なにやら佐賀の北山ダムで夏ワカサギが釣れていて、お得なプランがあるという情報を聞きつけ、ワカサギが大好き(釣るのも食べるのも)な私と友人は早速行ってみることにした。2人とも冬の北山ダムでのワカサギ釣りは何度か経験があるが、夏のワカサギは初チャレンジ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・井上健司)
北山ダムでワカサギ釣り
準備を終えて桟橋へ。早速乗り込み、お勧めのポイントを聞いて出発。ここ数日釣れているという近場のポイントと、少し遠めのポイントを教えていただいた。近場のポイントは桟橋からも確認できる程度の距離で、先行者のボートが2隻見える。まずはここで実釣開始。
ワカサギは群れに当たると爆釣できるが、いないところではアタリもなかなかでない。その日の魚のいる場所をいかに早くつかむかがカギ。仕掛けを落とし、オモリを着底させてからラインを張り、まずは細かく誘いを入れる。が、反応がない。少し大きめに誘いを入れてゆっくりと仕掛けを下ろすと小さいがアタリが出始め、なんとか当日1尾目、しかし小型だ。
その後も私、友人ともにぽつぽつとアタリがあるが、型も小さいし「つ抜け」まではほど遠い状況。ここで粘るかポイントを移動するか決断すべきタイミングだが、4時間制限の中で10~15分の移動のロスは大きいので悩ましい。
順調に連掛けヒット
通称「学校下」と呼ばれるポイントに到着。風上側からポイントへアプローチ。若干風に流されつつ探りを入れていく。
浅い場所ではアタリはあるものの続かないので、少し岸から距離を取って深場に仕掛けを落としてみる。おおよそ12~13mだろうか、すぐにハッキリとしたアタリがでて2尾掛け、しかもサイズが良い。群れがいると判断してアンカーを落として腰をすえて釣り再開。
底を取って小さく誘うとすぐにアタリがでるので、都度小さくアワセを入れつつ連掛けを狙っていく。2連、3連、4連と順調に連掛けできるので数を伸ばすため私は6本バリ、友人は7本バリ仕掛けに変更。欲張り過ぎるとせっかく掛かっている魚も外れてしまうので、ほどほどに釣り上げながら楽しんでいると、ついに全掛け達成。ワカサギなのに巻き上げにちょっと重さがあるのがとても楽しい。

その後も釣れ続けたが、少し食いが鈍ったときはエサの鮮度が大事。連掛けしなくなったなと感じたらエサを付け替えると、すぐ付け替えたハリから食ってくる。
群れがいるときはエサの付け替えや釣れたワカサギをハリから外す作業などがサッとできるようにボートの上のバケツやエサの場所などを考えて配置しておくと手返しが良くチャンスを逃さない。また、誘いの大きさを変えたり、仕掛けを少し巻き上げてゆっくりと落としなおすなども効果的だ。
残り時間も少なくなり、私が200尾、友人が100尾程度だったが、アタリが続いていたので1時間延長。最終的に私が289尾770g、友人も200尾以上と大満足の釣果となった。後から知ったことだが、最初のポイントはインレットから近いこともあり、前日までの雨で濁りが入り、そのせいで活性が下がったか、もしくは群れが移動したのだろうということだった。
また、浅過ぎると型が小さくなるため12m程度の水深がベストとのこと。それ以上深くなると釣れなくなるらしいので、この辺も考慮しながらどこに仕掛けを入れるかも釣果アップのコツだ。
ワカサギの素揚げを堪能
今回は早めのポイントの見切りと移動が功を奏したが、もちろん外れることもあるので、乗船前にスタッフからしっかりと情報をもらってポイントの候補をピックアップしておくと良いと思われる。別途実費にはなるが、魚探をレンタルするのもひとつの手だ。

持ち帰ったワカサギは早速素揚げでいただいたが、とても美味だった。なお、今回のお得なプランは夏休み期間中(8月31日まで)実施されているようなので、初めての人もチャレンジされてみては。
なお、山間部で体感気温は涼しく感じるが、日が差せば暑さがあるので、冷感グッズなどを十分に用意して熱中症対策は万全に。
私的には朝イチ(6時)からスタートして10時に終了するのが暑さもある程度避けられて良いのではないかと思う。プランの詳細や釣り場の情報は、以下の2店舗に問い合わせを。
<週刊つりニュース西部版APC・井上健司/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年8月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。