浜名湖フィッシングリゾートで南米アマゾン原産の怪魚・コロソマに挑戦。強烈な引きで知られる大型淡水魚はエサ釣りで狙うのが基本で、40cm級から50cm超まで連発。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本敏隆)
管理釣り場でアマゾンの怪魚を狙う
「どこかに釣りに行こう」と考えたとき、以前に釣友から聞いていた話を思い出した。「浜名湖フィッシングリゾートでコロソマっていう魚が釣れるんだけど、これがめちゃくちゃよく引くんだ」とか。
早速調べてみるとコロソマとはアマゾン川水系に生息する大型淡水魚で、コロソマという名前は、ギリシャ語の kolos 「短い」、soma 「体」に由来するとのこと。
浜名湖フィッシングリゾートでは高水温時に活性が高くなり、エサ釣り、ルアー、フライで狙うことができる。一番確実に釣れるのはエサ釣りということなので、今回はエサ釣りでチャレンジしてみることにした。

釣行開始
釣行日は8月14日。天気は曇り時々晴れ。暑い中で釣りをするのはしんどいが、暑ければ水温が上がり、コロソマの活性も上がる。さて、コロソマ初チャレンジの私に釣れてくれるだろうか。
受付で料金を支払い、説明を聞く。「アタリを待つ間は竿を絶対に手から離さないこと」「ハリはプライヤーで外すこと」を確認された。そして最近の状況を確認する。数日前に降った雨で水温が一気に5℃も下がってしまい、魚の活性がかなり下がったとのこと。

コロソマのシーズン
コロソマを狙えるのは水温が高くなってくる6月中旬頃から水温が下がって釣れなくなる10月半ばくらいまでで、釣りができる時間は朝7時~午後5時。料金は2時間コース3500円と3時間コース4000円があり、延長は1時間1000円。
今回は3時間コースを選択した。エサ(練り餌)は釣り場で用意された物以外は使用禁止でエサは料金に含まれている。ただし、エサの追加には料金が別途必要で、この日私は400円分のエサを追加購入した。
タックルについて
かなり強烈なファイトをするらしいので、タックルは手持ちの中からライトジギング用の物をチョイス。ロッドは昔ジギングで使っていたテンリュウのオフショアライトOLJ632S-FML。リールはダイワ・バリスティックLT4000-CXH。ラインはPE1号にリーダーは4号を1m。そこに直接環付き伊勢尼10号を結んで準備完了。
レギュレーションでバーブレスフックの使用が義務付けられているのでカエシはペンチで潰す。ランディングネットは普段管理釣り場のトラウトで使用している物を持って行った。
40cmの本命がヒット
受付から釣り場に歩いていく途中でプラスチック製のイスを借り、イスに座って、のんびりフィッシング開始。バケツに入ったエサをゴルフボール大に丸めると、まずは手前に見えている魚を狙ってみる。
1投目、2投目はアタリだけでエサを取られる。3投目はエサをやや小さくして投入。するとフォール中に引っ手繰っていく豪快なアタリ!フッキングはばっちり。あとは魚のファイトを楽しみつつ寄せてくる。サイズは40cmちょい。それでもなかなかのパワーで暴れ回る。しばらくして無事ネットイン。とりあえず釣れてくれて良かった。

大物掛かるもラインブレイク
その後も近場でアタリは続き、ついに大物がヒット!ドラグが悲鳴を上げ、ラインがものすごい勢いで引き出されていく。「これは獲るぞ」とがんばったが、しばらくファイトしたところでラインブレイク。切れたラインを確認すると、どうやら魚の歯で押しつぶされて切れてしまったようだ。
コロソマには鋭い歯はないが食べた物をつぶすことができるペンチのような頑丈な歯がある。「やられた」「リーダーを太くしよう」とリーダーを予備に持ってきていたフロロ6号にチェンジ。
56cmのコロソマを手中
近場で5匹を釣り上げたところで、今までより少しだけ遠いところにエサを投げ込むと、ナイスサイズがヒット!先ほどばらした魚と同様にものすごい勢いでラインが引き出されていく。
これ以上行かれると周りの人に迷惑が掛かると思い、ドラグを締めて寄せにかかる。これは面白い。数分間やり取りをして無事ネットイン。60cmあると記念撮影をしてもらえるそうなので、サイズを測ってみると56cm。あと少し。でもこのサイズでもファイトは素晴らしかった。

沖の方に狙いを絞る
しかしその後は近場でのアタリがなくなってしまった。そこで遠投を試してみる。エサをゴルフボール大に固く握り、エサだけが飛んで行かないような力加減でキャスト。これが少し難しい。
3投目で池の真ん中にある島の少し手前まで飛んだ。そのままボトムまで沈め、ラインを弛ませた状態でアタリを待つ。

するとすぐにラインがピクピクと動き出す。しばらく待っていると突然ラインが一気に引き込まれる。このタイミングでフッキング。このパターンがはまり調子が出てきた。

エサを追加購入
しかしここで問題が発生。遠投で大きめのエサをつけていたのでエサがなくなりそうだ。そこで受付に行ってエサを追加購入。
追加購入時にはエサの配合割合を指定できるということなので、「茶色多めで」とオーダー。釣り場スタッフの説明によると、白いエサは魚を寄せる効果があるが、ばらけやすく、茶色いエサはエサ持ちが良いとのこと。つまり遠投には茶色多めがいいという判断だ。
遠投が効果的でツ抜け達成
その後は遠投パターンが絶好調。大物は出ないものの40cm前後のレギュラーサイズを次々にキャッチ。

やがて釣果は10匹に達し、ツ抜けを達成。最後はエサ切れで早めの納竿となった。
初めてのコロソマ釣りだったが、周りを見てもほとんどの人がコロソマをキャッチしていて、少し釣りの経験があればそれほど難しくはない釣りに思えた。
釣り場が「引きが強く歯が鋭い魚ですので、基本中学生以下のお子様1人での遊魚はできません」と言っているように、コロソマの引きに対抗できるだけの力は必要だが、大人がサポートすれば小学校高学年でもいけそうな感じだ。珍しい魚を釣ってみたい人はぜひ挑戦してみよう。

日焼け止めを用意しよう
長時間の釣りは日差しとの戦いでもある。特に水面からの照り返しも強烈で、思った以上に肌が焼けてしまうこともある。
快適に釣りを楽しむためには日焼け止めが必須アイテムだ。私も釣行の際は必ず持参しているので、これから挑戦する人はぜひ準備しておきたい。
<杉本敏隆/TSURINEWSライター>