テーマは「3年目の挑戦in片倉ダム」。出舟前のモジリ探索を経て無事に目当てのポイントに着舟できた吉田。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
エサはマッシュ系
大型伝道師・梶氏のご協力の末、無事にモジリ探索を終え桟橋に戻ってきた吉田。出舟まで20分ほど猶予があったので、気が早い話だがエサの準備に取りかかる。
もちろんマッシュ系だよね?
吉田康雄「もちろんです!釣れる釣れないではなく、このエサでやりたいんですよ」

用意したのはマッシュポテト、1:1粉末マッシュ、カルネバ。これをそれぞれ200ccずつボウルに入れ、よくかき混ぜたのちに水が500ccを入れサッとかき混ぜたものが基エサ。
吉田康雄「カルネバが入っているのでさほど練り込まなくてもOKです。持たなければ少し圧をかける程度でいいですし、開かせたい時はイジっていない基エサを足すか藻べらで調整します。ただこれはあくまでスタート時の話で、あとでブレンドは変わるかもしれません」
いいよいいよ、どんなエサでも。とにかく釣ってもらえれば(笑)。
なお当日は酷暑予想だったので、大量の飲み物と冷却グッズを持参した吉田。バッテリーで駆動するミニ扇風機に加え冷え冷えスプレーなども用意する周到さだった。
ゾウタ橋下流の右岸
5時30分、船舶免許不要艇10ftの通称・スナガブラックホークに乗船し自前のエレキで出舟。向かったのはやはり、先の探索でモジリがもっとも多かったヅウタ橋下流だった。
右岸、それとも左岸?
ちなみに右岸とはヅウタ橋から見て右側のエリアで左岸はその逆側。通常、左岸に入るのが通例だが……。
吉田康雄「右岸にします」

吉田は右岸のボサとボサの間に舟を滑り込ませた。その理由は?
吉田康雄「うーん……何となくです。ダメでしょうか?」
ダメも何もないよ。吉田が決めたのだから、そこで頑張ってくれよ。
ボサがあって並びだと吉田の表情がうかがい知れないし写真も撮りづらいので、記者は対岸の正面に着舟し吉田の一挙手一投足を見守る。
吉田康雄「とか何とか言っちゃって、さっそく釣る体勢ですよね(笑)」
ウキに変化なし
15尺竿を継ぎタナ1本半からスタート。時刻は6時20分。まずは黙々とエサを打ち魚を寄せる。
「エサで寄ってくる魚ならいいのですが」
通常ならエサを打てば大抵の釣り場は魚が寄りウキに触りが出始め、やがてアタリが出る。しかし大型釣り場の場合は、どんなにエサを打とうが微動だにしないことが多く、予定どおりにはいかないことのほうが多い。

今回の吉田はまさにそれに該当し、打てども打てどもウキにこれといった変化は現れなかった。
いや正確に言えばウキはかすかに動いていたらしい。しかしヘラと呼べるような触りではなく、おそらくはジャミだろうとこと。
実のところ、ここ数日の片倉ダムは、どこに入ってもこのような状況が続いていた。弱い触りがずっと続くわりに、いつまでたっても決めアタリが出ない。これがもしヘラなら、たとえばタナをウキ1本分動かした直後にズバッと入ることがあるが、今回に関してはこれも通用せず常連も困り果てていた。
果たしてウキを動かしている正体はヘラか?
次回も「3年目の挑戦in片倉ダム」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年8月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。