例年の如くこの時期は動くのもやっとなぐらい暑いが、今年は特に暑さが厳しく感じる。連日猛暑が続き水質や環境が悪くなりまともに釣りにならない日も多く感じる。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)
タケノコメバルを求めて移動
この日は元々マゴチやシーバス狙いで、釣りに来たはずだったが最初に入ったポイントは、連日の猛暑で水質が壊滅的に悪くいたる所でボラやシーバスがプカプカ浮いてしまっている状態だった。
流石に釣りにならないのでターゲットを変更し少し離れた外洋に面した漁港へやって来た。既に若干日が昇り始めていたがこんな猛暑でも水が多少悪くても狙える魚、タケノコメバルを狙っていく。
シェードを重点的に狙う
ポイントに着いた時点でもう日が昇り始めていたので、魚は外側よりも手前の敷石や堤防の壁際についているとにらんで、シェードになっている箇所を探っていく。

敷石沿いでは反応がなかったので、堤防の壁際にある敷石の穴の中にワームを落として細かく誘っていると、突然竿先がグッと引き込むアタリがありすぐにアワセを入れる。
隙間に入られないように一気に引っ張り出すと、20cmは超えていそうな瀬戸内海ではまずまずのサイズの本命タケノコメバルだ。

岩陰狙ってサイズアップ
やはり狙ったポイントが正しかったのかバラシてしまったがその後も魚の反応があった。少し歩いて近くにある地磯にやって来た。全体的に岩がゴツゴツしていて魚が隠れやすそうな場所が沢山ある。
岩のシェードになっている箇所を転々と打っていき、手前の大き目な岩の横にワームをフォールさせていると、岩の陰からスッと黒い影が飛び出してきてワームをひったくっていった。

慌ててアワセを入れ、元の縄張りに突っ込んでいった魚を引きずり出す。出てきたのはさっきの魚より若干サイズアップのタケノコメバルだった。

タケノコメバルを狙う醍醐味の一つである、縄張りから勢い良く飛び出してきてルアーをひったくっていく瞬間が見えるのが最高に気持ちがいい。
水深数十cmでもヒット
今度は先程の場所とは反対側にある地磯に繋がる護岸ポイントに来てみたが、下げ潮に入りかなり潮が引いて魚が隠れていそうな良い岩周りも水深が浅くなってきていた。
しかし、タケノコメバルはそこそこなサイズでも激浅なポイントに入ってきていることも珍しくないので、水深が浅い場所もどんどん狙っていく。

実績がある石がゴロゴロと捨てられたポイントに来てみたが、潮が引き水深は僅か数10cmだったが、念のためその捨て石の横をワームでゆっくり巻きながら通してみると、今にでも水が無くなりそうな岩影からまた黒い魚影が飛び出してきて、沖に走っていく。そのままフッキングを入れ寄せてくる。

サイズはあまりないが激浅なポイントでも元気に飛びついてきたタケノコメバルだ。その後はどんどん暑くなり、魚より筆者が先にダウンしそうになったので納竿となった。
真夏はタケノコメバルと遊ぼう
この灼熱の中水温が高くなりやすい浅場でも元気に飛びついてくるタケノコメバルは、サイズの割に引きも強くなんといってもデイゲームで相手をしてくれるので、真夏の釣り物に困る時期には最高の遊び遊び相手だ。
<明石健太郎/TSURINEWSライター>
