日中の気温が38℃や、場所によっては40℃にも達する酷暑が続いている。正直、これだけ釣り好きの私も、あまり行きたいと思わない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
ド猛暑日の釣り
まず日中気温38℃にも迫るとなると、屋外で継続的に何かすること自体、危険を伴う。もちろんそのような環境で連日仕事をしている方も多いわけだが、それは生活のためだ。釣りとは訳が違う。単なる娯楽でも、釣り人たちは、本当なら家でじっとしているべきだとしても海に出かけたがる。
もっとも、それを指さして注意するのもどうかとは思う。夏の海には夏の海の素晴らしさがある。海は広く空は高い。当たり前のことだが、「サマーウォーズ」などの夏の映画も夏に公開されるのだから、映画館まで暑い中出かけていってもよい。むしろ推奨。釣りだって推奨されるべき場面はある。
だが、夏の釣りには先述のように危険が多い。
短時間の時合い穴釣り推奨
では、短時間で狙いをはっきりさせて釣るなら、魚種は何に絞るべきか?
筆者はカサゴを推奨する。この魚、朝方や夕方の1時間2時間の穴釣りで、簡単に釣れてしまう。あまり潮が動かない日中でも穴釣りならば釣果が期待できるので、もうこいつオンリーでいったほうがいい。

釣り方はご存じの通り。ブラクリに餌をつけて、ジグ単にワームをつけて。筆者はイカゲソやタコの足やちくわをジグヘッドに挿して、魚を嘲弄するかのようないやらしい楽しみ方をしているが、そんなのでも釣れてくれる。
個人的に、間違っても高価なマイクロメタルジグを穴釣りで用いてはいけないと思う。ロストの危険が高すぎる。そして、リターンが少ない。
釣れる時間帯は、潮が動いている時間なら日中でもOK。だが、必ずアタリが止まる瞬間があるので、そこで引きあげてしまおう。
雑魚釣りも一興
夏はいい魚がおおむね沖へ潜ってしまう。そのかわりに雑魚が沿岸にはたくさんわく。フグ、イソベラ、スズメダイなどなど。こうした魚を狙ってやってもいい。食べるには適さないが、アタリがない時間を過ごすよりはマシ。竿をまげてくれるだけでも一丁前だ。イソベラなんかは好きな人もいるのでは?

ではイソベラを本命として、どうやって雑魚ゲームを楽しむか?筆者としては、アジングをそのまま流用することをすすめたい。ワームだけ、やはりイカゲソやタコの足といった、餌保ちのよいものと替えよう。フグとベラには歯があるので、ワームを使うのはもったいない。ズタズタにされるだけだ。
釣り方はいたって簡単。キャストしてゆっくりと巻くだけだ。
川でザリガニを狙ってみても
子どもの頃、タコイトを使って池や川でザリガニを釣ったことをよく覚えている。誰しもそんな体験をしているのではないだろうか?リバイバルしてみる?どうせ釣りたいだけなら、何でもいいじゃないか。最近は夏休みの川の事故が増えているので安易におすすめできないが、子ども連れで行ってもいい。

暑くて長い夏も、この記事が公開される頃にはそろそろ終盤の序盤くらいに差し掛かってくるかもしれない。しかし残暑を引きずって海水温が低く落ち着いてくるにはまだまだ時間がかかってしまう。こういった雑魚遊び、魚との戯れかたを覚えておくと、まともには釣れない時期にも楽しみができる。
<井上海生/TSURINEWSライター>
