管理釣り場で狙うことができるのはマス・サケ類の養殖魚。ニジマスしか釣れないんでしょ?と思っている人必見。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也)
管理釣り場は魚種が豊富
管理釣り場にいるサカナはニジマスが主だが、ブラウントラウト、ヤマメ(サクラマス)、アマゴ、イワナ(アメマス)、ブルックトラウト、コーホーサーモンなどの大物や、1m級のイトウが放流されているエリアもあり、ヤシオマスやロックトラウト(ニジマス×アメマス)、タイガートラウト(ニジマス×ブルックトラウト)などの人工交配された魚も人気だ。
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人工育成種には変わり種もいる。黒点のない無斑ニジマスのホウライマスや、メラニン色素が欠損したアルビノマス。脳下垂体中葉の異常により体色が青く変色したコバルトマスなど。
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なかでもコバルトマスは「10万尾に1尾」と言われる希少種。アルビノマスは釣りのターゲットや観賞魚として各地で生産。
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楽しみ方は色々
数釣りや型狙いはもちろん、魚種を釣り分けるのも面白い。
エリアフィッシングは自分のレベルや道具に応じてさまざまな楽しみ方がある。ちなみに私の管理釣り場でのニジマスの最大は75.5cm。イトウは108cm。また、一日で8魚種釣ったことがあるし、半日で60cmオーバーを16尾以上といった自然のフィールドではなかなか経験できない釣りができるのが魅力だ。
大物を狙って楽しもう
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大きな魚は用心深い。捕食者から逃げ、長期間生き抜いてきた。そこで有効なのが底層狙い。コンディションのいい大型魚は底層にいる。
特に、大型のイトウやイワナなどは底に定位していて、スイッチが入れば狂ったように食ってくる。ニジマスやサクラマスは底層を回遊している場合が多い。そこで、フライやルアーは大きめを使用。
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また、注意したいのは、魚の頭の向き。去っていくように泳ぐ魚は見向きもしないが、追い越すようにフライやルアーを通すと、追ってきて口を使う。そして回遊ルートに対して直角になるように通すのも有効。
魚の向きを確認するためにも偏光グラスは必需品。頭はどちらに向いているのか、しっかりと確認してアプローチすることがコツ。
魚種別釣り分け術
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回遊型か、定着型かを見極める
魚種を釣り分けるには、その生態や特性を理解することが重要。例えば、ニジマスやサクラマス、コーホーサーモンは回遊性が高い。
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イトウ、イワナ、ブラウントラウトは定着性が高い。また、ブラウン、コーホーは魚食性が高く、ニジマス、イトウ、イワナは雑食性が高い。
特に、ニジマスは偏食傾向が強く、捕食しやすいエサを食べる傾向にあるので、大型ニジマスがユスリカのハッチに狂うと、ドライフライやトップウォーター系ルアー以外見向きもされない。逆に、イトウやイワナ、ブラウンは捕食が下手。故に、効率的にエネルギーを摂取できる大型のエサ(魚など)を好む。
色の好みも様々
色の好みもさまざまで、赤を好むのがブラウンとヒメマス。コーホーは青色や紫色、イトウはダーク系といった印象。
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これらの情報を総合して釣り分ける。例えば、イトウなら、底層を大きめのダーク系のゾンカーでリトリーブ。ブラウンなら、中層を赤系のマラブーストリーマーでトゥイッチを入れながら誘う、といった具合。
交雑種の特性
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人工交配種の場合、これらの性格を合わせ持ったり、打ち消し合ったりしているので種苗を知っておくといい。ロックトラウトは「イワナ×ニジマス」、タイガートラウトは「ブラウントラウト×ブルックトラウト」の交雑種。
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ロックトラウトはイワナの性格を強く引き継いでおり、タイガートラウトはブラウンとブルックの性格を合わせ持っている。魚の性格が捕食行動に大きく影響していることは間違いないだろう。
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<週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也 /TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース版』2019年11月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。