私は沖釣りの中でもキス釣りが大好き。伊勢湾の今年のキス釣りはいつ始まるかと心待ちにしていたところ、愛知県・南知多町師崎港のすずえい丸が試し釣りに出船するかもしれないという情報をキャッチ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎)
すずえい丸でキス釣り
当日は、いつにも増して張り切って自宅を出発。港に到着後、受け付けを済ませて船長に状況を聞くと、今シーズン初のキス釣りなので実績ポイントを探りながら様子を見ていくとのこと。これは釣り人の腕次第ということかな?妙なプレッシャーが…(笑)。
キス船の第3すずえい丸に乗り込む。釣り座は操舵(だ)室横の左舷胴の間。
当日のタックル
当日のタックルは、愛用のシマノバイオインパクトキスS170にシマノエクセンスC3000HGM(ミチイトPEライン0.8号)を装着したこだわり仕様。これに20号のオモリを付けた片テンビンを装着。仕掛けはハリ7号、ハリス1号90cmの2本バリを使う。
エサの付け方
薄曇りのなか、午前5時55分に出船。ポイントは近いので、あらかじめエサを付けておく。エサは、洗面器の中にイシゴカイが用意されている。イシゴカイはヌルヌルしてつかみにくいので、エサ箱を用意して滑り止めをまぶしておくと使いやすい。

また1匹まるごと付けると先っぽをかじるだけでハリ掛かりしないので、タラシは2cm程度とし、真っすぐになるように刺すのがコツだ。

今シーズン初のキスゲット
午前6時、師崎恒例の一斉出船となったが、われわれの船は5分後にエンジンがスローダウン。なんとポイントは片名漁港前の超近場だ。
船長のアナウンスで釣り開始。1投目は船下に落として様子を見る。これで潮の向きや船の流れ方を見るが、穂先はピクリとも動かない。
エサを確認し、今度はチョイ投げして広範囲を探る。水深は7mほど。オモリが着底したら、誘いを入れながらズルズルと引きずり、船下まで巻き取ったら回収する。
10分ほどこの動作を繰り返していたところ、ようやくコツコツというアタリが出た。ゆっくりアワせると、手元にプルプルという感触が伝わってくる。シャープで小気味いい引きを味わいながら巻き上げてくると、海面にスマートな白いシルエットが見えてた。
今シーズン初のキスは、なかなかの良型。思わず船長に「いたよ~!」と声を掛けてしまった。

1時間に10匹のペース釣れ続く
その後は、誘えばアタリは出るがプルプルで終わってしまったり、途中でバレてしまったりで、なかなかキャッチできない。掛かったキスを見ると、ハリは口先に乗っかっているだけですぐに外れる。
小ダイやメゴチなどが邪魔をしてきたが、1時間に10匹のペースでキスが釣れて楽しませてくれた。
午前10時ごろにはアタリがなくなったので最盛期には数が出るという場所に移動したが、まだ時期が早い様子。1時間ほどで元の場所に戻った。
再開後10分ほどは何も反応がなかったが、1匹釣れると活性が戻ってきた。相変わらず食いは浅くなかなか掛からないが、この歯がゆさ、じれったさ、もどかしさが逆に楽しくて集中力は途切れなかった。

最終釣果
やがて午後1時の終了時間を迎えた。釣果は16~18cmの良型がそろい、最大21cmのキス51匹。試し釣りとしては上出来の内容ではないか。キスはこれからが本番。今シーズンは期待できそうだ。

最盛期(夏)のシロギスは、アタリが明確で初心者も比較的簡単に釣ることができる。
なお、第15すずえい丸はエンジンを新品に換装中。近日中に快速船にリニューアルされる予定。
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<週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎/TSURINEWS編>
▼この釣り船についてすずえい丸
出船場所:師崎漁港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年5月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。