11月10日(日)、神奈川県足柄下郡真鶴町にある真鶴ベイマリーナから「ヤマハマリンクラブ・シースタイル」を利用してレンタルボート釣行。いつもは、大型の乗合船に乗ることが多いので、マリーナから仲間と気ままに出船するスタイルのレンタルボートは、憧れでもあり、とっても楽しみ。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・白井 亜美))

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真鶴ベイマリーナから出艇

この日、真鶴ベイマリーナに集まったのは5人。このところ、肌寒い日が続いたので、ボアのインナーを慌てて引っ張りだしてきました。しかし、予想に反して暖かく、晴れやかな青空に穏やかな海、気持ちのいい釣り日和です。

当日は午前8時にマリーナの門が開き、入口からたくさん並ぶカッコいいボートを1隻1隻眺めながら進むと、突然視界が開けて美しい海が目に飛び込みます。

レンタルボートでロックゲーム&アマダイリレー【ヤマハ・シースタイル】
海沿いのテーブルで話しながら釣具のセッティング(提供:WEBライター・白井 亜美)

海沿いには、テーブルとイスがセッティングされていて、集まった仲間とタックルの準備。荷物は、できるだけコンパクトに。

各々持参したクーラーボックスの中身をまとめます。それぞれ仕掛け類を並べながら、あれこれ相談、ワクワクしながら出艇時間を待ちます。

シースタイルにてボートレンタル

「ヤマハマリンクラブ・シースタイル」の受付を済ませ、8時30分過ぎにレンタル艇の「SR‐X」に乗り込んで桟橋を離れます。

レンタルボートでロックゲーム&アマダイリレー【ヤマハ・シースタイル】
当日レンタルしたSR-X(提供:WEBライター・白井 亜美)

前半は浅場でアカハタ主体のロックフィッシュ、後半は深場のアマダイを狙うというのがこの日のプラン。15分ほど走らせたところで、最初のポイントに到着。水深は20~30mほどのカケアガリ。

ロックゲームのタックル

ロックゲームの仕掛けはジグヘッド(鉛とハリが固定されているもの)と、遊動仕掛けを使用。小魚やエビを模したソフトルアーやハードルアーとエサに冷凍エビやサンマ、コノシロの切り身を使います。

私は、ベイトタックルと遊動仕掛けに魚系ワームを付け、足下付近に落として魚の反応や根の形状を確認していきます。

釣り方は、根に沿ってフワッと仕掛けを浮かせながら海底を這わせるイメージ。しかししばらく探ってみるけどアタリがありません。

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当日のロックフィッシュタックル(作図:TSURINEWS編集部)

船中アカハタ1尾目はエサ釣りで

以前、このエリアの手漕ぎボートで良型を上げているというメンバーの情報をもとに、もう少し陸寄りの浅場に移動してみることにしました。

水深15mで再開すると、すぐに根掛かり。ちょっと油断すると引っかかってしまうので要注意。しかし、こういう場所こそロックフィッシュが好んで着いている可能性が高い。集中して丁寧に探ります。

すると、うしろのほうから「アタッた!きました!」との声。エサ釣りメンバーが抜き上げたのは、小ぶりながら鮮やかなオレンジの魚体が美しい、本命のアカハタ。

ワームをかじるのはフグの仕業

しばらく流していくとワームをキャストしていた仲間が苦笑い。ワームはきれいにかじられてハリだけ。どうやらフグの仕業。

私もフワフワと違和感があり、仕掛けを上げてみると、魚型のワームのしっぽがなくなっていました。

ロックフィッシュのアタリは、気づかないということはないと言っていいほど大きくて明確。

アタリを感じたら、しっかりアワセを入れ、大きく硬い口にフッキングさせて、すぐ巻き上げ。うかうかしていると根に潜られてしまい、根掛かりのような状態になり、小さなアカハタでも引っぱり出すのが困難になってしまいます。

筆者にもアカハタがヒット!

このあと、ゲストの反応はあるものの、なかなか根魚らしい反応がないので、スピニングタックルに持ち替えキャストし、広く探ってみることにします。

今度は、少しアピールするように大きめのリフト&フォールで海底を這わせると、着底と同時にゴンッ!という明確なアタリ。

即アワセすると竿が止まり、小気味よく叩きます。上がってきたのは、待望のアカハタ。初見のポイントでの釣果は、本当に嬉しいもの。根魚は成長が遅いので、大切にリリース。

アカハタは30cmを超えてくるとかなりトルクがあり、強い引きが楽しめます。さらに40cmを超えるとドラグが出されたり、一気に根や岩に潜ってリーダーごと切られることもあります。ここ真鶴にもそのサイズがいるはず!サイズアップを目指します。

ロックゲームでオニカサゴ!?

