今や東京湾の河川にもヒラスズキがいるのは珍しくないが、水質のあまり良くない河川でコンスタントに釣れる場所は少ないはずだ。ましてや良型ともなると、さらに難しい釣りになるだろう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
村田川にはヒラスズキがいる
5月19日(小潮)千葉県の村田川へシーバスのデイゲームを楽しみに出かけた。ルアーはバイブレーションを使う。筆者のホーム河川の村田川はおなじみだが、ここには意外にもヒラスズキが多く生息している。

秋には陸っぱりから、70cmを超えるモンスタークラスを手にすることも夢ではない。そんな村田川の上流域からデイゲーム限定で釣って行くのだが、本日は小潮で、ゆっくり水が動くあまり歓迎できない状況だ。なので、少しでも可能性のある排水溝や流れ出しを中心に探っていく。濁りがあるので、アピールの強いカラーをややゆっくり巻いていくが、なかなか反応はない。

生活排水を打って50cm
さらに上流に行くと、生活排水が勢いよく流れ出す排水溝が見える。ここは、必ずシーバスが付いている好ポイントなのだが、辺りには洗剤のような匂いが立ちこめ、泡立った水が常時流れ出している。はっきり言えば、あまり環境の良くない場所だ。しかし、手前に捨て石などがあり、なぜかベイトも多く集まるので、わかっていてもついつい狙ってしまう。

さっそく、5gのバイブレーションを投げ、手前の捨て石の上を素早く引いて途中で止めた瞬間、ガツン!と強烈な引きと高さのあるジャンプが見えた。

ナイトは釣れない不思議
ちなみに、昼間にこれだけ反応が良いなら、夜はさぞかし釣れるだろうと思い粘ってみたが、暗くなると突然反応が消えた。計算されたように、何をしても全く口を使わなくなり、水面も驚くほど静かになる。他の場所へ移動してみたが、やはり全くダメだった。観察していて特徴的だったのは、ベイトが減っていることだ。

水中にはそれなりにいるのかもしれないが、水面には姿が見えない。なので、シーバスもそれに付いていないようだ。確かに明るい時間帯にシーバスが釣れるならそれはそれで面白いが、肝心のナイトゲームが楽しめないのは、ちょっと寂しい。なので、今後はナイトゲームを中心にシーバスを狙い、数とサイズ、両方で釣果を出してみたい。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>