女の右手が、今でいうとスロージギングの竿をしゃくり上げる感じのスローで、右から左、左から右へと2発。その時、中森明菜さんの噓つきが頭をよぎったのは言うまでないです(笑)。

貰った魚と嘘をつく【彼女編】
当時、自分の仕事が土日休みだった為、土曜日に釣り、日曜は彼女と一緒という感じの生活。自分も社会人になり、釣友も増え、誘われることも多くなります。
そんな時に、以前神奈川の友人が磯釣りをやりたいと言われたことを思い出し、電話すると「日曜日予定あるから金、土に泊まりでいかない?」との事。当時の彼女は、泊まりを嫌うタイプです。
嘘は嫌だしな~と思い、彼女に連絡をして「例えば、釣りで泊まるのとか嫌か?」と言うと彼女が「論外!」と即答。凍り付きましたわ、本当に(笑)。
魚は食べるのは好きだけど、釣りに行く気持ちがよくわからないと言われていたので、帰ってくる言葉も、なんとなく分かっていましたが……論外(笑)。つい、笑ってしまいましたよ。
有給を取って釣りに出かける
その為、金曜日に有給を取り、金・土で神奈川のS君と行くことにいたします。1日目は、堤防釣りをやることに。網代港で釣りを開始。
そこでカマスが入れ食い状態に(笑)。あっという間に、二人で20匹近くを釣ったのです。その時、漁師さんが堤防の近くを、魚探で何かを探している感じだったので、もしかしたら!?とは思いましたが……カマスだったのです。
結構釣れたので、伊東で1泊し、本題の磯釣りに。場所は城ヶ島・陸平根【おかひらね】という所です。初心者向けの入りやすい磯で、駐車場から近いという点も嬉しいところ。
近場にコマセを打ち、準備開始。海を見るとコマセに色々湧いてきています。そこでメジナを5匹、アカハタ3匹、オジサン1匹、良型カサゴがなんと6匹も釣れ、大漁です。
帰宅後に修羅場をくぐる
そんなこんなで帰宅。お風呂に入っていると「ピンポーン」……?誰?窓のノゾキ穴から見るとそこには彼女が!焦る自分。釣り道具がまだ散乱状態だったので、ゆっくり戻り……、ゆっくりお風呂にin。何とかやり過ごしたので、すぐに片づけ開始します。またいつ来るかと、彼女という恐怖におびえながら(笑)。
魚を何とか冷蔵庫に入れてすぐでした、恐怖のピンポンが!彼女「出掛けていたの?」自分「コンビニ。」とドキドキしながらも冷静を装いはなします。彼女が飲み物を冷蔵庫に取りに行くと「え!?何これ!!!」ラップに包まれた魚たちを見て、悶絶です(笑)。
自分「いや、友達が釣りに行ったらしくもらった。」と話すと、「ふぅ~ん」となんか納得していない感じでしたが、その後何にも聞いてきませんでした。しかし、もうあのドキドキは二度と体験したくないです。

TGベイトはどこへ?【釣友編】
以前、お世話になっているお客様の社長さんと、会話の中で自分がボート釣りで「鯛がジグで釣れましたよ!」とTGベイトの話に。社長「俺もそれ欲しいから、買うの付き合ってくれ」と言われたので、買いに行く日を約束し、後日、社長の車で某釣具屋さんに行きました。
TGベイトのある場所まで誘導すると、「あれ!?ミドキンないぞ」と社長。自分が店員さんに聞きに行くと、「2,3日前まで5,6個あったのですが……、お客さんが大量に買われてました」との回答。
果たして犯人は?
しかし、店員さんが自分の顔を見て「あれ?買いませんでした?2,3日前」自分「はっ、はい……。」そうです。
当時もTGベイトは人気で、「すぐ売れてしまいます。」と店員さん。その瞬間、社長が頭をよぎり、周りを見渡すと近くにはいなくて、ほっと一安心。ここは、頻繁に行く釣具屋さんなので、顔を覚えていたみたいです。
社長の元に戻り、「どうだった?」と聞かれたので、「なんか、大量買いしたやつがいたらしく、しばらく入ってこないらしいです。どうしようもない奴がいますよね~。」と自分を自分でディスるなんとも言えない複雑な感じです(笑)。そのあと、車の中で暴露と懺悔し、TGベイトを2個お譲りした次第です。
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<荒木清/TSURINEWSライター>