釣りが趣味だと、ふと「この楽しさ、誰かと共有したいな」と思うことってありますよね。特に身近な妻や友人、同僚など……だけど釣りにまったく興味がない場合、熱く語っても「ふーん」で終わってしまうのが現実。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
魚を釣るより雰囲気を伝える
多くの人は「釣り=魚を釣ること」と思っていますが、本当の魅力はそれだけじゃありません。朝焼けの海、波の音、無心になれる時間……。こうした「釣れない時間」こそが、実は最高の贅沢だったりします。釣果よりも雰囲気を伝える。それが最初の一歩。
たとえば、「釣った!」よりも「朝の港の風が気持ちよかった~」という言葉や写真を、さりげなくLINEやSNSに投稿してみましょう。興味がない人でも、「なんかいいな」と感じ始めます。
成功体験を共有することの力
私自身、釣りに無関心だった妻を少しずつ巻き込めたのは、「共有」がカギでした。
最初はただのドライブ感覚で、堤防に連れて行きました。「ちょっと海見ながらお弁当でも食べよう」と。そのついでに、「せっかくだし投げてみる?」と軽く竿を持たせてみたんです。

運良く、15cmくらいのカサゴが釣れた瞬間の妻の顔は、今でも忘れられません。
初心者でもできる!手軽な海釣り3選
「でも、初心者って何から始めればいいの?」と思う方も多いはず。そんな人におすすめなのが、以下の3つのライトな海釣りです。
穴釣り(オススメ)
テトラや堤防の隙間に仕掛けを落とすだけ。根魚(カサゴ、メバルなど)が釣れることもあり、短時間でも楽しめます。
サビキ釣り
堤防からできて、仕掛けも簡単。アジやイワシなどが数釣りでき、初心者でも高確率で釣果が出ます。
ちょい投げ釣り
シンプルな仕掛けで、キスやハゼが狙えます。投げて置いておくだけでもOKなので、のんびり派にぴったり。
どれも道具が少なく、準備もラク。「釣れたらラッキー」くらいの気持ちでやると、釣りの楽しさが自然と伝わっていきます。
私のオススメ順は、穴釣り→サビキ→ちょい投げです。参考にしてみてください。
自然と釣り仲間が増えることの喜び
釣りは沼。ですが、沼の入り口は意外と地味なものだと私は思います。だからこそ、あえて押しつけず、日常の中でじわじわと魅力を伝えていくというのが「空気のように伝えること」の本質なのです。

最初の一歩を間違えなければ、あとは自然と釣りの楽しさが伝わります。無理に誘わず、でも楽しさはシェアする。そのさじ加減が、新たな釣り仲間を生む秘訣です。
<新田貴史/TSURINEWSライター>