4月28日、南西風とウネリの影響で釣り場が限られるなか、千葉・西川名港で安全第一のフカセ釣りを決行。暗いうちからポイントを探り、朝マヅメには36cmの尾長、さらに41cmの口太メジナも登場するなど、緊張感ある駆け引きを楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛)
西川名港でフカセ釣り
4月28日(月)、朝マヅメを狙って千葉県の南房にフカセ釣りに出かけた。天気は、南西風がやや強めに吹く予報。2時に現地到着。暗いうちから何カ所か釣り場の様子を見て回ると、風とウネリで場所が限定される。こんなときは無理をせず、安全な西川名港へ。
当日の潮回りは大潮で、館山地区は4時23分に潮位159cmで満潮になる。
近くの有料駐車場に車を停め、ヘッドライトなど準備を万全にして釣り場へ向かう。海上はウネリが入っているので、波の状態をよく観察。先端には出ないで、少し下がった位置でコマセの準備。

釣行開始
オキアミ3kgにマルキユーの爆寄せグレを1袋混ぜ合わせる。付けエサは生オキアミを使用した。
電気ウキを目標にコマセを撒くと、付けエサはそのまま残ってくる。港内の潮は澄んでいるが、いつも多くいるフグが少なくていい感じ。
中間距離にコマセを多めに撒いてから足下を中心に狙う。

36cmのメジナを手中
アタリに備え集中していると、ウキが勢いよく消し込んだ。アワせると小気味いい引きで25cmほどの尾長メジナ。ここまでまったく魚の活性がなかったので、チャンスタイム到来を信じて、同じ場所を狙うと同サイズの同魚。
コマセが効いてきたことを確信して、同じパターンでしばらく粘ってみる。すると、電気ウキがシュンと勢いよく消し込んでいく。アワセを入れると元気のいい引き。
慎重にやりとりをして、魚との間合いを詰めると、良型の尾長メジナの姿。ゆっくりタモに誘導して取り込み成功。検量すると36cmだった。
時合い到来も追加できず
やっと釣れた良型に喜びながら、時合いを意識して手早く再開。日の出前の最大のチャンスタイムを迎えるが、追加することができない。
完全に周囲が明るくなってもエサ取りが少ないので、足下から仕掛けをナジませて流していく。しかし、反対側の堤防から出るサラシの影響で仕掛けが安定しない。

バラシで好機を逃す
仕掛けが流れに乗って、いい感じでナジんだ直後にウキがスパンと消え、手元まで引きが伝わる。重量感ある竿絞りを強引にタメて耐えていると、ズリズリとハリスが擦れる感触が伝わった直後に根ズレでバラしてしまう。
予想外の重量感のある手応えに悔しくて天を仰ぐ。気を取り直して仕掛けを作り替える。良型がいる気配があるので、バラした周辺を集中して狙う。
41cm口太メジナをキャッチ
しかし、次のアタリはなかなか出ずに焦りを感じる。潮はいい感じで動いているので、少しタナを深くして遠いエリアも探っていく。すると、ウキがゆらゆらと消えていった。ひと呼吸おいてから大きくアワせると、一気に沈み根に向かって走りだす。慎重にやりとりして足元に誘導。やがて良型のメジナ姿を確認。
堤防際に注意しながら無事タモ入れに成功。
さらなる追加を狙って続けるが、7時を過ぎると、10cmほどの小型メジナが沖まで多数群がってしまい、エサが残らず納竿した。

<週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。