春も本番となり、三重の筏は乗っ込み真っ只中!各地でデカチヌが上がっています。私も乗っ込みを体感すべく4月9日、鳥羽へかかり釣りに出かけました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・かにおけ)
鳥羽市の渡船海香
今回も鳥羽市の渡船海香さんにお世話になりました。釣りの準備も整った前日、船頭さんから連絡が。明日は船は出せるが風がかなり強くなりそうなのでどうしますか、とのこと。確かに強風はキツいが雨は午前中までのようなので予定通り利用させてもらうことにしました。
雨の中車を走らせること4時間余りで現地に到着。仮眠をとっていると、いつもの若くて元気な船頭さんが迎えにきてくれました。
想像以上の爆風、水潮
8時頃にようやく小降りになってきたので、準備をして湾奥のカセに渡してもらい釣行開始。しかし雨は止んだものの想像以上の爆風!念の為準備したパラソルは即飛ばされ設置は断念。タックルの配置にも一苦労です。さらに海は水潮の濁り、キツい展開になりそうです。
タックルについて
仕掛けはフロロカーボンのハリス1.5号に針は沖アミチヌ2号、エサはオキアミ。大きめのガン玉を噛ませて流されないようその場に留めたり、3B相当のガン玉にして這わせたりして工夫をします。
モーニングからのダンゴワーク
手始めのモーニングでボケを落としてみるも反応は今ひとつ。数回のアプローチでも無傷のまま帰ってくるので、早々にダンゴ釣りに切り替えることとしました。ダンゴの中に入れるアンコには押し麦と解凍したブロックオキアミを使用。チヌの足止めを狙います。
ダンゴワークに専念
午前中はポイント作りのためにダンゴを打ち続けることに専念。しかし海の状況は想像以上に厳しく、食わせエサへの反応はおろか、ダンゴアタリもなかなか表れない状況が続きます。加えて折からの強風。湾奥の複雑な地形のせいか、ぶつかるような突風が右から、左から吹きつける。
釣りは自然が相手
こんな悪条件下今できること、ひたすらダンゴを打ち続けていくことでしょうか?
ポイント作りを保つことで何かが見えてくる、そう信じるしかないでしょう。すると、次第に穂先に反応が。そして時々キューンという小気味良い引きでアジがぽつぽつと掛かりだします。まあまあ良い型のフライサイズですが本命ではないのですぐにリリース。
午後からさらに強風に
午後になって風はだんだんと強くなり、アタリの方はだんだん少なくなってきました。カセを繋いであるカキ棚自体が動いて位置がズレるため、ダンゴの空打ちをしてポイントの維持を試みます。正直心が折れそうですがここは本命を信じてひたすらダンゴを投入。
そしてコツン、とかキュンとかではない、なんとなーく?の穂先のもたれからの合わせ!なかなかいい引き!上がってきたのは手のひらサイズのカレイ。これは底取りが上手くいってる証拠と前向きに捉え、煮付けが食べたいのでこちらはキープ。
そしてまたなんとなく、の抑え込み。なかなかの快引から今度は20cmくらいのキビレがお目見え。アタリが小さく合わせが難しいですが釣りの流れが変わってきたのを実感します。
さらに穂先の抑え込みからの合わせで底へと向かう重量感!今度こそ本命チヌ登場かと期待するも上がってきたのは大きなフグ。
15時からのゴールデンタイム
相変わらずの強風のため、他の筏のお客さんは既に上がり釣師は私1人のみ。ここへきてダンゴアタリも常に表れ、時々アジが掛かる状況。そして重量感とともに叩くような引き!良型のアジかなと思い巻き上げると、現れたのは小型ながらもついに本命!紛れも無いいぶし銀登場に思わずごぼう抜きゲット!諦めずにダンゴワークを続けたことで、結果を出すことに成功です。
強風のままリミット
その後はアタリも遠のき、風も治まらないまま17時タイムリミットを迎えました。船頭さんのお疲れ様でしたの声にまずは笑顔で答えます。
港に戻ってお披露目タイム。乗っ込み期らしい釣果とは言えませんが、粘った末のキビレを含むチヌ2枚。
今日の釣りを振り返って
1日を通して分かったことは、”ダンゴを打ち続け、ポイントをキープすること”知識やテクニックも大事ですが、地道な努力?も必要ですね。
今回は悪条件の中カセに渡してもらいましたが、ちょっとでも怖いな、と感じたなら諦めるのも選択肢。釣りは自己責任でいきましょう。
<かにおけ/TSURINEWSライター>
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