ただでさえかさばる釣り具の持ち運びは、漁港なんかでも一仕事だが、これが電車釣行となるともっと厄介なことになる。まあロッドは手で持つしかないとして、大物狙いの場合のタモはどうしようか?ここでは筆者が実践している電車釣行時のタモの持ち運びについて、便利な方法を紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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タモ、電車釣行時にどうしてる?

電車釣行での大荷物は自分自身も辛いが、周囲に迷惑をかけてしまうせいで精神的なハードルもなかなか高い。特にタモはそうだ。魚のニオイがべったべたについていると、即スメルハラスメントである。

しかし、小型の魚ならまだしも、大物狙いの際には必要不可欠なものなので、これを省いて釣りに行くことはできない。釣り人ならば、なんとか工夫をして持っていかなければならないものだ。

では、どうするか?所詮アジやメバルなどに使うライトゲーム用のタモならスリングにでもぶら下げればいいかもしれないが、チヌやシーバスも現れる釣りとなると、やはりそれなりのサイズのタモが必要となる。

電車内でのタモの取り扱い術

筆者は、大阪湾沿岸のライトゲームアングラーである。主には小さな魚を狙うのだが、どうしてもチヌやシーバスといったゲストが避けられないポイントもある。

よってタモは大阪湾奥で釣るときには必需品なのだが、電車釣行時には正直かなり邪魔なアイテムだ。しかし、取り扱い方法を心得ておけば、問題なく釣り場に持っていける。

行きでの持ち運び方

まず往路では、筆者の場合はタモを伸縮式のシャフトにつけて、タモジョイントでたたんで、タモの姿はそのまま、カラビナでリュックに吊り下げている。アイテム自体は大きいが、家で洗ってほとんど無臭の状態なので、少なくともニオイで他人様に迷惑をかけることはない。持ち運びにもさして苦労はない。

電車釣行における【タモ網の持ち運び方】 帰りはニオイに要注意?
電車釣行における【タモ網の持ち運び方】 帰りはニオイに要注意?
行くときにはそのまま(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

帰り道の持ち運び方

さて、問題は帰路である。うまうま魚を仕留めてしまった。つまり、タモが使用済みとなった場合、一尾でも二尾でもそれは相当なニオイがついている。

我々釣り人は鼻が半分は麻痺しているから魚のニオイなんかには動じないが、一般の人はそうではない。かなり臭い状態である。

よって、この際には、タモは収納してリュックに入れてしまう。どうやって収納するか?簡単だ。タモそのものが、コンパクトにたためるものを購入すればいい。筆者はMC社のリーズナブルなものを使っているが、このタモ、丈夫なうえに3カ所で折りたためてしまう。最終的には下の画像のようなサイズにまでコンパクトにできる。

電車釣行における【タモ網の持ち運び方】 帰りはニオイに要注意?
電車釣行における【タモ網の持ち運び方】 帰りはニオイに要注意?
折りたたんだ状態(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

この状態で、100均で買ってきた密閉袋に放り込んでやれば、中から臭気が漏れることもない。そしてリュックの中にインする。シャフトも収縮させてリュックに突きさしてやれば、問題なく持ち運べる。

折りたたみ式のタモを選ぼう

電車釣行時のタモ持ち運びのカギは、やはり、折りたたみができる製品を選ぶことだ。タモ枠が折りたためると、かなりギュッとコンパクトにして持ち運びできる。これが一体型だと、果たしてそのようにはいかない。

強度ではタモ枠に継ぎ目がないものが圧倒的に勝るが、電車釣行時にはそこは妥協点だ。

折りたたみ式のタモは、メーカー各社から結構いろんな製品が出ている。シャフトのサイズと共に自分の釣りのスタイルに合ったものを選んで、購入しよう。もちろんその際、リュックに入るかどうか、その確認もしたい。

電車釣行における【タモ網の持ち運び方】 帰りはニオイに要注意?
電車釣行における【タモ網の持ち運び方】 帰りはニオイに要注意?
そのタモ、リュックに入る?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

車内マナーを守って釣行を

電車内に魚のニオイのタモを持ち込んでいいものか?これには、まあ別に法律上の決まりがあるわけではない。ほとんどが自主規制というところである。

しかし、当然ながら魚のニオイがするタモを嗅がされていい気持ちがする人はいないわけで、エチケット尊重主義でいくなら、やはり車内マナーというか道徳を意識したい。うまくタモを持ち運んで、今日も電車釣行を楽しもう。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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