ライトブリームゲーム。メバリングタックルやアジングタックルを流用したチニングだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
大阪南港でライトゲーム釣行
釣行日は5月18日、場所は大阪南港のフェリーターミナルに決めた。この場所、短めの1本堤防しか釣れる場所がないのだが、電車釣行の自分にとって非常にアクセスがよく、重宝している。アジの回遊も一昨年から手堅いので、いよいよ手放せなくなっている場所だ。最近ではライトブリームゲームでもよく来ている。
この日は雨風がなく、比較的涼しいので、釣りやすい。メバリングタックル1本と、タモを腰にぶら下げてやってきた。そろそろチヌのノッコミシーズンは最終盤で、どちらかといえば夏のパターンに向かっていく。引きが強烈になってくるのは楽しみだ。主にはメバリング用のプラグを使い、一部ワームもまじえていく。
本命に取りかかる前に、一度、ボトムの探りを入れることにした。まだ日のある時間はカサゴ狙い。
カサゴ狙いでボトムから釣る
最近、あまりカサゴの顔を見ることができていない。よく考えてみれば、2月に一度ワームで釣ったかもしれない。むしろ出やすくなっているシーズンにもかかわらず、私が専心的に打っていないせいもあって、ご無沙汰になっている。

ジグ単2gで、確実に着底させて底をリトリーブする。反応しないので、ダートアクションにかえてみたが、それでもダメだった。一切反応しない。さすがに一級ポイント。叩かれすぎて魚もスレているのだろうか。
プラッギングでチヌ手中
さて、そろそろ本命に取り掛かる。最近はチヌがさっぱりワームに食わなくなってしまったので、メバルのプラグを遠投して引いてくる。もっともホットな足元の釣りは最後まで残しておくつもり。というのも、オープンに投げているとよくシーバスもつくのだ。
プラッギング開始から1時間弱。アタリはいくつか感じながらノセきれない…と思っていたら、キャストしてから巻き出し一発でドンッと鈍い引き込みがきた。
ドラグがジリジリと鳴って、ヒット。もちろん細イトでの釣りなので、ドラグを出しまくって、相手に主導権をやりながらやり取りする。クルクルと回ったり、沖へ向かって走ったりと、なかなか面白い引きを見せてくれた。

一尾目。45cmくらいだ。もちろん上出来のサイズだが、この上がやはり欲しい。手早く写真撮影を済ませて海に返すと、「慣れてますね」と隣のアングラーに笑いながら話しかけられた。私は本当にすんなりと潔く魚を返すので、そんな姿がかえって嫌味に映ったのかもしれない。
ラストにサイズアップ
しかしこのあとなかなかアタリが出ない時間が続く。昨日は酒を飲みすぎたこともあって、ちょっと疲れも出てきた。
しかし諦めかけたそのとき、堤防の付け根の壁に向かってキャストして巻きだしたところで、バシャンと派手な捕食音を上げて食いついてきた。グググとこいつ、なかなか引きやがる。少なくともキビレではない、シーバスかな?とまで思うような痛烈な手応えだ。
上がってきたのは、47cmとサイズアップした本チヌ。なかなか精悍な顔つきをしたクールな一尾だ。

ここで納竿とした。おそらくこれ以上やっても伸びなかっただろう。
<井上海生/TSURINEWSライター>