テーマは「大減水の河口湖で大型狙い」。取材二日目も西湖落しに入釣。

モジリが多発していたワンド奥寄りの沖めに狙いを定め25.5尺の底釣りではじめた。果たして有終の美を飾ることはできるのか。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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正午を迎えてもアタリなし

西湖落し道路対岸の水中浅瀬に立ち込み、ワンド中央の沖めを竿25.5尺バランスの底釣りで狙いはじめた吉田。タチは移動前が2本弱だったが、移動後は2本強と若干だが深くなった。

本湖向きに入った同行の山口氏が竿22.5尺ドボン(タチ3本前後)で43cmを上げており、その後もニゴイではあるがアタリを出していた。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【大減水の河口湖で大型狙い#4】
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【大減水の河口湖で大型狙い#4】
ニゴイが多かった(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

吉田のほうにもモジリが多数あったので今にも釣れそうな雰囲気だったが、なぜかアタリは出ずいつしか時計は早くも正午を迎えた。

吉田康雄

「やはり深いほうがいいのでしょうか。ニゴイでもいいからアタリがほしいです」

ニゴイアタリではあるが同行の山口氏がよく竿を曲げているのを見せつけられては、そう思ってしまうのも無理はない。

天候は前日とは打ってかわっての快晴微風。前日の雨による濁りも入らず、クリアレイクで釣れる条件からは、およそかけ離れた天気になってしまったのも要因か。

吉田康雄

「ですが山口氏はすでに1枚絞っていますし、今もアタリが出ている。これはおそらくタチの差としか考えられないんですよね」

確かに吉田の釣り座は山口氏と比べて1本ほど浅い。アタらない要因が水深だとするなら、ワンド内向きはあきらめ本湖向きに移動するしかないだろう。

ところがこの時間になっても、ワンド内向きにはたまにではあるがモジリが出ている。つまり魚はいる。いるのに食わないのか、それともモジっている魚種が異なるのだろうか。

吉田康雄

「いえ、あれは間違いなくヘラです。しかもウキのすぐ近くでもモジるので、見間違えようがありません」

美形の本命ゲットも……

12時26分、ついに吉田の竿が曲がるもニゴイ。しかしその20分後には40cm以下ではあるが美形の本命をゲット。いよいよエンジンがかかってきたかに思われたが再びウキは沈黙し、代わりに本湖向きの山口氏が再び40cm超をモノにして、これで40cmを2枚。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【大減水の河口湖で大型狙い#4】
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13時前にヒット(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

13時すぎ所用で山口氏が納竿したので本湖向きの釣り座が空く。移動もできたわけだが、大型のモジリをウキの近くで見てしまった吉田に、この場を離れる決断はもはやなかったようだ。

マッタリとした午後の時間が過ぎ、時刻は早くも夕まづめ。このまま何も起きずに終わってしまうのか。

吉田康雄

「あきらめたらそれで終わりなので、今日はウキが見えなくなるまで頑張ります!」

17時すぎ、正体はわからないがウキが動くようになり、毎投のようにカラツンが出始める。

吉田康雄

「ニゴイやコイなら乗ると思うので、今アタっているのはヘラですね」

そうかなぁ、オレは逆にヘラなら乗ると思うんだけど。

もしくは小ベラとか。

そんなやりとりを2人で交わしていると、ついに吉田の竿が曲がった。が、引きが尋常ではないほど強く、すぐにヘラではないと確信。案の定、上がってきたのは、60cmはあろうかのニゴイだった。

吉田康雄

「ニゴイのあとにはヘラも来ますよね!」

ラストはスッポン

何ごともポジティブな吉田。さらにエサ打ちを続けるも、ここにきてヤツの活性が上がってきたのか、入れれば即アタリのニゴパク状態になってしまった。

吉田康雄

「まだまだ!これくらいではあきらめませんよ!」

ニゴイの引きは強烈極まりなく、とくにハリ掛かりした瞬間の締め込みは腕が壊れそうなほど。しかし18時すぎにヒットした魚はニゴイとは異質のゆったりした引き。これはもしやと思わせぶりだったが魚にしてはどうも引きがおかしい。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【大減水の河口湖で大型狙い#4】
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ラストはスッポン(提供:週刊へらニュース編集部 関口) 吉田康雄

「スッポンだ!」

これであきらめの悪い吉田も竿を納める決心が付いたようだ。

尺半どころか40cm超を釣るのも苦労させられた今回の取材。場所選定をミスったのか、それとも釣り方か。

いずれにしても大型取材は一筋縄ではいかないと痛感させられた二日間だった。

次回は「数十年振りの角麩セット」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

 この記事は『週刊へらニュース』2024年6月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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