飯岡「真夏限定」の釣り物、船シロギス釣りに出かけてきました。期待した飯岡サイズ、いわゆるスーパージャンボキスこそでなかったものの、しっかり数釣りを満喫。

釣行をレポートします。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

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飯岡沖の船シロギス釣り

禁漁期間は特に設けられていないものの、魚が浅場に集まりだす6月末頃から始まり、8月末頃に終わる飯岡名物「真夏限定」の釣り物。

特徴は例年安定して数釣りができる他、今年は混じる程度だったものの良型が期待でき、飯岡ならではの嬉しいゲスト(アジやメゴチに加え、タイ、ハナダイ、ニベ、ホウボウ、カンゾウビラメ、ショウサイフグ、シリヤケイカ等)も豊富という点が挙げられます。今回はそんな飯岡シロギスを狙うため、隆生丸の午前船(4時半出船11時半納竿)に乗ってきました。

タックルと仕掛け

オモリは船宿指定で20号を使用することから、それを背負える竿。というワケで、15~20号を使用する東京湾のシロギスタックルと同じでOK。ポイントの水深は10mと浅いことからちょい投げが有効であるため、短めのスピニングタックルがおすすめ(レンタルもあり)。

仕掛け

魚の魚影が濃い飯岡沖、ということで、仕掛けはダブルが狙える天秤2本針仕掛けが主流で、船宿で売られているものは8号針とやや大きめでした。尚、取り回しが容易い胴突き仕掛けを使いたい場合は、船宿(隆正丸)では売っていないため、自前で準備する必要があります。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
仕掛けは船宿で購入したもの(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

エサ

エサはジャリメで、出船前に受付で購入するシステム。1パック500円で、1本竿なら2パック購入しておけば大抵一日楽しめますが、筆者はこれにプラスして、念のためイソメタイプの人口ワームを持ち込みました。(結果的に使いませんでした)

早朝に出船

集合は3時半で出船は4時半。東京湾のシロギス船ではありえない時間です(笑)。この日の隆生丸はヒラメ船とシロギス船の2隻で、2隻のうち外側に係留されていたシロギス船は、予定時刻よりちょっと早い4時20分に出船となりました。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
LEDの明かりが眩しい!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

片舷8人の計16人。大きい船なので割とゆったり。

外房にしては穏やかな海をゆっくり進みます。そして15分程走った所でスローダウン。白んでいた空がオレンジ色にかわってきた5時前に第1投となりました。

朝イチは低調か

水深は10m。船中ちょい投げが目立ちます。かたや筆者の隣りに座る同行者は、竿をキーパーにセットしたまま仕掛けを下ろし、「目標20匹」を宣言し、深場船の如く完全置き竿。そしてミヨシに釣り座を構えた筆者は、進行方向一番前ということで仕掛けを真下に下ろし、誘いとステイを丁寧に繰り返していきます。

しかし朝方はなかなかアタらず。後ろの方ではポツポツ本命が上がっているようですが、全体的に低調のよう。

エササイズ変更でアタリ連発

一生懸命誘い、たま~にアタるもなかなかペースは上がらず。このままではエサのジャリメがたくさん余ってしまうと思い、タラシ1~2cmでやっていたものを4~5cmに変更。すると、ここから極端にアタリが多く出るようになりました。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
明るくなってようやく1匹目が釣れた(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

チャリコ(タイの子供)によるエサ取りも同時に増え、エサの消費は早くなってしまいましたが、なりふりかまってなどいられません。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
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アジが釣れるときは船中バタバタと釣れる(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

終盤は高活性!

船長は丁寧にポイントを入れかえ、気づくと船は飯岡港のすぐ近くまで来ていました。そして魚たちの活性も徐々に上がってきたようで、残り1時間を切る頃には、針を飲み込まれるケースも増えだします。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
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この日はチャリコが多く混じった(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

置き竿の同行者もここで自動的にラストスパート。少し前に「ようやく10匹」とつぶやいていたのですが、最終的には目標達成していました。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
ホシザメが掛かると高確率でお祭り騒ぎに(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

筆者もこのチャンスタイムに数を伸ばしにかかるも……納竿時刻の30分前に痛恨のエサ切れ。それでも捨てずにとっておいた中古のボロボロエサで、しぶとく魚を追加していき、最終的に本命47匹にアジ5匹。朝方の低調さを思えば、まずまずの釣果といっていいでしょう!

最終結果発表

シロギス47匹にアジ5匹。因みにトップは本命92匹で、エサのジャリメは3パック使ったそうです。因みに目標は20匹としていました。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
置き竿での釣果(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ハイボール1、ビール2、180パック酒2を空にし、最後までブレることなく置き竿でやっていた同行者は25匹。ちょい投げと誘いはかなり有効、ということで(笑)。とはいえ、沖での楽しみ方は十人十色でいいと思います。

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
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ある意味、船酔い(汗)(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

シロギスの春巻き

帰りの車中、缶ビールを片手にした同行者との話題は、今日の反省、今後の釣行予定、そして釣った魚の料理について。シロギスの料理なんてほぼ天ぷら一択だと思っていたのですが、彼は「シロギスは春巻きにすると美味い!」と饒舌に語っていました。今朝は0時起床。

最後の力を振り絞り、帰宅後作ってみることに!

飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
飯岡沖の船シロギス釣りでトップ92匹【千葉・隆生丸】朝方は食い渋りに苦戦
シロギスの春巻き。絶品でした!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

3枚に卸したシロギス中小型2匹の身、大葉2枚、スライスチーズ半分を春巻きの皮に包み、170度でじっくり揚げる。これを半分に切って、ケチャップをチョンと付けてパクリ。少々手間暇はかかりますが、これはこれでナイスな揚げ物レシピ!

はじめは相性が悪いのでは、と思った大葉とチーズなのですが、シロギスのふわふわ白身とカリッと揚がった春巻きの皮がこれを上手く結び付けてくれ、更にはケチャップの酸味がジャンキー度を高め、炭酸系の酒の消費を促します。我が家族の感想は「もっとチーズ多めがいい!」はい、次回はチーズの量を増やしましょう!

爆釣し、天ぷらに飽きたら是非トライしてみてください。

<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

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