滋賀県のフィッシングパーク高島の泉はサクラマスの放流がけっこう多く、シーズンを通してミノーイングが楽しめる貴重な釣り場だ。今回はサクラマス狙いで釣行したのだが、意外なゲストが登場した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本敏隆)
サクラマス狙いのエリアトラウト釣行
当日の天気予報は曇り。「サクラマスたちの活性が上がるのではないか」と期待して出かけた。平日で人が少なく、魚を探してあちこちのポイントを叩いて回れる絶好のミノーイング日和となるか。
当日のタックル
用意したタックルは3本。1本目はニジマス狙い用で、ロッドがレイズオルタRZA61L-T、リールはルビアスST LT2000S-P、ラインはPE0.1号、リーダーはフロロ0.8号。
2本目はサクラマス用で、ロッドはレイズオルタRZA602S-MLMT、リールはカルディアFC LT2000S-H、ラインはPE0.3号、リーダーはフロロ1号。
3本目は大物用で、ロッドがブルーカレントⅡ68、リールはエメラルダスRX FC LT2500S、ラインはPE0.4号、リーダーはフロロ1.5号。
釣行開始
朝8時半に釣りを開始。まずはサクラマス狙いで第2ポンドへ。先発ルアーはベビーシャッド50SP。水はうっすらと濁っている。軽くキャストしてトゥイッチングすると、ルアーを追うサクラマスの姿が見える。なかなかの好反応だ。
ただ、チェイスは多いがなかなか食ってこない。
そこで「使えるかも」と思い、タックルボックスから引っ張り出したミノーをとっかえひっかえ投げてみる。すると、もののふ50Sにいいサイズがヒット。
しかし、あっという間にバレてしまった。フックを確認すると伸びていた。こういうトラブルを防ぐためにも、ミノーイングには太軸のフックがおすすめだ。
ミノーでサクラマスヒット
あれこれ試しているうちに、優秀なミノーを2つ発見。TDミノー60SPとシュマリ70SPだ。どちらもロッドアクションで程よくダートしてくれるし、サイズもちょうどいい。特にシュマリは、ダート後の揺らめきが秀逸だ。
これらのミノーを使い出してからは連続ヒットもけっこうあり絶好調。誘って魚の興味を引き、荒々しく本能をむき出しにして食いついてくるサクラマスのミノーイングを堪能。「来てよかった」と大満足だった。

フェザージグでロックトラウト手中
今回は「大きめのサクラマスが釣れたら1本だけ持ち帰ろう」とクーラーボックスを用意してきた。40をちょっと超えるくらいのサイズが釣れるたびに悩んではリリースを繰り返す。
アタリが減ってきたところで第1ポンドに移動。こちらはけっこう濁っている。足元にうっすらと大型魚が見える。こいつをフェザージグで食わせることに成功。ロックトラウトだ。

45cmのサクラマスをキャッチ
少し移動してミノーイングをしていると、良型サクラマスのチェイス! しばらく粘って、45cmくらいのサクラマスをキャッチすることに成功。いつまでも悩んでいても仕方ないので、こいつを持ち帰ることに決定。
捌き場へ直行して魚を処理し、車まで戻ってクーラーボックスに入れる。これで残りの時間は、キープする魚のことを考えずに釣りに集中できる。

ドナルドソンを追加
次は第1ポンドのアウトレット。ところがこの頃から太陽が顔を出し、急にサクラマスの反応が悪くなる。「チェイスしてくれないなあ」と思っていると、足元に大きな魚影を発見。早速フェザージグで食わせにかかる。
PE0.1号のタックルで掛けたので、魚をなかなか寄せられず苦労したが、時間をかけてなんとかキャッチ。大型のドナルドソンだった。

ボンド移動でアルビノキャッチ
サクラマスがすっかり釣れなくなったので、ニジマス狙いにシフト。第3ポンドのインレットで釣ってみる。水質はクリアで、たくさんの魚が表層に群れているのが見える。
しかし魚はすれていて、食わせるのはちょっと難しい状態。小さめのフェザージグで丁寧に狙っていくと、ほどほどのペースでは釣れてくれるが、なかなか連発とはいかない。
次は第2ポンド。いつも思うことだが、ちょっと濁っているのがいいのか、たいていの場合は第2ポンドの方が魚が素直に食ってくれる。今回も反応は上々。フェザージグで釣っているとアタリは頻繁にある。「アタリがないなあ」というときは、たいていテールがフックに絡んでいる。
たまに射程範囲にアルビノが回遊してくる。

サクラマスが連発
日が傾いてきたところで、再びサクラマスを狙ってみる。今まで竿を出していなかったポイントだったこともあり、好反応。DDパニッシュ65SPに連続ヒットだ。

70cmイトウを手中
17時くらいになると人が減ってきて、今まで沖を回遊していたイトウが岸近くに定位するようになる。
イトウが定位しやすいポイントはだいたい頭に入っているので、岸際から少し離れたところを歩きながら探していく。すると、思った通りのところに2匹のイトウを発見!
これをヴィクセン70SPで狙ってみると反応あり。1回目は食い損ねたが、2回目は猛然とミノーに襲いかかり、しっかりとフッキング。巨体がミノーを襲う光景はド迫力。そしてイトウは大暴れ。
沖へ走られそうになるのをドラグを締めて必死に止める。そして無事ネットイン。イトウはネットに入れると丸まるしかないので、写真映えしないのが残念。検量してもらうとサイズは70cm。

最終釣果
イトウが釣れたことに満足し、残りの時間はのんびりと過ごす。今回もカウンターがなかったので正確な数はわからないが、最終釣果はたぶん100匹くらい。思い出に残る楽しい釣行となった。
高島の泉では、狙ってイトウを釣ることができる。ただし、狙って獲るには専用のタックルが必要だ。ライン強度は最低6ポンドは必要で、イトウが入るサイズの大きなランディングネットも必携。
また釣れたときには、ルアーを自分で外さずにラインを切り、急いで検量に持ち込むことがルールとなっている。ルールを守って釣りを楽しもう。
<杉本敏隆/TSURINEWSライター>
