テーマは「出せるのか!?尺半超in河口湖」。午前中時合いと言われている奥川吐き出しで、ノルマ達成を目指し夕まづめタイムに突入した吉田。

果たして結果は?

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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夕方は期待できない?

河口湖・奥川吐き出しでの実釣取材も、いよいよ佳境を迎えようとしていた。夕マヅメでもウキが見やすいよう竿は22.5尺からスタート時の18尺に戻した。アタリがないので戻したとも言えなくはないが、前向きな一歩とあえて捉えておくとしよう(笑)。

ちなみにエサは終始つなぎグルテン入りのペレ道+ダンゴの底釣り芯華で、配合はそれぞれ100ccずつと実にシンプルなもの。

アタらない時にエサを替えてみようとか思わないの?

吉田康雄

「クリアレイクの河口湖でエサを替えたからどうのこうのって正直あります?」

うーん……確かにそうだね(苦笑)。魚が回ってきてくれればアタリはあるし、ないのはエサの近くにいないからかな。

吉田康雄

「もしくはエサの近くに魚はいても、明るいうちは口を使わないかですよね」

だね。ゆえに晴天微風のベタナギはよくない。でも夕方になれば、水中が暗くなり警戒心が解けて口を使いだす。これが河口湖における自然な流れだからね。ただこのところの河口湖は夕方になるとヘラ以外の魚が口を使い始め、それらが入れアタリになることがあるんだよね。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【出せるのか!?尺半超in河口湖:第4回】
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【出せるのか!?尺半超in河口湖:第4回】
あきらめない吉田(提供:週刊へらニュース編集部 関口)吉田康雄

「ヘラ以外とは?」

ブルーギルとかニゴイだね。だから夕方イコールチャンスタイムとは言いきれないんだ。

吉田康雄

「それってヤバいじゃないですか」

そうなんだよ。とくに奥川吐き出しは午前中時合いと言われていて、午後になるほどよくない傾向なんだよね。

吉田康雄

「そうなんですか!?」

吉田のやる気が薄れると思って黙ってたんだけど実はそうなんだ。だから正直、夕方はあまり期待できないかもね。

吉田康雄

「しかし今さら移動もないですし、ここで頑張るしかないですよね」

ニゴイ地獄に光明が差す

それまで生命感がなかったウキの動きに変化が現れたのは16時過ぎ。しかし、やはりというかニゴイがアタりはじめ、吉田を困惑させる。

吉田康雄

「ニゴイの引きは初速がすごいので、すぐにわかります。とはいえ、上がってくるまでは、もしかしてって期待しちゃますね」

ブルーギルがこないだけましとも言えるが、ニゴイラッシュはご勘弁願いたいところだ。

もはやニゴイ地獄か。そんな不安がよぎりはじめた17時過ぎ、吉田の18尺竿が弧を描く。今度ばかりはニゴイとは引きが異なった。

吉田康雄

「これはもしかしたらヘラかもしれません!」

どうせニゴイだろとカメラも構えていなかった記者だったが、吉田のかけ声で我に返り、急いで連写モードに。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【出せるのか!?尺半超in河口湖:第4回】
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【出せるのか!?尺半超in河口湖:第4回】
腕を伸ばして魚体をお迎え(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

どうやら糸の先の主はホンモノのようで、引きがとてもしなやかでおとなしい。

静かに水面上に浮かせ腕をタマ網を持つ左腕をめいいっぱい伸ばしてキャッチ。

吉田康雄

「これはいったかもしれません!」

歓喜の声を上げる吉田のもとに、並びで竿を出していた常連M氏も釣りを中断して駆け寄る。

45.8cmのヘラブナキャッチ

どれどれ……。

暴れないよう静かに検寸台に乗せ計測。

吉田康雄

「45.8cmですね」

やったじゃん。おめでとう! ギリギリノルマ達成だね。尾っぽが欠けてしまってるのがちょっと残念だけどね。

吉田康雄

「いやー、これで何とかうちに帰れます」

おいおい、まだまだ時間はたっぷりあるぜ。

釣りキチの吉田がここで納竿するはずもなく、河口湖規定である日没後1時間ギリギリまで竿を出したのは言うまでもない。しかし以降は心配していたとおりニゴイ&ブルーギルのオンパレードとなってしまい追釣ならずで竿を納めた。

この日、並びで尺半上は1枚も出なかったので、でかした吉田と言ってやりたいところだが、それを言うと図に乗るのは目に見えている。最低限の仕事はしたな。

この程度で留めておくか(笑)。

ちなみにサイズでは吉田が竿頭だったが、枚数では並びのM氏が8枚前後、記者が5枚で吉田は2枚だった。

吉田康雄

「ここでダメ押ししますか。やはり関口さんはイジワルな人だ!」

次回は「数十年ぶりの両トロコン」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年6月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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