4月16日、春の大型ターゲットでもあるヒラマサ、いわゆる春マサを狙いに行ってきました。近年、特に人気の船でのヒラマサキャスティングゲーム。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・濟郁恵)
ヒラマサキャスティング釣行
山口・長門市川尻漁港の健洋丸(松岡船長)で向かった先は汐巻。ハイシーズンには大型ヒラマサが出ることで有名なポイントだ。空が白み始めてきたくらいに、船長の指示で釣りを開始。
タックルは、ロッドはスパイク822S‐H、リールはソルティガ14000XH、ラインはPEライン6号にリーダーはナイロンの130ポンド、パワーのあるロッドだがティップからベリーにかけては軟らかく力不足になりがちな女性でも扱いやすい。ルアーは最近好釣果を出しているレガート190をセレクトした。

船中でヒラマサがヒットし始める
1投目、気持ち良くキャストしてジャークを入れる。ピッチの速いジャークや速巻きが良いとのことで意識しながらルアーを動かす。同船者から「出た!」と魚の反応、リールからドラグ音が鳴り響く。
そこから海はヒラマサのボイルが次々に湧き起こり止まらない。同船者は魚とのやり取りもうまく、魚との距離を詰めていく。無事にキャッチしたヒラマサはなんと20kgオーバー。
10kg超えのヒラマサをキャッチ
そこからもラッシュが続き、私のルアーにもヒラマサが出るが乗らない。同船者がダブルヒットして順番にキャッチしていく中、とうとう私にもヒット。
釣りでこんなに感謝したことはないんじゃないかと思うくらい船長には感謝だった。実は恥ずかしながら1年半ほどキャスティングでヒラマサを釣りきらず悔しい思いを募らせていたのだ。そんな思いを胸にヒラマサにもしっかり感謝を告げてリリースした。
この朝イチのボイルでは25kg、10kg、9kg、13kgと連続ラッシュでバタバタ上がり、この段階で6尾もヒラマサが出るという好状況だった。

ヒットするもバラす
朝のラッシュが落ち着いた後も曇りでローライトな状況が功を奏し、投げ続けていると時折、単発で激しいバイトとボイルが起こり、慌ただしい状況が続く。
ルアーは160サイズに落として極力水面直下を泳がせるような高速ジャークや高速巻きで誘い続けた。そこからもチェイスにバイトが連発する場面も多く、同船者もヒットしてはフックアウト、ラインブレイクと悔しい状況もあった。
私にもヒットするが、ミヨシで耐えているとそのままフックアウトしてしまった。悔しい。
ジギングにシフトチェンジ
10kgオーバーがぽつりぽつりと上がる中、同船者が良型をヒット。体格のいい男性が耐えるのもやっとという状況を見ていると、本当に格闘技のようである。キャッチしたヒラマサは20kgある、すばらしいコンディションだった。
この日はとにかく今までに感じたことがないくらいヒラマサの活性が高い。
その後、キャスティングでは魚が出づらい潮のタイミングとなり、船長の提案でジギングに。タックルはロッドがジグザムドラッグフォース631S2/3、リールはソルティガ4500、ラインはPEライン3号にリーダーはフロロカーボンライン14号。ジグはアスナロ2の170gをセレクト。こちらも女性でも扱いやすい軟らかめのタックルだ。

ジギングでも本命手中
ポイントは水深80mの瀬で少しずつカケ上がっていく。1流し目に底から10あまりシャクったところでヒット。最初はあまり走らずタイかとも言われたが、中層を越えてきた辺りから首を振り走りだした。
表層まで来ると船を見て何度も走られたが、7kg程度のヒラマサだった。その後、同船者は初ジギングで9kgをキャッチした。
夕マヅメ、またキャストポイントに戻る。夕マヅメの高活性に期待してルアーサイズを上げ、マリノスリム200をセレクト。疲労もたまってきているが、それよりも魚と対峙したい気持ちの方が先を行く。
11kgのヒラマサを追釣
トモ側で投げ続けているとミヨシ側でドラグが鳴り響く。同船者が無事にヒラマサキャッチ、これで全員安打だ。そこからもヒットは続く。
次の瞬間、私のルアーへの単発のバイトからボイルが始まった。魚体を出しながらバイトする姿が見えたがデカい。その中で私のルアーが持っていかれた。が、私のミスでフックアウトしてしまった、無念。
諦めずに再度キャストしてジャークするとヒット。トモでキャストしていたのだが、魚がミヨシ側に走ったので私もミヨシに連れていかれ、ミヨシに上がってファイト。慣れないストレートポンピングに苦戦しつつも無事にキャッチすることができた。
コンディションの良い体型の11kgのヒラマサだった。立派な10kgオーバーのヒラマサだと言ってもらい、本当に嬉しかった。ラストに流し変えてからはバイトはあるもののヒットには至らず、納竿となった。

最終釣果
結果、船中キャスティング全員安打で、20kgオーバーが2尾に、ほぼ10kgオーバーばかりの16尾以上ものヒラマサキャッチとなり、熱い一日となった。午前4時30分から午後6時すぎまで頑張ってくれた船長に大感謝である。
なかなか敷居が高いと思われがちなオフショアキャスティングゲームだが、タックルの進歩により一歩踏みだしやすくはなってきていると思う。そして何より体を張って大型の魚と対峙して全身で感じること、そこから得るものも大きく、たくさんの感動を与えてくれる。ぜひ一歩踏み出してみてほしい。
今回は私自身にとって1年半の悔しい思いを吹き飛ばしてくれた釣行となったが、新たに悔しい思いをした分の忘れ物を取りに、またチャレンジしに行こうと思う。
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<週刊つりニュース西部版APC・濟郁恵/TSURINEWS編>
▼この釣り船について遊漁船 健洋丸
出船場所:川尻漁港
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年5月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。