次のポイントも、いかにも魚が潜んでいそうな岩礁地帯。ここは流れが速く、波が打ちつける大きな岩をめがけてキャスト。すると、ゴゴンといういいアタリ。

姿を現したのは、赤黒っぽく岩のようにゴツゴツした体のオニカサゴ。

オニカサゴというと、深場での大きなオレンジ色の魚体のイメージでしたが、じつは正式名称は「イズカサゴ」という名前だそうで、船長いわく、これが本当の「オニカサゴ」なのだと教えてくれました。

こんな浅場で、ワームで釣れたのは初めてなので、これも嬉しい1尾でした。

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岩礁帯でオニカサゴがヒット(提供:WEBライター・白井 亜美)

その後、いくつかポイントを移動しながら探りますが、ついばむようなゲストの気配は少しあるけど、なかなか本命は姿を現しません。どうやら全体的に潮が流れず、ナギ倒れのような状況。

残念ながら良型はヒットしませんでしたが、結果船中4尾のアカハタが顔を見せてくれました。11時を回り、後ろ髪を引かれながらここでロックフィッシュゲームは終了。またぜひ良型を求めて挑戦したいと思います!

後半はアマダイ狙いへ

ここからはマリーナ真鶴沖でのアマダイに転戦。陸からあまりの近さに、あらためてこのエリアならではの地形の違いに面白さを感じました。水深60~80mを探っていきます。

7対3調子の竿+電動リールに持ち替えて仕掛けを投入。コンコンと、海底を小突くと、もったり海底にオモリが刺さる感触。いい感じの砂地です。

流れはほとんどなく、ミチイトは立っている状況。1m底を切って、ふわりと竿先を立てて誘い上げ、ゆっくりと竿先を下げます。

すると、ココンというアタリ。アワせると、竿先が止まります。キタ!念のため数回手巻きし、電動スイッチオン。大きくはなさそうですが、ココン、ココンと小気味いい引き。上がってきたのは定番ゲストのキダイ。

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当日のアマダイタックル(作図:TSURINEWS編集部)

本命混じりのイトヨリ入れ食いへ

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電動タックルで挑戦(提供:WEBライター・白井 亜美)

オキアミを付け直していると、どうやら左舷の女性陣2人にダブルヒットした模様。やがて、「アマダイだ~」の声。2尾の可愛い本命登場に、船上が賑わいます。

その後、アタリが落ち着きポイント移動。水深は80~90m。こちらも、いかにもアマダイがいそうないい砂地です。

本命が釣れた仕掛けはケイムラバリだったようなので、私も変更してタナは少し低めを意識して漂わせてみます。

派手なアタリにしっかりアワせ、 巻き上げてくると、暴れるようないい引きに重み。天ビンを取り込みクルクルと浮かんでくる魚影。美しいピンクの魚体に黄色いライン。一瞬「もしかして本命?」と期待したら…アマダイに配色がよく似た、良型のイトヨリ。

こちらもアマダイ釣りでは定番のゲストですが、とっても美味しい高級魚。すると、「私もイトヨリ~」と、このタイミングで船中パタパタっと数尾上がり、入れアタリが続きます。嬉しいゲストにみんな大喜び。

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MIHOさんにイトヨリ(提供:WEBライター・白井 亜美)

ラストは同乗者にアマダイ

楽しい時間はあっという間に過ぎ、そろそろ帰港の時間。ここで、左舷のMIHOさんに何やらヒット。時折、叩くようないい引き。これは本命の予感?クルリクルリと姿を現したのはアマダイ。

さすがです!ここでタイムアップ。

14時30分に納竿。後半のアマダイは、本命が船中4尾、イトヨリは10尾とアタリが多く、とっても華やかな釣行となりました。移動しながら片付けをしていると、間もなくマリーナに到着。

スタッフの方々が荷物を運ぶサポートをしてくれます。レンタルボートは、ちょっと敷居が高いイメージでしたが、こんなにも手軽で快適、スムーズに利用ができるということを知って、釣行プランがまた1つ増えそうです。

ターゲットもタックルも自由。計画を立てるところから楽しめるレンタルボート釣行。ぜひ、みなさんも釣り仲間と一緒に体験してみて下さい♪

<白井 亜美/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り船について
真鶴ベイマリーナ
出船場所:足柄下郡真鶴町
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