釣行日を設定する際は、目的のターゲットの好みに合わせて、潮周りを選んで釣行するのがベストなのですが……。好条件の重なるタイミングを待っていては、いつになったら釣りに行けるか、見通しすら付かない状態に陥ってしまうのが、サンデーアングラーの定め。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松永一幸)
自分の都合で出発
釣りに行くと決めた週末の土曜日でしたが、結局は仕事が長引いてしまい、あれよあれよと2時間の残業となってしまいました……。
その後に、急いで帰宅して出発の準備をしようと思いましたが、慌ててもいい結果にならない事が多いので、風呂に入って腹ごしらえして準備開始、なんだかんだで結局は、22時に出発が出来ました。到着予想は0時30分過ぎとなりますが、まぁ~仕方ない、仕方ない……。
潮周りは小潮
ルーティーンの釣具店に立ち寄り、そこでようやく当日の潮汐と潮周りを理解しました。まさかの小潮です。動いているのか?動いてい無いのか?とか言われる微妙な潮周り……。干満の時間だけ記憶して、後は気にせずに目的地を目指すことにします。いつものアジングタックルで楽しむつもりです。
今回持ち込んだタックル
・ロッド:PSR60 The Next Stage
・リール:13 ソアレCI4 C2000 PGSS
・ライン:エステルライン0.3号
・リーダー:フロロカーボンライン0.8号
ライズ発生で雰囲気抜群
丁度、先行者と入れ替わるジャストのタイミングで、目当ての場所へ入ることが出来ました。先行者は、エギングをしていたようで、反応が無いと見切って移動をするとのこと。少し、やらかした感強めの雰囲気が立ち込めて来ました。
しかし、フィールドを観察すると。何かのライズが頻繁に発生しています。この音はお目当てのアジの捕食音の様です。
当然、180度気持ちが入れ替わり、やる気のボルテージはMAXです。しかし、中潮に分があると聞くフィールドで、いつもより活性の高い雰囲気が立ち込めるのは、少し違和感がありますが、それはひとまず置いておきポイントの確認をおこないます。
すると、良い感じの潮流を見つけました。更に、目の前に潮目が出来て行くところで、良い状況に向かっていく最高のシチュエーション。
コレは釣れるでしょ!と確信が先行しますが、小潮の印象も同時に壊された感じです。
早速のヒットは本命のアジ
まずは、潮目に投入しカウント8をとり少し手前にさびくアクションで誘います。カウント5では?と言いたい気持ちは分かりますが、結構なセッカチさんでして……。このくらいで多分、皆さんのカウントと整合性が取れると考えて、筆者はカウント8でやっております。

すると!まさかの一投目でヒット!来ますか?深夜の0時過ぎに?しかも21cmとまずまずの良いアジです。手応え良し。
パターンは続かず捕食音は続く
その後、パターンに入ったかと思ってしまう程に、連続ヒットでアジを追加するも、その後が続きません……。しかし、ライズ音は継続しています。
どうも、メバルのライズ音の様な気がしてなりません。そこで、調査を兼ねてワームのカラーチェンジを行います。
メバルも登場
勿論、メバルに合わせてルアーを通すコースも変更します。堤防際のシェード付近を一定の速度でリトリーブし、たまに止めて食わせのタイミングを作る筆者の大好きなアクションで誘います。
すると、堤防際から大きな何かが出て来て、ルアーをひったくって行きました。ミサイルヒット!です。

凄い突っ込みで、ドラグもかなり出されましたが、何とかトルクフルな走りに耐え、激しい走りを交わして、浮いて来たのはメバルです。凄く走るだけあって、立派なお姿です。予想通りと言えばそうですが……。
筆者の知らないうちに、メバルの捕食音に入れ変わっていた様ですね(汗)
シーバスも高活性か
気が付けば、筆者から少し距離をとった後ろに、釣果のお溢れをおねだりに来た猫が居ました。
アジを釣って渡してあげたいな~っと思いながら、ルアーにアクションを加えていると、ボコッ!と何か物凄い大きな魚の捕食音が、フィールドに響き渡りました。

後ろで待機中のおねだり猫が、のけ反ってビックリする程のレベルです。更に集中し過ぎていたのか、少し付近を観察してみると、筆者の目の前には激しいライズが絶賛勃発中!
雰囲気からシーバスの様ですが、そのサイズを考察するに……。「どんだけ~」と言わんばかりの激しい音でライズしてます。猫ですら丸呑みにしかねない程。
色々と、コレは手に負えない状況と判断し、猫には悪いのですが納竿としました。
潮周りへの意識はほどほどに
筆者は、好みの潮周りで釣りを組み立ててしまう癖が強い傾向がある為、苦手な潮周りや噂が悪い潮周りは避けて釣行日を設定していました。しかし、今ままで避けていた小潮を知らずに引き当ててしまった事が、怪我の功名となり、高活性なシチュエーションに巡り会えたのですが、それは今までずーっと蓄積していた偏っていた思考が邪魔をしていたと反省するばかりです。

潮周りを意識をせず、大好きな海に釣りに行くのに、一つ一つ条件を考慮する事もまた楽しいのですが、結果として釣りに行けなくなる事は、釣り人のストレスになってしまう気がします。

休みが動かせないサンデーアングラーとしては、素直に行ける時に行く事が、自身にとっての一番の地合いならぬ時合いなのかもしれません。
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<松永一幸/TSURINEWSライター>